この物語はどこにでもある高校の話し…‥
〜登校〜
ハァーハァー。
「これじゃ、また遅刻するぅ」
この必死になって走っている人が、主人公の〜長影 茂〜18歳♂
チリンッチリンッ。
「お先〜」
この人は、同じクラスで同じ部活のマネージャー〜谷河 直〜18歳♀
「ちょっと、待てよぉ直。俺も乗せてぇっ」
茂が自転車にしがみつく。
「ちょっと、あ、危ない」
キッキキー、ガシャン。こけた。ボガッボガッボギッ…直:
「ほら、もっと速くこぎなさいよ」
茂:
「すひまひん」
〜教室にて〜
茂:
「やっと着いたぁ」
直:
「何が着いだよ、HR終わってんじゃん」
茂:
「それは直が、殴るから悪いんだろぅ」
「朝から夫婦喧嘩かぁ、お前ら」
このちゃかしてきた人は、吉村だ。吉村は、茂と同じサッカー部に入っているお調子者だ。
茂・直:
「夫婦じゃないわぁ」
〜部活動・グランド〜
山口先生:
「みんな集まれ」
この人は、顧問の山口先生。サッカー馬鹿の先生だ。
山口先生:
「今度の週末の3連休に北海道に合宿に行くことになったから」
部員:
「えー」
そして、週末。
〜北海道・合宿所〜
茂:
「あぁ、疲れたぁ、帰りてぇ」
直:
「お疲れ様、まぁ明後日までだから、頑張って」
茂:
「頑張るって言ったって、このままじゃ死んじゃうよ」直:
「弱音吐くんじゃないわよ、夢なんでしょ、プロのサッカー選手になるの」
茂:
「そうだけど、俺なんかになれるかなぁ」
茂はそう言いながら空を見る。
直:
「なれるよ」
直も空を見る。
〜茂の家・茂の部屋〜
茂:
「あぁ、合宿疲れた…」
コンッコンッ
部屋のドアがノックされる。
直:
「茂、いるぅ。なぁんだ寝てるのか…」
直:
「起きないとキスしちゃうよ」
茂:
「………」
直は寝ている茂のをじっと見ている。
そして……。
チュッ。
直は何も言わずに部屋を出て行ってしまった。
〜次の日の朝〜
茂:
「今日は早起きしたから遅刻しなくてすむな。あっ直だ」
直が交差点で止まっている。
茂:
「直おはよう、昨日はごめんな、合宿の疲れで寝ちゃってて」
直:
「………」
直は何も言わず、顔も合わせなかった。
茂:
「ん、どうした」
信号が、青になって直は茂を無視して行ってしまった。
その日は一度も直は茂と話そうとはしなかった。
〜キスした日から3日後〜
茂:
「何で直、俺と話してくれないんだろ、俺なんか悪いことしたかなぁ」
茂:
「よし、何かわかんないけど、謝ろう」
〜放課後〜
自転車置き場に直がいる。そこに茂が来た。
茂:
「ごめんっ直」
直:
「何で茂が謝るの」
茂:
「だって、俺が何かしたから直は俺と話してくれないんだろ」
直:
「違うよ、悪いのは私だよ」
茂:
「えっ」
直:
「私ね、茂が合宿で疲れて寝てるときに……」
茂:
「寝てるとき、何かあったの」
直:
「‥スしたの」
茂:
「ん、何、聞こえない」
直:
「キスしたの」
直は自転車に乗って行ってしまった。
茂は呆然と立ち尽している。
すると突然茂は走りだした。
そして直を見つけた。
直はいつもの交差点の反対側にいた。
信号は赤だ
茂:
「直、待てよ……」
茂:
「俺、お前が好きだぁ」
直が振り返る。
その目には涙が。
茂:
「泣くなよ、笑ってくれよ俺のために」
茂:
「俺、お前を幸せにするから、付き合ってくれ」
直:
「何、聞こえない、もう一度言って」
直が笑った。
茂:
「お前が好きだ、付き合ってくれぇ」
信号が青になった。
そして、茂と直は一緒に空を見ながら帰った……。
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