13.移動先
バスに乗って5分。
ガレリア・タワーに到着。
こっちもまたでっかくて、上を見上げていたら首が痛くなってしもうた。
ロビーに入ると、一人のホテルマンが出迎えた。
「遠山様ですね。話は佐伯のほうから伺っております」
「あ、どうも…」
「なんか、すいません…」
「いえ、責任があるのはこちらのほうですから、ご心配なさらないでください。チェックインはもうお済ですので、お部屋へご案内します」
てきぱきと話をすませると、あたしらの荷物を持ってくれた。
少し長い廊下を歩いて、エレベーターを待っていたとき…
がばッ
「平次さ〜ん♪」
誰かが平次の腕にくっついてきた。
誰かって…もちろん…
「笑夏ちゃん?どうしてここに?」
「それはこちらの台詞ですよ〜ザ・タワーって言ってたのに…あ、私はこの塔の32階に泊まってますの」
「ホントに?」
「新一君たちはザ・タワーではなかったの?」
「実は、手違いがあったらしくて、向こうの部屋に泊まれなくなったんだ。でも、ここの責任者の人が僕の知り合いで、こっちを案内してくれたんだ」
「そうでしたの…お部屋は何階なの?」
「お知り合いの方ですか?残念ですが、ご案内できるお部屋は33階ですね…」
「そう…」
少し眉毛が垂れた。
そんなに平次と同じ
ところがええんか?
こんな推理ヲタクの…
…あたしも人のこといえへんけどな。
エレベーターに乗り、32階と33階のボタンが点滅した。
32階で彼女は降り、あたしはちょっとほっとした気分になった。
「彼女、手ごわそうね…」
蘭ちゃんが小声で話してきた。
33階でドアが開くと、ホテルマンが部屋の前へ案内した。
「こちらです」
案内された部屋は、一番奥。
あたしははよ景色が見たかった。
ホテルマンの人がポケットから鍵を出し、ドアをあけた。
でも、目の前はまた廊下。
いったいどこまで廊下やねん。
と思いながら、歩いていると…
目の前が広くなった。
「「え…」」
何…ここ…
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