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VS マッドロブスター



 悠斗の前に現れたマッドロブスターは人間とエビの性質を併せ持った魔族であった。

 その全長は尻尾から頭まで含めると3メートルにも達している。


 エビの悪魔というだけあってその全身は赤黒い。


 2本の巨大なハサミは岩すら切断するパワーを秘めていた。



「おいおい。初戦からいきなりマッドロブスターさんかよ……」


「あの人間も運がねーな。人間如きがマッドロブスターさんに勝てるはずがねーじゃないか」



 周囲にいた魔族たちは、マッドロブスターの勝利を信じて疑わない様子であった。



「ククク。人間よ。クジに当たって俺様は凄く機嫌が良い。今から泣いて謝るっていうなら特別に痛みを感じる暇なく殺してやってもいいぜ?」


「ああ。そういうのいいから巻きでお願いします」


「なっ……」



 あくまで余裕を崩さない悠斗の態度を目の当たりにしたマッドロブスターは、怒りで顔を赤くしていた。



「フフフ。小癪な人間め。俺様を誰だと思っていやがる? いいか。俺様は魔族の中でも高名な……ギャバッ!」



 突如としてマッドロブスターの視界は上下に反転した。


 自分の頭が胴体の分離されていることに気付いたのは、それから暫く後の話であった。


 あまりの早業に周囲にいた魔族たちは、口を半開きにして呆然とその場に立ち尽くすことしか出来なかった。



「よし。まずは1匹目! 次に俺と戦いたいやつはいるか?」


「「「…………」」」



 悠斗の誘いを受けた魔族たちは恐怖で硬直していた。


 何故ならば――。

 2本のハサミによる強力な攻撃手段を有したマッドロブスターは、魔族たちの間でもそれなりに名の通った人物だったからである。


 巨大な体の割にはスピードも速く、周囲の魔族からは《暴速の甲殻類レッドカードシュリンプ》と呼ばれ恐れられていた。


 マッドロブスターが倒れたことにより魔族たちは、遅蒔きながらも悠斗の戦闘能力に気付くことになる。



「どけ! 雑魚ども! 俺がやる!」



 グレータデーモン

 種族:悪魔

 職業:なし

 固有能力:魔力圧縮 身体強化 巨大化


 魔力圧縮 レア度@☆☆☆☆☆☆

(体内の魔力を圧縮するスキル)


 身体強化 レア度@☆☆☆☆☆

(自身の身体能力を向上させるスキル)


 巨大化 レア度@☆☆☆☆

(自身の体を大きくするスキル)



 先程までの余裕の態度から一転。

 恐怖で怯える魔族たちの中から出てきたのは、羊のツノを持った1匹の悪魔であった。











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