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No name
作:由綺



ケガ


朝、
麻衣が家の前でワタシのことを
待っていた。
くだらない
もう、とっくに気づいてるのに。
ワタシは、麻衣の前を通りすぎた。
無表情で。
当然、ワタシは柚たちと行くことになっている。
そうこんなのまだまだなんだよ・・・麻衣。

学校についても
いつもと変わりないから
つまんない。
これから、楽しいことを
みんなで共有しよう。
ワタシはクラスの女子たちにいってまわった。
みんな思ったより、かるく了承してくれた。
あとは、バレー部になんて言おうかなぁ・・・。
と言っても、どうなるかなんて
分かるから心配いらないし、
でも優衣ゆいさんは妹がそんな状態になってたら
どんな顔するのかな、
先輩という立場を
利用する?
それとも
そのままいじめを
だまって見てる?
どっちにしても
関係ないし、
どーにもなんないし。

「おねがいしまぁ〜す」
ワタシたちのバレー部は
ずいぶんとゆるい挨拶で始まる。
もう慣れたけど、入ったばっかのときは
びっくりしたなぁ、
こんな風にゆっくり構えているのは
なんでかな?
「みんな、ちょっと話あんだけど・・・」
ワタシは麻衣がいないときに話をした。
クラスの女子とおなじように。
みんな、すぐにその気になった。
ほら、やっぱり。
どうせみんなワタシより
頭が悪い奴等なんだ。
そうなれば、こいつ等も利用してやろう。
いい考えがうかんで、笑いだしそう・・・。

「じゃぁ、1年はボールひろいねー」
先輩のひとりが、1年に向かっていった。
いいこと思いついた。
優衣さんはアッタカーだし、アタック練習をしてる。
ボールひろいは、1年。
転ばせてみよう
怪我とかするのかな?
ワタシはわざと、麻衣にボールをいっぱい渡した。
麻衣は大変そうだったけど、
そんなこと、どーでもいい。
麻衣は抱えきれなくなってボールを1、2個落とした。
ボールは落ちて、バウンドしながら転がっていく。
ネットの下に。
ちょうど、優衣さんがアッタクした直後に。
「危ないっ!!」
誰かが叫んだ。
その直後、聞きたくない音をきいた。
優衣さんの足があり得ない方向にまがっていた。
ワタシはその瞬間、冷や汗をかきながら
罪悪感を感じていた。
でも、
それはすぐに直った。
麻衣が、いている。
自分のせいで、と。
バッカみたい。
どう考えても、ワタシが原因なのにな。
だから、いじめの対象になるんだ。












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