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ネクストライフ 作者:相野仁

七章「黄昏ゆく世界」

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おまけ小ネタ

(呼び方)


「ま、マリウス」

 バーラやロヴィーサは照れながらマリウスを呼び捨てにする。

「はい。バーラ、ロヴィーサ」

 一方のマリウスは慣れた調子で、それが妻二人には面白くない。

「むう、何だか女慣れしてるって気がします」

 バーラはむくれ、ロヴィーサもジト目で夫を見る。

「本当ですね。実は女たらしなのでしょうか」

 心当たりがあるマリウスは必死で知恵を絞り、淫魔達を呼び出した。

「こいつらって前例があるからね」

 美人でスタイルが良く色気満載のトリオを見ては引き下がるしかなかった。

「助かったぞ、お前ら」

「お礼はベッドでお願いします」

 ゾフィが代表しておねだりをした。


(寵愛)


 マリウスが知らないところで女の戦いが勃発した。

「あなたはあくまでも政治上第一妃ですから」

 ロヴィーサが言うとバーラも負けてはいない。

「政治上と事実上が同じって例はいくつもありますよ?」

 口元は笑っていても目は据わっている。
 そんな二人をゾフィは鼻で笑う。

「どっちもヘタクソだからな。私が一番だ」

 胸を張るとゆさゆさと揺れる。
 確かに大きさ勝負では勝ち目がなさそうであったが、他は分からない。

「殿方って貞淑な女が好みなんですよ? その意味では論外ですよね」

 バーラが嘲るとゾフィの眉がぴくりと動く。

「ふふん、人間の勝手な想像だろう。そもそも我らの正しい呼び名はリリムである。淫魔とは貴様らが勝手に名づけたものだ」

 バーラが黙るとロヴィーサが代わって反撃する。

「モンスターでも言うようですが?」

「ふん、貴様は人形女だと思っていたが、だいぶ人間らしくなったじゃないか?」

 ロヴィーサとゾフィの間に見えぬ火花が散る。

「妾は元々人間です。あなたの勝手な想像でしょう」

「その言葉、そっくり返そう。我々はお前らが思ってるより一途だし、義理も重んじる。だから貴様らとこうして会話してやってるのだ」

 今日のゾフィはやけに手強い、とバーラとロヴィーサは思った。
 いつもなら一蹴出来てるはず……とまで考えた時、ゾフィの背後から舌を出しているエルが見える。
 謎は全て解けたと思った時、エマが加勢してきた。

「でもバーラ様とロヴィーサ様はあなた方の主人の妻ですから。義理を重んじる召喚獣の皆様はきちんと立てて下さいね?」

「ぐっ」

 この攻撃は想定してなかったのか、ゾフィは悔しそうな顔をして黙り込んでしまう。
 勝ったとバーラ、ロヴィーサ、エマが思った時にエルが口を開き、

「でも寵愛争いは別物のはず。現に立場に差があるロヴィーサとバーラが争ってる」

「あう」

 カウンターで沈めた。


(初夜の顛末)


「結局私達の出番はなし……」

 ゾフィは尻尾を垂れさせしょんぼりしている。

「仕方ないです。初夜に妻以外を呼ぶものじゃないですし」

 エルは予想していたので平気であった。

「あ、虫」

 アルは飽きて景色を眺めていた。
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