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  青き星の英雄達 作者:RYOKUEN
こんにちは作者のRYOKUENです。今回から本編突入です。やはり駄文ですがよろしくお願いします。

追記 誠に勝手ながら、3月9日一度書き直しを行いました。かなり内容が変わってしまっていますが、前のよりも完成度が高いと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
第一話 逃亡劇
デイン帝国 フロル王国の境 精霊の森




一人の少女はただ闇雲に夜の森の中を逃げ回っていた。周りはなにも見えずに、唯一の光が月光であった。




「ハァ…ハァ……ハァハァ」




少女はもう息がきれていて、走っている足も頼りなくて、あと一分も走りつづければその場に倒れ込んでしまうぐらいに疲労していた。




その後ろから、5人の赤い鎧を装備して、長槍を持った兵士が少女を追っていた。



「追え!追うんだ!奴を生きてデイン帝国からだしてはならない!殺せ!殺してしまえ!絶対に逃がすな!」




部隊の隊長らしき男は大声で隊員達に命令していた。隊員達はハッと声を上げて気合いをいれると、今まで以上の速さで少女を追いかけた。




少女は懸命ににげていたが、後ろから追ってくる兵士たちの足音が速くなったので、焦ってしまい暗闇であったこともあり、木の根に足を引っ掛けて倒れてしまった。


「キャッ!」


ドサッと音をたてて倒れてしまった少女に一人の兵士が追いついてしまった。


「イタタ……!?し、しまった!」


その兵士は槍で少女を殺そうと突いてきたが暗闇で、しかも転んでいた少女は避けることはできなかった。


少女は、死を覚悟した。



「(もう・・・・だめだ・・・お母様・・・・)」



兵士は叫び、構えていた槍を突き出してくる。



「死ねえ!」



シュッ!



そのとき少女の目の前に黒いものが飛び込んできた。


ガキン!!と金属と金属がぶつかり合う音がすると、その槍は少女に届くことはなかった。



「!? 誰だ!!」


兵士は驚き叫んだ。


そこにいたのは黒色のローブを羽織り盾で槍を防いでいるひとりの少年がいた盾と槍ギリギリと音をたてていた。


「ったく、大の大人が5人でよってたかって女の子いじめてるなよ。」


そう余裕そうに言った少年は、夜だったのであまり見えなかったが、髪は女性のような長い髪で、その髪は緑色をしていて、月明かりに照らされている顔はまだ幼い顔で、目は透き通るような水色をしていた。兵士は一瞬呆然としていたが、ギリッと歯ぎしりをした。


