「そこの君、もしよければ今から日給三万円のバイトやらないかね?」
道を見下ろしながら街を歩いていたら、身なりがとても品の良い、白髪で、髭が立派な初老の老人に声をかけられた。
「やりません」
僕はできうる限り冷たく簡潔に答えた。
冷たく否定した理由は簡単だ、僕はとっても暇だから。
「残念だ・・・
君はとても私の理想どうりなのだがね・・・うん、そうだな気が向いたらここに連絡してくれまいか」
そう言って、老人は僕に名詞を押しつけた。
気がつくと、名詞だけがそこにあり。老人はいなくなっていた。
僕は名詞を上着のポケットに入れてから、鞄に入っているペットボトルのミルクティーを全部飲みこみ。家に帰った。
イッツ ソウ クール
僕は、家の窓から街を見下ろすのにも飽きてしまい、今日もらった名詞を見ることにした。
上着のポケットにはなぜか名詞はなくて、よく探してみたらズボンのポケットに入っていた。
名詞はとても綺麗な草原のようなグリーンで僕の心を和ませた。
しかしこれは名詞としての役割を完全に果たしていない、置き換えるならメモのような存在だと言うことに気づいた。
なぜなら、この綺麗なグリーンの紙には電話番号しか乗っていない。
裏には(なにをもって裏と呼ぶかは不明だが)ぽつりと小さく、トランプのダイヤのマークが入っていた。
僕は、興味を失い、ハサミで小気味よく切り刻もうとしたら
「ほらね、やっぱり君は私の理想にぴったりだ。」
と、煙草サイズの朝と全く同じ老人が、紙の裏のダイヤのマークから出てきた。
「安心したまえ、私はここにいるようで、これは、私でわ無い。
だから、こんなとても常識外な事があっても君は間違いなく自分で考えた行動しかしないであろう。
だから私は君が理想どうりなのだよ。
理解できるかな?
だから私は、これから君の起こす行動を少しながらも理解しているつもりである。
なので近いうちにでもまた訪問するよ。」
そう言って、老人は礼をした。
老人の言ったとうり、僕が最初から考えてたとうり、小気味よく、ハサミで切り刻んだ。
イッツ ソウ クール |