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ARCADIA
作:Wiz Craft



 S10 ラクトン採掘場「トンネラー狩り」Report


 街に帰ったエルツはこの日はコミュニティルームへ軽く顔を出すとすぐにB&Bへと向った。遠出をしたせいか、疲労も溜まっている。今日得たモンスターデータをまとめながらふと今日の戦闘内容を思い返す。

「えーと、Black(ブラック) Bat(バット)Tunneler(トンネラー)……と」

 攻略BBSで入手したモンスター情報とマイステータスとをウィンドウに広げ比較する。

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〆エルツ ステータス

レベル 6
経験値 ------------ 25/100
ヒットポイント ---- 125/125
スキルポイント ---- 25/25

物理攻撃力 -------- 17(+10)
物理防御力 -------- 18(+18),S(+4)
魔法攻撃力 -------- 10
魔法防御力 -------- 10
敏捷力 ------------ 13

ステータス振り分けポイント----- 0
→ポイントを振り分ける
※再分配まで<0:00/24:00>


〆現在パーティに所属していません

〆装備 

武器 -------- バロックソード
盾 ---------- バロックシールド

頭 ---------- バロックヘルム
体 ---------- バロックメイル
脚 ---------- バロッククウィス
足 ---------- バロックレギンス
アクセサリ --- 銅の指輪<STIAROOF MODEL>

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 ▼Black Bat<ブラックバット>

  Lv:4〜5
  HP:18〜20
  物理攻撃力:23〜27
  物理防御力:10〜11
  魔法攻撃力:14〜15
  魔法防御力:10
  特殊攻撃:超音波 D魔力*Lv補正

 備考:超音波注意,香水「Ixion」が有効


 ▼Tunneler<トンネラー>

  Lv:5〜6
  HP:40〜45
  物理攻撃力:33〜36
  物理防御力:15〜16
  魔法攻撃力:0
  魔法防御力:10〜11
  特殊攻撃:Dig(ディッグ Chopperチョッパー D4*Lv補正

 備考:潜る,爪注意

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 大まかに分けてこの世界には、二種類のダメージしか存在しない。
 それは「物理ダメージ」と「魔法ダメージ」である。この世界のダメージ法則は実に簡単で、通常攻撃に限って言えば、ダメージ計算としては以下の法則が成り立つ。

 【物理攻撃力(自)】-【物理防御力(敵)】=与物理ダメージ
 【魔法攻撃力(自)】-【魔法防御力(敵)】=与魔法ダメージ
 【物理攻撃力(敵)】-【物理防御力(自)】=被物理ダメージ
 【魔法攻撃力(敵)】-【魔法防御力(自)】=被魔法ダメージ

 限りなく簡略化されたこの図式を見れば一目瞭然ではあるが、つまりこの図式に従うならば与物理ダメージを上げるならば、物理攻撃力の強化を。被物理ダメージを下げるならば、物理防御力の強化をすることで、それぞれの効率を高める事が出来る。魔法についても仕組みは同上である。
 次に特殊能力のダメージの算出について、これは実例を挙げた方が分かり易い。ここでは、上記にデータを挙げたBlack BatとTunnelerを例に取ると、まずBlack Batの特殊能力「超音波」について、D魔力*Lv補正という表記が目に入ると思う。これはダメージ算出の数式を示しており、D魔力にはここではBlack Batの魔法攻撃力値を代入する。続くLv補正については次の式によって求める事が出来る。

 Lv補正=1+(攻撃側Lv-防御側Lv)*0.1

 これにBlack Bat Lv5のステータスを代入した場合、Lv6のエルツが受ける超音波ダメージの理論値は、

 15(Black Bat Lv5:魔力値)*0.9(Lv補正)=13.5(超音波D理論値)

 さらにエルツが実際に受けるダメージについては、ここからエルツの魔法防御力を引く事になる。よって、

 13(超音波D理論値)-10(エルツ:魔法防御力)=3(被ダメージ)

 これがエルツの受けるダメージの理論値となる。
 同様に、Tunnelerの特殊能力「Dig Chopper」のD理論値を計算してみると、Dig Chopperのダメージ数式はD4*Lv補正という表記が見られる。D4とはダメージ4(固定)を示し、こうした物理攻撃の数式の場合これは通常攻撃に加え、D4*Lv補正というダメージが加えられるとして計算する。つまり、

