33.ベット
「…なア」
いきなり話かけられて、びっくりしたのはあたしの方。
「な、何や…?」
あたしわ声が裏切りそうになる。
「そっち、寒ないか?」
「う…ん…ちょっとな」
「…こっち来るか?」
「…へ…?」
それって…
ある意味お誘いやん!!!!
…あかん、あかん。
変な方に妄想が…汗
…別に深い意味あるとちゃうよね…?
あたしらは、背を向けて横になってる。
平次の顔が間近にでもあったりしたら…
あたしはドキドキに勝てへんよ…
長い沈黙
冷たい空気
でも
あたしの背中は
あたたかい…
平次の
ぬくもり…?
もっと触れたい
もっと近くに…
平次
平次…
「和葉」
「は、はイィ?!」
びっくりした。
平次の事ばっか考えてたら、本人に呼ばれたんやから…
「ホンマ今日お前変やで」
「…平次はなんで普通なん?」
「はい?」
「へ…平次は…あたしと付き合おたの…そんなにいつもと変わらへん事なん?」
急に押し寄せる不安。
言葉にするのも怖い…
「そんな事…ないで」
「ホンマに…?」
「…当たり前やん。何処の世界に今までずーっと好きやったやつと付き合えて、普通にしてられるやつがおるん」
あたしは平次を指さす。
「あんな〜…」
平次は一息おく。
「よっしゃ、ゆうたるわ。俺めっちゃ緊張しとる。やけどお前の前で見栄はってるだけや。かっこ悪〜トコ見せとおないし。俺、工藤みたいに素直なやつやないしな。」
平次の顔全体が真っ赤になった。
見なくてもわかる。
あたしは急に笑いが込み上げてきた。
|