…冬物語…(3/40)縦書き表示RDF


大阪弁むつかしい…所々日本語おかしいですが、あまり気にしないでください…



かなん
…冬物語…
作:かなん



03.手料理




がらっ



「おばちゃ〜ん!!買い物してきたで〜」



平次んちの玄関を勝手に開け、大声でおばちゃんを呼ぶ。



「おおきにな、和葉ちゃん」



パタパタと駆け足でやってくる、平次のお母ちゃん。

すらーっとした綺麗な人。






「堪忍なあ。平次のやつ、買い物して帰ってこいゆうたのに、また事件やーって一度も家帰らんと行きおって…」

「大丈夫やで、いつもの事やし。それに今日はお父ちゃん家に帰ってこんから、平次んちで夕食ご馳走になろ〜思って」

「ホンマに?ほな、あがって」



はたから見ると、なかなか図々しい会話。
でもこれいつもの事やねん。





お父ちゃんは警察、お母ちゃんは小さい頃からおらん。

せやからお父ちゃんが帰ってこおへん日は、いっつも平次ん家でご馳走になるんよ。
おばちゃんが決めた事なんやけど…





…にしても、買い物ほっぽって事件にほいほい行く平次は、絶対アホや。



…そりゃあ、事件解決したあとの平次、めっちゃキラキラしててかっこいいんやけど…






…ちゃうちゃう。
今はそんな事関係あらへん。



帰って来たら、買い物代わりに行った事攻めたろ。





んで…

旅行券の事、話さなあかんなあ。






脅すか?






そんな事考えながら、あたしはおばちゃんの夕食の手伝いをした。

こうみえても、料理はめちゃ得意やねん。
おばちゃんのテッチリの足もとにも及ばんけどな。






只今の時刻、19時24分。



平次遅い!!



はよ帰ってこんかい!!














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