…冬物語…(18/40)縦書き表示RDF


…冬物語…
作:かなん



18.気遣い



「和葉ちゃん、帰り服部君とどっか行ったでしょ〜♪」

「え?!」


ホテルに戻って、蘭ちゃんと一緒にお風呂入った。
ジャグジーがめちゃめちゃ気持ちいいねん。



「知ってるよ〜森の小道走ってるの見たんだから♪」

「…気づいてたん…」


…ばればれやんけ…汗
だから、さっきからにやけとるんか…


「で?な〜にしてたの〜?」

「なにって…無理矢理引っ張られて…ちっこい川にある橋の上にいっただけやよ?」

「そこでなにしてたの?」


…尋問されとる…


「なんや、[祭りや]で星が綺麗に見れるポイントを耳にしたらしいねん。そいで、あたしに見せたかったみたいなん…で、帰り…手ぇ繋いだん」

「そっかぁ〜よかったじゃないw」

「せやけど、深い意味ちゃうよッ?夜道は危険や、ゆうて…」

「でも、服部君にも和葉ちゃんを思う気持ちあるんじゃないw」

「え…」


平次が…あたしを…?


…まさか。






夜は大変やった。

大変て…いろんな意味でやで。



平次と同じ部屋で寝なあかんし、緊張してよ〜寝れんし、助けを求めに蘭ちゃんの部屋に入ろうとしたら…あかん、あたしの口からは言えへん。
ホンマ驚いたわ…

しかも、そのせいで平次の事みょーに意識しおるし…

最悪やわ〜…






なかなか寝れんくて、気づいたらもう5時。

外は太陽が昇り始め、部屋ん中を明るく照らす。


あたしのベットは廊下側で(ってゆーか平次が勝手に窓側にしよった)外の景色がよー見えんから、平次が寝とるベットに足をかけ、平次の体の上をまたがり、窓の外を見た。

やっぱり外は一面の銀世界やった。
山も白、木も白、地面も白、全て白やった。


今気づいたんやけど、窓際はめっちゃ寒い。
布団一枚じゃ眠れへん寒さ。
平次はそれを知っててこのベットにしたんか?

あたしを気遣って…?


んなアホな…













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