 物理的特殊攻撃のD理論値=ND(ニュートラルダメージ(通常攻撃)+D数値*Lv補正

 これに、Lv6のTunnelerのステータスとLv6エルツのステータスをあてはめると

 36(Tunneler:物理攻撃力)+4(D数値)*1(Lv補正)=40(Dig Chopper D理論値)

 実際にエルツが受けるダメージはここから物理防御力を引き、

 40(Dig Chopper D理論値)-36(エルツ:物理防御力)=4(被ダメージ)

 またエルツのステータスにS(+4)という表記があるが、これはシールドによる防御力を示している。他の防具に対し、盾の防御力については使用した時のみ、その防御力が加算される。つまりこの場合、トンネラーの攻撃を盾で防いだ時のみ「4」という防御力が加算され、初めてトンネラーの攻撃を「0」ダメージ。つまり、無効化できる。
 パーソナルブックのキーボードを弾き続けるエルツ。この仕組みを踏まえて、今回のラクトン採掘場での一連の流れについて考察してみよう。

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 ■ラクトン採掘場「トンネラー狩り」Report
 【調査プレイヤー】Elz
 【遂行レベル】Lv6
 【全工程時間】9時間(移動:5時間,狩:3時間,休憩:1時間)
 【時間効率】7EXP(3時間で23EXP)

 ※自ステータス、及びモンスターデータ別付参照

 ▼移動経路
 スティアルーフ東門より、St.Luis(セントルイス川)に沿って北上するルートを今回は選択。エンカウントも少なく、街から目的地「ラクトン採掘場」をほぼ直線で結ぶこのルートは最も安全で最短のルートであると判断。

 ▼パラメータの振り分けについて
 今回パラメータを振り分けするに当たって注視した点はトンネラーの物理攻撃力である。トンネラーは攻撃力が高いとの前情報から、念のため通常攻撃を受けても、ダメージを受けない値まで強化(+8)した。ただしDig Chopperについては盾で対応するものとし、基本はヒット&アウェイスタイルを通す。
 残りの値は殲滅速度を上げるため、全て物理攻撃力(+7)へ。
 途中、狩場へ赴く際のコウモリ部屋の事を考えると、超音波対策として魔法防御力に+3するべきかと悩んだが、ここは殲滅速度を上げるためにも、Ixionの効果に期待を懸け割愛した。


 §戦闘考察・感想-Tunneler§

 Tunneler戦において、防御力を固めたおかげでたとえ攻撃を受けても然程ダメージを受けないという安心感からか、全体を通して危ない場面も無く、精神的に余裕を持って対応する事が出来た。
 今回使用した武器は片手剣。戦闘において終始気をつけた点は一メートルという距離。Tunnelerの知覚は嗅覚のみで、それも一メートルに限られるため、攻撃直後、その間合いの外に身を隠す事でターゲットから外れる事が出来る。この繰り返しを行う事で、結果無傷での勝利もそう難しい事では無かった。Tunnelerは間合いの外から攻撃を受けると、または攻撃を受けた後に敵の姿が見えなくなると地面へと潜って逃げる。よって戦闘時、あまり間合いを取ると潜りモーションを中断させる事が難しくなるため、得策ではない。
 戦闘中何度か間合いを誤り、Tunnelerの特殊技Dig Chopperを発動させたが、発生が早く見てから避けるという対応はまず難しい。反射的に盾で防げたものの、やはりTunnelerと戦う上で近距離での戦闘は避けた方が賢明だろう。
 総評としては、間合いのコツさえ掴めば、比較的狩り易い獲物であった。三時間で23というこのLv帯では驚異的な経験値を稼げた事からも、このラクトン採掘場でのTunneler狩りはかなり有効な選択肢ではないだろうか。一考の価値有りである。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 後々のためにも、こうした狩りの詳細を出来る限りレポート化していく事は情報整理として無駄ではないだろう。
 エルツはふと筆を置くと、今日一日の疲れを吐き出すかのようにベッドに横になる。

――明日はシトラス海岸へ行ってみるか――

 そうして、いつしかエルツは深い眠りへと落ちていた。







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