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追憶の街
作:ジロウ



 あらすじ
かつて心に刻み込まれた、深い傷跡。そのせいで未来を見る事が出来ない僕に、別れを告げるためこの街に戻ってきた――。自らの殻に閉じこもったまま成長してしまった青年を描いた、寂しく切ない短編読みきり。


 Nコード
N0855B


 文字数(読了時間)
11892文字(約24分)


 種別
通常小説[短編作品]


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 ジャンル
文学

 キーワード
心の傷 過去 トラウマ 故郷 追憶 


 出だし150文字
僕の通っていた小学校は、小高い丘から見下ろせる場所にあった。『追憶の街』人込みに押し出されるようにしてホームへと降り立つと、まだ随分と寒気を含んだ風が頬を撫でた。鼻腔をかすめる冷気が苦しくて、ほんの少しだけ息を止める。早朝の駅のホーム。吐き出したのと同じかそれ以上の




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