…冬物語…(13/40)縦書き表示RDF


…冬物語…
作:かなん



13.移動先




バスに乗って5分。

ガレリア・タワーに到着。



こっちもまたでっかくて、上を見上げていたら首が痛くなってしもうた。



ロビーに入ると、一人のホテルマンが出迎えた。


「遠山様ですね。話は佐伯のほうから伺っております」

「あ、どうも…」

「なんか、すいません…」

「いえ、責任があるのはこちらのほうですから、ご心配なさらないでください。チェックインはもうお済ですので、お部屋へご案内します」

てきぱきと話をすませると、あたしらの荷物を持ってくれた。


少し長い廊下を歩いて、エレベーターを待っていたとき…



がばッ


「平次さ〜ん♪」

誰かが平次の腕にくっついてきた。


誰かって…もちろん…


「笑夏ちゃん?どうしてここに?」

「それはこちらの台詞ですよ〜ザ・タワーって言ってたのに…あ、私はこの塔の32階に泊まってますの」

「ホントに?」

「新一君たちはザ・タワーではなかったの?」

「実は、手違いがあったらしくて、向こうの部屋に泊まれなくなったんだ。でも、ここの責任者の人が僕の知り合いで、こっちを案内してくれたんだ」

「そうでしたの…お部屋は何階なの?」

「お知り合いの方ですか?残念ですが、ご案内できるお部屋は33階ですね…」

「そう…」


少し眉毛が垂れた。

そんなに平次と同じ
ところがええんか?


こんな推理ヲタクの…



…あたしも人のこといえへんけどな。





エレベーターに乗り、32階と33階のボタンが点滅した。



32階で彼女は降り、あたしはちょっとほっとした気分になった。


「彼女、手ごわそうね…」


蘭ちゃんが小声で話してきた。



33階でドアが開くと、ホテルマンが部屋の前へ案内した。


「こちらです」


案内された部屋は、一番奥。

あたしははよ景色が見たかった。



ホテルマンの人がポケットから鍵を出し、ドアをあけた。



でも、目の前はまた廊下。

いったいどこまで廊下やねん。


と思いながら、歩いていると…



目の前が広くなった。



「「え…」」


何…ここ…














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう