甲子園2
甲子園。それは球児たちの夢。ただ、球道に関しては夢で片づけられない。死ぬことさえあるのだ。
「うぎゃああああああ」
一人の選手が三人の選手にバットで滅多打ちにされて死んだ。
「ち、ちきしょう。ちきしょう」
若き日のまぐっさんは、友の敵を討ちたかった。
しかし、敵は去年の優勝校。まぐっさんのチームは運がよくて決勝に残ったような弱小チームだ。
まず、バットの振り方が違う。
まぐっさんのチームの選手は、バットの振り方が優しい。基本、球道はスポーツだと思ってるのでどうしても殴り方がソフトになるのだ。
しかし、敵は違う。バットの振り方が戦国武将。職業軍人のものだ。殺しにかかってくる。目つきが違う。この世にない。キテる。
まぐっさんは敵の選手に股間を打たれた。
「うぎゃああああああああ」
まぐっさんはフィールドに転がりまわった。審判は何も言わない。
まぐっさんのチームの誰かが、反則だ反則だとわめいてる。
「ばかやろ。こっちゃ命をかけてんねんど。遊びでやっとんとちゃうでい」
敵のチームの誰かが、爆弾を投げた。まぐっさんの決勝に出た年から試合中における爆弾の使用が許可されたのだ。
どぎゃああああああああああああん。
敵味方合わせて数人が吹き飛んだ。
首や腕が宙を舞う。
観客も燃えてきた。
「殺せ! 殺せ!」
「ドント・フリー・チベット! ドント・フリー・チベット!」
座布団を投げてる客もいる。
まぐっさんは頭が混乱していた。
これは試合なのか。何なんだ。ただの殺し合いじゃねえか。
どぎゃあああああああああああん。
また爆発音。数人が吹っ飛ぶ。
「殺せ! 殺せ!」
「ドント・フリー・チベット! ドント・フリー・チベット!」
フィールドのあちらこちらで煙がのぼってる。 |