こんばんは(*^_^*)
学生時代、個人的に女子美術大学のM教授から芸術心理学を学んでいた私です☆
今はなぜかS大学で情報工学科長を勤めたN教授とユング心理学談義に花を咲かせている日々です。
あ、あやしー!!
第4話 天才児
12歳にして博士課程のコースワークを修了し、博士論文の予備試験までクリアしてしまった天才児エステル・アシュケナージ(ちゃん?)。
彼女が喫茶店を訪れた理由、それは――
「ミズ・カミノ」彼女は出し抜けに言った。
「私、ホテルの部屋を引き払ってきました。今日からここでお世話になるつもりです。ダメでしょうか?」
「えっ?」
突然の話に、私はいささか面食らった。
いや、確かに母屋のほうはいくらでも空き部屋があるけれど……
「大学の職員録であなたの住所を調べました。この喫茶店が先生のお宅なんですね。もちろん、部屋代はお支払いしますから」
「あの……あのね、あなた」
私はしどろもどろになりながらも、説明を試みた。
「実は私からしてここの下宿人なのね? だからその……」
この喫茶店に住み込んで、早6年、今ではもうお店の仕事には関わっていないけれど、もともと私は、ここで給仕のバイトをしていた。
まあ、過去には今川焼のバイトをしながら作家になった人もいるわけだし、マンガ喫茶だろうがメイド喫茶だろうが、この際、前職なんてどうでも――
ちなみにオーナーは適当な人。
下宿人が一人増えようが何しようが、気にもとめないだろうけど。
でも、オーナーはともかく、問題は「あいつ」――
(※「あいつ」の正体についてはまた後で)
「あのねえ、アシュケナージちゃん?」
「エステル……エシーって呼んで下さい、ミズ・カミノ」
彼女は臆面もなくそう言った。
「あ、いや……じゃあ、エステルちゃんでいいや。実はここね、いい年した独身の男(※あいつ)も下宿してるのね?」
私はなるべく冷静に説明を続けた。
「その人……まあ、ある意味、私の幼馴染みみたいなもので、もう6年も一緒に住んでいる同居人なのね。その彼っていうのが、その……少し変わってるの」
エステルは黙ったまま私の顔を見つめていた。
「その、彼……ちょっとロリコン趣味だと思うのね、私」
「みらのさん、それはもしかして、茶谷くんのことですか?」
飢野教授は横目で私の顔をにらみながら言った。
「茶谷くんはあなたの友人でしょう? そんな言い方はないんじゃないですか。別にロリコンが倫理的な悪だというつもりはありませんが」
「はあ……」私は思わずため息をついた。
「彼は小さくてかわいいものが好きなだけです。猫とか鳥とか」
「大丈夫です」
私たちの会話をよそに、エステルは早くも荷物をまとめだしていた。
「ご心配なく、ミズ・カミノ。私、先生とその人の夜の生活のお邪魔はしませんから」
「えっ、ちょっ、違……私、違うってばあ!」
ないないないないない、絶対にない!
茶谷くんと私はなんでもないんだからっっ!
「それにあなたねえ、そういうことはまず親御さんに相談してからねえ……」
「私、両親はいません。3歳の時に飛行機事故で死にました」
エステルは荷物をまとめながら続けた。
「心配しないで下さい。私の曽祖母は日本生まれなんです。Sheenaおばあちゃんっていうんです。大丈夫、来日のことは、おばあちゃんの古い知り合いに手紙で伝えてありますから」
いや、そんなこと言われても……
「先生、私の部屋はどこですか? それから私、お店のほうも手伝いますから。ご迷惑はおかけしません」
うろたえる私を尻目に、天才少女は土足のまま母屋の廊下に足をかけた。
「いやあー、だめえーっ! 靴、靴は脱いでーっ!」
「I totally screwed up !」
エステルは慌てて足を引っ込めた。
「先生……あの子、今なんて……?」
私は飢野教授の顔を見て訊いた。
「やべえ、やっちまったーっ……とでも訳すんでしょうかね、今のは」
「あ、そーなんだ……」
ハア……なんだか気が重い。
気がつくとエステルはすでに部屋にあがりこんでいた。
もうどうでもいいや……私は思った。
それよりも――
「ねえ、先生」私は飢野教授に訊いた。
「なんです?」
「男の人ってどうなんですか? スレンダーなセクシー・アダルトとダイナマイト・バディのロリータとでは、どっちが萌えるもんなんですか?」
「何を言ってるんですか、あなたは」
彼は白い目で私の顔を見つめた。
「いや、別に……」私はため息とともに目をそらした。
「でもすごいですよね、最近の子って。まだ12歳の子供だっていうのに、胸だってお尻だってボーンッだし……食べ物の違いなんですかね」
「それだけとも言えないようですよ」教授は嘆息まじりに言った。
「19世紀以後の先進各国における体格の向上は、生物学的に見て小進化に近いと指摘する学者もいるほどです。栄養状態の改善だけでは説明のつかない現象と言えます。もっとも、進化説そのものが、科学的な反証可能性に堪えうる理論かどうかは、疑問ですが――」
「ふうん、そーなんだ」
ハア、全然なぐさめになってないわね、今の説明。
でも、負けるもんですか!
