あなたのいない世界
目が醒めると、やはりあなたはいない
世界が始まり、息づき始める朝の中、
わたしの心は寂寥と空虚に支配されたままでいる
あなたと会えたあの日あの瞬間を、何度も何度もなぞる
そのたびごとにわたしの脳裏にあなたの笑顔、あなたの声が甦る
そしてわたしは何千回目かのため息を吐くのだ
あなたに逢えない悲しみ
この胸が痛みにふるえている
あなたのいない世界では
色彩は失われ
鳥は歌わず
花は枯れ
時は凍ったまま
あなたの気持ちを確かめたかった
あなたはわたしを好きになってくれていたのでしょうか?
死ぬときは
あなたの腕の中、ぬくもりの中で永遠に眠りたい
あなたに逢いたい
だがそれが叶わない今
望むことは決まっている
あなたの手で記憶を消して下さい
あなたを忘れられたらわたしはきっとまた笑って生きていける
忘れたいのです。
もうこの悲しみや痛みに耐えられないのです
あなたの笑顔も、ぬくもりも、優しさも
二度と甦ることのない仄暗い海の底へ沈め。
そしてわたしの愛も涙も儚く消えればよい。
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