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夢組〜人の居ないクラス〜
作:3007



第六話:ヒント




「アト イッシュウカン デス」

 ロボットの声が教室に響く。 

「どうしましょう?」 

 岩隈さんが皆に聞く。 

 しかし皆何も言わない。誰も人捜し何てした事が無いから何も言えないのだ。

 全員が黙り込み、教室内に不思議な空気が流れて、2〜3分経った頃、教室のテレビから又ロボットの声がした。 

「ミンナ ゲンカン」 

その声と共に全員がテレビに目をやる。 

「ミンナ ゲンカン」 

『・・・・』 

 誰もが理解出来ていなかった。 

「ミンナ ゲンカン」
     
「ゲンカン ヒント」
       
「ミンナ ゲンカン」
     ・
     ・
     ・
テレビからは同じリズムで同じ事を繰り返している。

 「とりあえず玄関に行けば良いんじゃないか?」

 全員がキョトンとしている中、田代さんだけは冷静にロボットの言っている意味を理解していた。 

「そうですね、行動に移さないと何も始まりませんしね」 

 岩隈さんが言うと全員が納得した用に行動に移す。 

「待て!」 

 田代さんが言うと全員の動きが止まる。 

「バラバラだと危ない。男子を前と後ろにして女子を真ん中にしよう」 

 田代さんはすでにこの指令が危ないのを把握したのか、やけに冷静になっていた。

 男子が女子を守る形で玄関まで行く。 



この学校、蝶華高校は四階建てになっている。夢組は最上階にクラスがあり、玄関までには目の前にある階段を降りたらすぐに行ける。 



「何かが変んだと思いませんか?」

 佐々倉が何か怯えながら言った。 

「確かに何かおかしいな」

 田代さんが言うと周りの人達も同じ用な事を言った 

(確かに何かがおかしい) 

 自分だけじゃなく周りの人も全員考えながら歩き続けた。 



「分かった。静かなんだ」

 イキナリ言ったため、周りの人が驚く。 

蝶華高校は夢組意外に普通科が7クラス、理数科が3クラスある、計415人居る。しかし音が一切しない喋り声はもちろんノートをめくる音、イスを引く音、何にも音がしない。 

「音が全く無いんだよ。人が1人も居ないんだよ」 

 自分が言った事は事実だが、周りの人は不思議な目で自分を見つめていた。 

しかし軽く時間が経った時頭で、この現象を現実だと分かった人は自分の言った事に共感を持ってくれた。 

「そういやけに静かだな」

「人が居る気配が全くしないな」 

 周りがパラパラ言い始める。 


周りが次々と異変に気付くと、さっき言われた事を思い出す。 

「あなた達を助ける人はいません」 

 やっと意味が分かった。 

「そういう事か・・・」

 今思うと人が1人も居ないのが納得出来る。 
担当が自殺した時に響いた銃声、田代さんと加藤が喧嘩した時に響いた殴音、色々な音がしたのに、誰も来なかった。 
それを考えると人が居ない事が証明出来る。 