あんな子供に負けてたまるもんですか!
私だって、私だってねえ……!
ドタドタドタ……
母屋の廊下を踏み鳴らす荒々しい足音。
ああ、そうだ。この家にはもう一匹……いや、もう一人の同居人がいたんだ。
「あ、みらのさん。めずらしいね、こんな時間に店にいるなんて」
お店の冷蔵庫から勝手に牛乳を取り出すこの男――これが例の茶谷くん(※あいつ)。
ハア、『会社四季報』を片手にうろうろしちゃって……また株かしら?
「僕、今月は10万勝ったんだよ。この調子で夢の月収30万円を目指すからさ」
ハア……あがり10万円って……パチンコじゃないんだから。
この人も損な性格よね。
アホなデイトレーディングなんてやってないで、ちゃんと小説を書き続けていれば、今頃いい線いってたと思うんだけど……。
そう、この人、茶谷悠規人くんもまた作家だったのだ(※過去形)。
でも、私以上にモノグサな性格が災いし、今ではすっかり個人投資家(※自称)。
もっとも、彼はもともと株で食べていくのが夢だったらしいから、願ったりかなったりかしらね(これで本当に食べていけるならなおよかったのに、ハッ)。
「あなたも懲りませんね、茶谷くん」
「あ、先生。珍しいですね、『ラピュタ』に来るなんて」
茶谷くんはペコリと一礼した。
そう、彼もまた飢野教授の教え子なのだ。
「相変わらず夢中のようですね」飢野教授は嘆息した。
「いいですか。株を保有するということは、その企業の一部分を買い取るということなのです。それをいい加減な気持ちで売り買いしてはいけません。基本はスイングトレードです」
「はあ」茶谷くんは生返事で応じた。
「先生、その話はもういいですから」
私はウンザリとした口調で、二人の会話を遮った。
「それよりもさっきの……アシュラムちゃん(違う)? どうしたらいいんですか、一体……」
「あなたが責任をもって預かるしかないのでは、みらのさん」教授は即答した。
「なぜなら、彼女はあなたの教え子なのだから」
「ハア……」私はうなだれた。
たしかに、若い子(というか若すぎるけれど)がいれば、私も華やいだ気持ちで生活することができるかもしれない。
実を言うと、私と茶谷くんは、少しブルーな気分に沈んでいるところだったのだ。
これも一種の倦怠期……ま、倦怠するほどの仲でもないけれど。
「わかりました、先生」私は顔をあげて言った。
「アシュラちゃん(誰?)と一緒に頑張ってみます」
「その意気ですよ、みらのさん」彼はほほえんだ。
「じゃあ私はこれで失礼しますが、二人とも体に気をつけて頑張って下さい。これから夏にかけて暑くなりますから――」
飢野教授は立ち上がった。私たちは黙ったまま彼の背中を見送った。
ゴールデン・ウィークはもう来週。
お店のほうはいつも通り茶谷くんに任せておくとして……問題はあの子。
まさか茶谷くんが手を出すとも思えないが、ここに置き去りにして、もし万が一まちがいでもあったら……私は切腹モノだ。
こうなったら連れて行くしかない――
「Sheenaおばあちゃん」の知人とかいう人が、あの子の身元を引き受けに来てくれるまでの辛抱だ。
それまでは私が面倒を見てあげなければ……
私は、柄にもなくそんなことを考えていた。
第4話 終
みなさんは外国人美少女とおつきあいしたら英語を覚えますか?
お友だちに外国の人がいると、少しは覚えられるので、がんばってみてくださいね(^^♪
でも、つきあいが疎遠になると急激に忘れる…ハァ。
でも、英語使う職場にいた頃、私がかっこいい外国人男性と何を話していたかというと……ハァ、日本の妖怪の話でした(-_-;)
りさこの公式ブログです☆ 気になるお話、いっぱいです♪
りさこのギャラリー☆画像がいっぱい 小説の原作漫画やCGなど、いっぱいです♪
クリヤマアイコさん ある意味、一部JCの間で囁かれた都市伝説です……
りさこの動画のお部屋 りさこのいろんな動画がいっぱいです
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。