第5話:運命
・・・・・・・私が魔女になった日・・・・・・
・・・・・それは、運命という名の扉を開けた日・・
「魔女になれ?? ・・・・ なんで私が魔女なんかにならなきゃいけないのよ!!」
私はそう言った。 けど、おばあさんは言う。
「自分に不思議な力があると感じないのか?・・・その力がお前の魔力だ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私のあの力の事をこの人達は知ってるんだ。
そう思うと、私は何も言い返せなくなった・・
「まぁ、あんたが魔力を持ってると分かった以上嫌でも魔女になってもらう!」
おばあさんが睨みつけながら言う・・・・
私は恐怖を感じた。 [怖い]と心の中で何回も言ってる・・・
おばあさんが一歩、一歩近づいてくる。 体がだんだん震えてくるのが分かった。
「嫌だよ・・・・・い、いやぁ〜!!!!!」
そういい捨て、私は家から飛び出した。
・・あの二人の魔女から、逃げ出したんだ・・・・・・
私は走りながら後ろを見て、あの二人が追いかけて来てないか確認し、ゆっくりと速度を下げた。
ここは小さな公園だ。別に家族との大事な思い出があるわけでもない。けど、なぜかここに来ていた・・・・
この公園には、たくさんの子供達が楽しそうに遊んでいた・・・
<一緒に遊びたい。>初めてそう思った。でも、みんな私を見ると遊ぶのをやめて逃げるように帰っていった。
あんなに楽しそうに笑っていた子供達が、だんだん減ってくると私は悲しくなって、
帰ろうとしている一人の女の子の腕をつかんだ。
その子は、とてもびっくりして泣きそうだった。<一緒に遊んでもいい?>そう言おうとしたとき、女の子が叫んだ。
「触らないでよ!!! 化け物!!!!!!!」
女の子は、手を振りほどいて私から逃げていった・・・・・
私は、ショックで仕方なかった。 前までそう言われても家族がいるから平気だった。
けど、今はその家族さえいない・・・・・
私は、その場でしゃがみこんでしまった・・・・・
一人でずっと泣いていた。 黙々と・・・・・・・・・・・
やがて、二人の女性が近くに寄って来てくれた。
それは、あの二人の魔女だった・・・・・
今はもう恐怖心もなにもなかった。 二人が、優しい目で私を見てくれたからだ。
「魔女は人間に嫌われて、孤独な生き物なの・・・・・・・・
でも、人間にはない能力をもち、この世界を救えるのも魔女よ。」
美人な女の人はそう言った。
「別に、今すぐ魔女になれとは言ってない・・・」
と、おばあさんも言った。
それを聞いて私は決意した。
二人の方を向き、二人を見つめながら言った・・・・
「私を・・・・魔女にしてください!!!」
私は、人間の人生を捨て魔女として生きることにした・・・・・・・・
|