09.女の子
オルゴール館のドアを開けた瞬間、違う世界に来た気がした。
暗い部屋。
でもオルゴールのライトで幻想的な雰囲気が流れてる。
あたしと蘭ちゃんは思わず足を止めた。
すごい。
綺麗…
部屋の中は結構広くて、辺り一面オルゴールと淡い光。
ホンマに、違う異次元へ来てしまったみたいや…
お客さんは多すぎず、少なすぎず…
「あ…」
あたしは一人の女の子に目がくぎづけになってしまった。
あのこ、なんでこないにこの部屋が似合うんやろ…
髪の毛は蘭ちゃんと同じくらいの長さで、色は透き通るような茶色。
目は濃い青で、オルゴールの光のせいか、キラキラと光っている。
顔立ちは…ハーフだろうか。綺麗な顔…
まるで、この世界の住人のようやった。
彼女はあたしの視線に気付いたらみたいで、目を見開いてこっちを見つめておる。
ふと、彼女の目の輝きが変わった。
「新一君?」
視線の先は工藤君。
「笑夏ちゃん?君がどうしてここに…?」
…知り合いなん?
一番不思議そうにしてるのは、蘭ちゃんやねんけど…
「お姉ちゃんと旅行にきたの。二泊四日で。新一君こそ、どうして?」
「俺たちもだよ。あのこが宿泊券当ててね…」
工藤君はあたしの方を見た。
なんでもええから、蘭ちゃん機嫌悪いで〜…汗
「新一、その人は?」
満面の笑顔で工藤君に聞く蘭ちゃん。
…目エすわっとるよ…
「この人は、前に伊豆の事件を解決したときに、泊まってたコテージの娘さんだよ」
「そうなんだ…」
あ、蘭ちゃん。
今ほっとしたでしょ。
「紹介するよ。こいつが毛利蘭。隣のこが遠山和葉ちゃん。で、一番奥の肌と部屋が一体になってよく見えないやつが、服部平次」
「工藤〜!!」
工藤君おもしろいなあ〜
ホンマやでッ
「服部…平次……?」
女の子がまじまじと平次を見てる。
「服部平次、西の高校生探偵や」
「ほんとに?!あたしの事覚えてる??」
…え。
「覚えてるもなにも、初対面やん…」
「初対面じゃないよ!!小学生の時、一回だけ一緒に遊んだ事あるじゃない♪」
…ええ゛。
「そうなんか?よう覚えとるなあ」
「当たり前じゃないですか!!あたしの初恋の人なんだからッ」
え…?
今なんて…?
初恋…?
嵐が起こる予感がした…
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