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幸福な傍観者たち

作者: 遠山海月

刑事は自分のメモを読み上げた。

「ではもう一度確認しますが泥棒は玄関から入って来たんですね」

「はい」

この家の家長である父親が答えた。


刑事は聞き取りを続けた。

「鍵は開いてたんですか」

「いつも寝る前に閉めてるもんで」

「そして皆さんの見ている前で堂々と金品を物色し盗んで行ったと」

「じっと見ていたわけではありませんが…ほんの4、5分の間に見事な手際でした」

「ご家族5人揃っていて誰一人として抵抗するどころか声一つあげなかった?」

「声を出すことも動くことも出来ませんでした」

「縛られていたんですか?」

「いいえ」

「ナイフや拳銃などで脅されていたとか?」

「いいえ。泥棒は私たちには無関心でした」


在宅中に泥棒が自由に家探しをしているというのに誰も騒がず無抵抗でいたというのか。巡査にはこの家族の行動も謎だった。


「ではその間皆さんは一体何をしてたんです?」

父親は少し照れくさそうに頭を掻きながら答えた。

「それが…その時丁度、家族で夕食を…恵方巻きを食べてたもんで…」

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― 新着の感想 ―
[良い点]  十分にありそうな話ですね。 おかしくて腹が……
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