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…冬物語…
作:かなん



39.ちかい


「平次…」

「可哀想とか思ったらあかん。これが俺が決めた道なんやから。嬉しがれや」


そうやね。
彼女には悪いけど、あたし今、めっちゃ嬉しいんやから…






「でも予定わ狂ったんやで」

「予定?」

「そうや。最初っからここ泊まる決まった時からずっと決めてたんやから。ここでお前に告白する、ってな」


まさか。
ずっと決めてたなんて…


「しかしぜーんぶめちゃくちゃや。お前が先にゆーから…」

「ご、ごめん…」


なんかめちゃくちゃ悪い気がしてきた。

でも、平次はあたしの頭をポンっと叩くと



「一生に一回きりの告白なんやから、かっこよくキメさせろや」



と、小声で言った。


目をそらし、もちろん耳まで真っ赤な顔を隠しながら。



愛しい…


平次…

好きやで…














ゴホン、と軽く咳払いし、いいところすいませんみたいなオーラの牧師さんこと、佐伯さん。

平次は少し焦りながら
「続きしよか」
と言った。

『お前の返事も聞きたいし』

付けたされた台詞。
























「では。新婦、遠山和葉。あなたは苦しい時も病める時も、新郎服部平次を愛する事を誓いますか?」





















今なら言える



素直な気持ちを




































「…誓います」











少しだけ平次の真似をしてみた。



凛々しく、後悔はしないって、気持ちを伝えるために。


横目で見た平次は、幸せそうやった。









「では、誓いのキスを」




































見つめ合う瞳と瞳。

重なり合う手と手。

繋がってく心と心。


もうこの瞳をそらさない。

もうこの手を離さない。

もうこの気持ちを隠さない。


絶対に見失わない。

絶対に見失わせない。

あたししか愛さないように。

平次しか愛さないように。


そう、心に決めて。


愛を誓ってー…






結婚式編終了(●^o^●)
次で最終話…



かなん











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