夢組〜人の居ないクラス〜(16/20)縦書き表示RDF


今回から語り手が飯田に戻りました。
夢組〜人の居ないクラス〜
作:3007



第十三話:友達




バァーン

 勢いよく教室のドアが開くと同時に自分はドアの方を見た。

 そこには見たこと無い人が居た。知らない人の隙間から加藤の姿が見えた。 

「おぉ!おかえり」

 自分は無事に帰ってきた姿を見て、嬉しかったが、最初に見えた人に気を取られたので、あっけない感じになった。 

『ただいま』

 元気な加藤と桜木と山本を見て、自分は笑顔になった。 

「帰って来たって事は、人捜し完了したんだよな?」 

 自分は加藤に聞いた。

「あぁ!もちろん」 

 加藤は自信満々で答えた

「まぁ加藤は足をひっぱてたけどな」

 桜木が笑いながら加藤をバカにした。 

「それはお前だろ」

 加藤も負けじと言い返した。 

「まぁまぁ」

 山本が慣れた手付きで二人の喧嘩を止めさせる。

 その光景を見ていた、自分と加西は思わず笑った。 

「山本は大変だったな」 

自分がそう言うと、山本は苦笑いをした。 

「まぁ無事で帰ってきて良かったよ」

 自分がそう言うと、全員が笑顔になった。  











「シレイ クリア」

 教室のテレビがつくと、前と同じ様にロボットの声がした。

「よっしゃ〜」

 加藤の大声と共にテレビから続けて何か聞こえた。 

「ミンナ シュウゴウ」

 テレビからは同じテンポで、ずっと聞こえた。 

「皆が帰ってくれば良いのか?」 

 自分がそう言うと、皆はうなずいた。

 それと同時にテレビが消えた。そしたら、自分達は一斉に電話をかけた。 

「私は岩隈さん達を呼んできます」

 加西が言うと、自分は目で合図をした。





 そして、岩隈さん達が来ると、岩隈さん達も電話を始めた。 






 そして、全員に連絡がつくと、加藤から色々な話しを聞いた。 

 加藤の勘で見つけた事や山で見た景色など、つい最近まで名前を知らなかった事を忘れるぐらい楽しかった。 

 すると、ヤマナカさんが口を開く。 

「今の夢組は楽しいな」

「今の?」

 俺はヤマナカさんの一言に違和感を感じた。 

「ヤマナカさんは昔の卒業生なんだよ」 

 加藤が言うと、自分は納得した。 

「昔の夢組は誰供、喋らないで居残りする事なく、すぐに帰る。そんなつまらない学級だったからさぁ」

(今と変わり無いじゃん) 

 自分は心の中で言ったが口にはださなかった。 

「それに比べて、今の夢組は楽しいな、うらやましいよ」 

 ヤマナカさんは笑いながら言った。 

「当たり前ですよ皆、友達と居ると、楽しいに決まってますよ」 

 加藤が言った事で、自分の考えが変わった。 






 確かに、つい最近まで、名前すら知らなかった仲だけど・・・・今は 









 皆が友達だ。


最後まで、御朗読アリガトウございます。     これからも夢組をよろしくお願いします。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう