16.祭りや
「お風呂おっきいなあ♪蘭ちゃん、一緒に入ろうやんッ」
「いいよwこのお風呂、みんなで入っても窮屈ぢゃなさそうだね」
蘭ちゃんが含み笑いする。
すると、工藤君は冗談なんかわからんけど、
「そうするか」
とか真顔でゆーとるし。汗
みんなで入るわけないやん…平次と風呂入れるか!!
「てゆか…そろそろおなか空いたね…」
「そやな…」
「ほな、飯行くか」
「そうしよッ」
こんな豪華な部屋やもん、ご飯も豪華やろな♪
ご飯は「祭りや」というところを予約してあるみたいで、工藤君に連れられてホテルの外に出た。
「祭りや」はぎょーさんおっきいところみたいで、ホテルの外へ出て少し歩くんやって。
空は薄暗く、森の中を通る道やから、結構暗い。
あたしと蘭ちゃんは半分恐る恐る歩いた。
「新一〜まだ〜?」
「もうそこだよ、下を見てみ?」
坂になっている道の脇を見てみると、会場見たいのが見えた。
自動ドアが開き、奥へ進む。
「階段…長ッ!!」
目の前には赤い絨毯が敷き詰められた階段。
何段あるんやろ…そうとうな数や。
でも、その先に待っていたのは…
「「うわぁぁ〜広〜いッ!!!!」」
めっちゃでかい宴会場みたいやった。
バイキングみたいに料理が並んでいる。
蟹、刺盛り、いくら丼、鍋、焼きそば、カレー…
いろんな匂いが一気に襲ってきた。
「いらっしゃいませ。お部屋の鍵を拝見させてもよろしいですか?」
「あ、はい」
工藤君が鍵を取り出し、部屋番号を見せる。
「ありがとうございます。ご予約されてる遠山様ですね。テーブル案内しますので、こちらへどうぞ。」
そういってその人についていく。
進んだ先は、開かれたステージの前。
いわゆる…特等席みたいや。
すると、隣の席らしきところから女の子が手を振っている。
「平次く〜んww」
あ…あの女や。
あたしの気分は一気にブルーや。
「な、なんや…ねえちゃんかいな…」
「またあえてうれしい♪あ、紹介するね、姉の美尋だよ」
「はじめまして」
妹にしては落ち着いてる美人なお姉さんやな…
…あたしには関係あらへんけど!!
「蘭ちゃんッバイキング行こうや!!」
「ちょ、和葉ちゃん…」
無理やり蘭ちゃんの手を引っ張る。
平次なんてもう知らん!!
一通り回って席に戻り、平次と工藤君が自分の食事を取りに行った。
二人が戻ってくると、ステージでなんや人がマジックとか始めたり、おばちゃんたちの合唱団が歌を歌いだしたり…
で、ここの名物(?)YOSAKOIが始まったりなと、なかなか楽しめたんや。
…あたしの機嫌悪いのには変わらんけどな。
相変わらずあの女、平次を自分のテーブルに招きおって、今まで解決した事件の話やらなんやら、平次からめっちゃ聞き出してん。
平次も自分の事件の自慢話が出来て、相当へらへらしとる。
他の女に鼻の下デレーッとせえへんでよ…
そんな思いが言葉になるわけなく…
むなしい自分がおった。
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