ガンジス河のほとりにて
と話は変わって、ここはカレーライスくんの生まれた国、インド。
ガンジス河のほとりで、ちびっこたちがシャーッと小便をしている。その近くではお母さんたちが洗濯してる。
当たり前のことだが、そこらにいるのはみなインド人である。
しかし、一人だけ東洋人が混ざっていた。
若き日のもっこり公その人である。放浪の旅の途中だった。
「ジョビジョビさん。あんなとこでちびっこたち、しっこしてるけど怒らなくてもいいの」
放浪に慣れてるだけあってインドの言葉もスラスラ出てくる。
「いや、そんなこと言ったってトイレがないんだからしょうがないべ」
「でも、奥さんたち洗濯しとるやん」
「だって、洗濯機がないんだべもの」
もっこり公は、インド人のジョビジョビさんとガンジス河で釣りをしていた。
すると、ジョビジョビさんが何か釣った。
「うわァ。なんだこれェ!」
なんと人を釣ってしまったのだ。
後ろで洗濯していたおかみさんが、ああこりゃこの前行方不明になってた隣のフォアグーラさんでねえかァ、といった。
「ええ? ああ、ほんとだべ。こりゃ顔めちゃくちゃになってたから気づかんかったけど、フォアグーラさんじゃないべかさ」
二人してフォアグーラさんの死体を引き上げた。
「なして、フォアさん、死体になったんだべ?」
ちびっこたちがフォアさんの死体を棒でつついたりして遊んでる。
「こらッ! おめえら。死体で遊んではならね!」
「ひゃー」
一目散に逃げるちびっこたち。
もっこり公は死体の目や足を触ったりしていた。
「ジョビジョビさん。こいつァ、完全に他殺だ」
「なんでわかるんだ?」
「だって、よく見てよ」
ジョビさんは死体を眺めた。
そして悲鳴を上げた。
「ほ、ほ、ほんとだべ。こ、こりゃひでえべ!」
なんと、フォアさんのきんたまが二つとももぎとられそれが口に入っていたのだ。
「な、なんてひでえことをするんだべ。インド人にとってこれは屈辱だべ」
ジョビさんはめちゃ怒った。
「いやインド人でなくても屈辱だと思うけど」
もっこり公は脇に差してあった刀を抜き、口に入っていたきんたまんに刺して取って地面に捨てた。
「いったい、誰が犯人なんだ!」
二人がいろいろ推理してる横で、ジョビさんの奥さんといっしょに洗濯していたポンちゃんという背の高い女性が「やばい」という表情をしていた。 |