全員が異変の意味をしると黙り込み、動きが止まる。

 当たり前である、この学校ならまだしもこの世界に仲間が居ないのだから。 






「皆の気持ちは分かるけどとりあえず玄関に行こう、行ったら何かがあるのは事実だから」 

 加藤が重い空気の中、自分の考えを言った。

「そうだな、今は玄関に行くのが一番良さそうだな」

 田代さんが言うと、周りの人達が段々と明るい表情になる。 

「じゃあ気を引き締めて出発!」 

 岩隈さんがそう言うと周りの人達が笑った。 





 そして玄関に着いた。 

 しかし、いつもと変わりが無い感じだ。 

「何も無いな。ちょっと探すか」 

 田代さんはそう言うと玄関の周りを探し始める。 

 それを見ていた加藤・木村も探し始める。 

他の人達が同じく探そうとすると 

「もしかしたら変な物が出てくるかも知れないから、なるべく動かないでくれ」  

 加藤が言うと残っていた人達がその場に座り込む。 

そして田代さん、加藤、木村が一生懸命探していると夢組が使っている下駄箱の中になにかがあった。 

「田代さん、木村君、何か下駄箱に入ってます」 

加藤がそう言うと田代さん木村が下駄箱に集まる。

夢組一人一人の下駄箱に何か一つずつ入っている。 

「とりあえず俺の下駄箱を開けてみるか」 

田代さんがそう言うと三人が田代さんの下駄箱に近づく。 

「じゃあ開けるぞ」

田代さんがそう言うと三人の表情が強ばる。 






「いち・にの・さん」
 一気に扉を開けると中には綺麗に飾り付けされている白い袋が入っていた。

「これ何だ?」 

 三人が同時に言うと、三人の中に、嫌な空気が流れる。 

「なぁ良くテレビとかの場合、この光景って大抵爆弾入っているよな」 

 田代さんがそう言うと二人の顔に脂汗が流れる。

「変な事言わないで下さいよ」 

 加藤が無理に作った笑顔で言う。 

「お前ら覚悟は出来ているか?」 

 田代さんが二人に聞くと二人は縦にうなずく。 

そして田代さんが全神経を集中させて白い袋を出す。
そしてゆっくりと振動を出さない用に下に置いた。 

(ふぅ〜〜〜)

 三人の間には安心した空気が流れた。 

そうすると、今度は一気に口を開けた。 

すると中には見た事も無い機種の携帯・何か書いてある本・特殊と赤い文字で書いてある手帳・そして普通のペンとメモ帳が入っていた。 

「何だこんなのか」
 腰を抜かした三人が同時に言う。 

 そして全員の下駄箱から袋を出して下に置き、皆を呼んだ。 

「皆こっちに来て下さい」

 加藤がそう言うと、皆が動き始める。 

 そして皆が集まった。

「皆の下駄箱にこの袋がありました。テレビから聞こえたヒントと言う言葉は恐らくこれだと思います」

 木村が言うと田代さんが一つ一つ皆に渡した。 

 中身は全員一緒だった。

「皆貰ったよね?」 

 田代さんがそう言うと全員うなずく。 

「じゃあ次どうしますか?皆さん」

 田代さんがそう言うと全員が黙り込む。 

「とりあえず今考えましょう」 

 岩隈さんがそう言うと、さっき皆が居た所に戻り、その場に座った。 

 岩隈さんが座ると続々と元の場所に行き、座った。

そして皆が元の場所に戻ると、岩隈さんが口を開く。 

「じゃあ皆さんどうしますか?」 

岩隈さんが言うと桜木が口を開く。 

「とりあえずアイツが言うにはヤマナカ ショウタって人を一週間以内に探さないと、人が死ぬんだろ?じゃあこんな事で時間使ってる暇は無いんじゃない?皆で捜せば良いんじゃない?」 

 そう言うと加西が口を開く。 

「確かに時間が無いのは分かるけど、全員で捜しに行くと、余計効率が悪くなるよ」 

 加西がそう言うと桜木が口を開く。 

「じゃあ皆で早く案を考えよう」 

 そう言うと全員考える。 






そして皆が考えてると、岩隈さんが口を開く。 

「男を中心とした30人が外で捜して、残りの5人でヤマナカ君の情報収集するのはどう?」 

 岩隈さんがそう言うと全員が賛成の顔をした。 

「じゃあ教室に残る人を決めよう」 

岩隈さんが言うと、皆が意見を言い始めた。 






その結果残る5人が決定した。 

加西 優子 岩隈 茂 

佐々倉 美喜 佐藤 空 

そして自分。 



「じゃあ全員が一緒に又、会える用に命に気おつけて頑張りましょう」 


そう言うと全員が行動に移した。


今回はちょっと長めなので読むのに苦労したと思いますが、最後まで御朗読ありがとうございました。











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