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意外な再会



 それから。

 悠斗の探索は、順調に進んでいった。


 妖精の群れに遭遇したのは最初の1回限りで、それ以降は各個撃破という形になったが目的である聖魔法のスキルアップは進んでいる。


 そろそろ日が暮れてきたので、悠斗が家に帰ろうとした直後であった。



 エンジェル 脅威LV1



「あれは……?」


 空の上に浮かんでいる見慣れないモンスターを発見する。

 エンジェルというモンスターは、フェアリーの頭の上に天使の輪を浮かばせているかのような外見をしていた。



「もしかしてあそこにいるモンスターはエンジェルでしょうか?」


「知っているのか?」


「ええ。エンジェルというモンスターはリシャールの花園でも滅多に出会えないことで知られています。頭の上に浮いている輪は高価な薬の原料となっていますのでギルドに持っていくと凄い高値で買い取ってもらるそうです」


「なんだって!?」


「私も聞いたことがある。個体数が低い割には戦闘能力も低いので冒険者たちの間では『ボーナスモンスター』と呼ばれているらしいぞ」



 魔眼のスキルによると敵の脅威LVは1。

 悠斗がこれまで出会ったモンスターの中では間違いなく最弱である。

 

 エンジェルを1匹討伐しただけで多額の報酬を得ることが出来るのなら美味し過ぎる仕事だろう。



「それならさっそく!」



 何時もの要領で野球ボールサイズの氷塊を召喚すると、エンジェルに向かって投げつける。



「ピキャァッ!?」



 脅威レベルが低いこともあって相手のスピードは遅かった。

 無警戒に空を飛んでいたエンジェルは即座に肉塊に変わることになる。


 しかし、悠斗の卓越した動体視力は全く同じタイミングで別方向から飛んでくる氷弾を見逃さなかった。



「テ、テメェは……?」 



 声のした方に目をやると、金色に輝く髪と燃えるように赤い眼を持った1人の少年がそこにいた。



 黒宝の首飾り@レア度 ☆☆☆☆☆☆☆

(他人が所持する《魔眼》スキルの効果を無力化する)



 少年の名は、ミカエル・アーカルド。

 今から500年以上も昔、《アーク・シュヴァルツ》と共に魔族によって支配されていた世界から人類を救った勇者の子孫であった。



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