11.トマム
「見て、和葉ちゃん。見えてきたよ」
一番最初に声をかけてきたのは蘭ちゃん。
ぎょーさんおっきいビルが見え始めたころや…
「…ホンマやあ…」
おっきい。
タワーが2個…いや、奥に2個たっとるから全部で4個やな。
しっかしホンマ山の中やわ。
自然にかこまれ過ぎといっていいほど、山、山、山…
そして…
一面の銀世界。
あたしが想像してたのよりも、飛行機でみてたのよりも、もっともっと…
白…というより、ホンマに銀みたいな…
何年ぶりかに見る…いや、今までに見たことないくらの銀世界が広がっていたんや。
「お客さんが泊まるところはザ・タワーといって、一番手前に見えるタワーのことですよ」
「一番手前…にしてもおっきいなあ」
「そやね…」
あたしら二人は、感動しまくりやってん。
後ろの二人はかる〜く興味あるぐらいやけど。
蘭ちゃんもそれに気づいたらしくて、二人で思いっきりにらんでやったんや。
平次と工藤くんはそれに気づいとらんけど。
「では、私が荷物はこびますので、先にフロントでチェックインしてかまいませんので」
「ありがとなッ」
「じゃあ頼みますね」
あたしと蘭ちゃんは男二人と運転手さんを残して、いそいそとバスを降りて、フロントに向かった。
まさか…
こんな事ってありなんか?
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