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デリートファイル
作:悠平



プロローグ


暗く、日が差し込まないビルとビルの間に一人の若者が歩いていた。男の帰り道である。手には革製の通勤バッグを持っており、時折持ち直している。誰も通りたがらないこのビルとビルの間の空間はこの若者だけのモノだった。正確に言うとこの男だけのモノとなってしまったのだ。
 
 男はいつもバッグの中に入れているモノがあった。それはデリートファイルと呼ばれるファイルだった。基本的に普通のプラスチックファイルである。しかし内容は普通じゃなかった。
人の顔が載せられており、特徴、スキル、等々いろんな事が書いてあるのだった。そしてそのファイルに載った顔はいつか暗殺されるという。
 しかし、そのファイルに載せてある顔には法則があり、必ず何かしらの罪を犯した者だった。さらに、その男の事を捜索すると呪われるという噂がある。そのため警察も住民も触れたくなかった。

 その男は暗殺後、一枚のプラスチックカードを残すという。そこに書かれているのは

「SATAN」















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