「邪魔だ!」


そう叫んだ兵士は一度少年の盾から槍を離して距離を取り、少年を狙って槍で突いてきた。


「おっと」


少年は再び簡単に、盾でその槍を防ぐと、真剣な表情になり剣を構えた。



「そっちがその気なら・・・・」



そう暗い声でいうと、盾で槍を弾いた。すると兵士はよろけて一瞬無防備になった。その瞬間をのがさずに、右手で握っていた剣で兵士の首もとを目掛けて切りかかった。


兵士は首を剣で切りつけられ、その首は宙を舞い、悲鳴もだせずにその場に倒れ込んだ。



すると、ほかの兵達は少しは動揺したものの、二人を取り囲むようにすぐさま槍を構えた。そして隊の隊長らしき、赤いマントを羽織った男が声を上げた。


「そこの少年!我らはデイン軍である!直ちに剣を捨て、ここから消えろ!さもなければ容赦はしない!」



隊長らしき男はそういうと自分自身も槍を構えた。それと同時に兵士達は二人に狙いを定めてすぐに攻撃できる体制になった。

「ふ~ん、デイン軍ねえ、ここはもうフロル王国なんだけどなぁ。ま、それはいいけど、お前ら弱すぎ。昔戦った奴らの方がまだよかったけどな。」



そう言って少年はクククとのどを鳴らしてバカにするように笑った。後ろにいた少女はオロオロしているだけで少年の後ろで震えていた。



「貴様ァ我らのことを侮辱するかァ!!」



そう怒鳴った隊長と兵士達は一斉に二人を攻撃してきた。


「あ~あ、こんな簡単な挑発に乗るから弱いって言われると思うんだけどなあ。」



少年はブツブツいいながら、後ろで震えている少女を抱き上げ、兵士達の頭の上を飛び越えた。少年は周りを囲まれていたのに関わらず、包囲から簡単に抜け出してしまった。


「!? 逃がすな!」


そう言った隊長らしき男は槍を構えて兵士と共に二人に突っ込んでいく。 



「ふう、雑魚はいくら集まっても雑魚なんだよ!」


そう叫んで、少女を地面におろした後、剣を鞘にもどし、両手を胸の前で合わせて、ぶつぶつ呪文のようなものを唱えた。



「敵を切り裂け!竜巻よ!《エアリアル》!」



そう少年が唱えると兵士達の目の前に竜巻が現れ、兵士達をズタズタに切り裂き、血を撒き散らしてどこかに消えてしまった。兵士たちは体中の鎧はすべて壊れてしまい、生きているものの完全に虫の息だった。

「ふう、疲れた。魔法(アーツ)は疲れるからイヤだよ。」



そう愚痴をこぼして、肩をもってコキコキとならしていた少年は少女の方をクルッと向いて、少女に声をかけた。



「大丈夫?ケガはない?」



少年の声はさっきのような殺気立った声では無く、やさしい声だった。しかし、兵士が吹き飛ばされて、血を撒き散らしたとこをまの当たりにして、少女はブルブルと体を震わせ、警戒したような目で少年を見ていた。



「うーんと、君はこんなとこでなにやってるの?デインの奴らに追われてたみたいだけど?」


すると少女は下を向いて黙りこんでしまった。



「む~・・・なんか事情があるなら深くは聞かないけど、これからどこか行くのかい?」


少年は困ったように頭を掻いて少女に訪ねた。すると少女はプルプルと頭を左右に震わせた。


「ふう、とにかくこのままここにいるのはまずいだろ?しょうがない、とりあえず俺のうち来るか?」



そう言うと少女俯いたままコクと頭を下げて、立とうとした。


しかし、足を怪我してたらしく、立てずにまた座り込んでしまった。



「ん?足怪我してるのか?まずいな俺は攻撃魔法(アタックアーツ)は使えるけど、回復魔法(ヒーリングアーツ)は使えないぞ・・・・よし。」



そういって少年はいきなり少女に背中を向けた。少女は頭に?マークが浮かんでいる。



「なに・・・?それ?」



少女は警戒したまま少年に尋ねる。



「何って……君が乗る以外ないでしょ?」

そういって少年は背中に乗りやすいようにしゃがんできた。



「え、い、いいよ。私歩けるから。」



そう言って立とうとすると、やはり痛くて立てなかった。


「ほら、やっぱり歩けないじゃないか。しょうがないな…」


そう言って少年は、無理やり少女をヨイショと背負った。



「キャッ!?」



そう少女は小さく悲鳴を上げたが少年は無視して歩き始めた。



「足怪我してるんだし、女の子なんだから無理しちゃダメだろ。俺の家につけば回復魔法(ヒーリングアーツ)使える奴がいるから、それまで我慢してろ。」


そう言われた少女はなにも言えずに大人しく背負われていた。そして、少年はなにかを思い出したような顔になり、尋ねた。


「そういえば、おまえ名前なんて言うんだ?」



そう少背中の少女に尋ねると、少女は、ボソッと答えた。


「なんで・・・・そんなこと聞くの?」


少女はいまだに警戒していた。少年は苦笑すると前を向きながら答えた。


「特に意味はないよ。でも、名前わかんないと話づらいだろ?」


そう少年が言うと少女はしばらく黙っていたが、そのうち口をひらいた。

「・・・・・セイナ、セイナ・ガトン・・・」


すると少年は笑顔になって、セイナのほうを向いた


「セイナか・・・・いい名前だな。俺の名前はグリンフィア・レイジ、グリンでいいよ。よろしくな」


そう笑顔でいわれたセイナはつられて微笑んで、


「こちらこそよろしく、グリン。」


と、答えた。




少女セイナと少年グリンの出会いであった。


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