第10章 登場人物紹介
本章に登場した人物の一覧です。(5/17誤字修正)
記載されている情報は本章終了時までのものですので、本章をお読みになってからご覧ください。
なお、○は本章初出の人物、●は前章までで既出の人物(前章からの追加情報ある場合あり)です。
□初出
○レンドル・ガバナー 年齢:41歳
『セントラル』の最高意思決定機関『元老院』が配下に置く武装組織『元老院衛士団』の第1ゲートキーパー小隊隊長。衛士団のメンバーは全員が制式の【魔装兵器】で武装している。
○レイミ 年齢:不明
『魔族』の名門グレイルフォール家の所有する『中央迎賓館』最上階特別室付きのメイド。長い黒髪を二つに分けて三つ編みにし、眼鏡をかけた女性だが、胸元の部分だけがなぜか布地がない形状をしたメイド服を身に着けている。色々と特徴的な自称『メイドさん』だが、その正体や目的に関しては『ひみつ』である。
○カシム・オルド 年齢:47歳
『古代魔族』の普遍化研究班第一主任。研究内容は、シリルを元に『魔族』が普遍的に使える高度かつ複雑な術式体系を確立する技術の開発。シリルを『研究資材』として様々な実験を行う一方で、彼女に首輪を着けさせるなどの虐待を繰り返していた。元老院によりシリルを奪われた後も研究に執着し続けたが、最後には元老院に利用された挙句、『何者か』に惨殺された。
○ローナ・ジェレイド 年齢:26歳
『ラフォウル・テナス』を活用した『幻獣』の生成および調整技術に係る研究班の代表。長い黒髪を首の後ろで一つに縛った白衣の女性。若くして研究員としての高い地位を得た才媛であり、『幻獣』の生成・調整に並々ならぬ情熱を注いでいる。ノエルとも知り合いらしいが、彼女のことを少し恐れてもいるらしい。
○ランディ・ハミルトン 年齢:28歳
『魔導都市アストラル』でアクセサリショップ『ララ・ファウナ』を経営する『魔族』の青年。タキシードのような黒づくめの服に身を固めた金髪の優男。『魔族』の若者たちにファッションの分野で絶大な支持を受けるカリスマデザイナーだが、腕の良い【魔装兵器】製作者でもあり、裏では非合法の武具の販売を行っている。レイミとは知り合いのようだが、彼女のことを極度に恐れている。
○ガイエル・リグエント 年齢:54歳
『元老院』の議員であり、かつての『最高傑作』の管理監督者だった『魔族』。恰幅の良い初老の男性。『世界の理』計画のため、シリルを手元に残そうと画策している。かつては『議長派』の議員だったが、ノエルの実家でもあるグレイルフォール家との確執により、反議長派となっている。
■既出
●ルシア・トライハイト 年齢:0歳(外見年齢20代前半)
『四柱神』が生み出した【異世界】から召喚された青年。中肉中背で黒髪黒目、服装も黒を基調としたもの。【異世界】では他の『国』から物資を掠奪する役割を担う、『掠奪者』だった。隠密戦闘は得意。
【装備品】『放魔の生骸装甲』:熱や衝撃、有害なものを体外に排除するほか、着用者の身体的な回復能力を向上させる黒の装甲板。“理想の道標”により、その機能を『理想化』されている。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】理想の道標:【魔法】の力を己の望む方向に変化させる。【魔法具】の性能を変化させることも可能。“混沌の導き”から進化。
【エクストラスキル】剣聖:剣士系最上級スキル。
【アドヴァンスドスキル】:影の盗賊:奪取系上級スキル
【魔鍵】『切り拓く絆の魔剣』:神性は“斬心幻想”。剣としての理想形。認識したものだけを斬断する。
●シリル・マギウス・ティアルーン 年齢17歳
ルシアを召喚した女魔導師。銀髪銀眼の小柄な美少女。『ララ・ファウナ』で購入した淡い紫の生地に飾り布やレースを組み合わせた服を身に着けている。通称『氷の闇姫』。『魔族』と人間の【因子所持者】。
【装備品1】ディ・エルバの楯:自分の周囲に半透明の魔力障壁を生み出す【魔装兵器】。
【装備品2】『紫銀天使の聖衣』:ランディ・ハミルトンの最高傑作にして『妄想』の産物であるドレス。【瘴気】を【マナ】に還元するほか、【マナ】を使用者の【魔力】に変えて取り込むなど、多種多様な機能がある。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】魔王の百眼:魔力感覚に特化した“増幅”系の始原の力。
【エクストラスキル1】血の契約者:召喚系最上級スキル。
【エクストラスキル2】黄昏の闇姫:闇属性禁術級適性スキル。
【召喚獣】『ファルーク』:白銀の鱗を持つ飛竜の姿をした『幻獣』。ただし、普段は小鳥サイズ。
【召喚精霊】『ローラジルバ』:氷属性の上位精霊。半透明の女性の姿。
【種族特性】古代語魔法:『魔族』の使用する言語の理解と【魔導装置】の使用が可能。
●アリシア・マーズ 年齢:21歳
ルーズの町の鑑定士。肩までの水色の髪と同色の瞳。標準的な身長で胸は大きく、腰はくびれていて──つまり、スタイルが良い。
【装備品1】『星光のドレス』:胸元が大きく開いていてスカートも短めだが、発生する力場により防御力の高いワンピース。
【装備品2】『赤眼魔のイヤリング』:着用者の意志に応じて、放射状の炎を放つ機能がある。威力は低いものの、着用者の【魔力】をほとんど消費することなく使用可能
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】真実の審判者:“同調”系の始原の力。視界に入った存在の【魔力】に同調し、情報を読み取る。
【エクストラスキル】孤高の隠者:潜伏系最上級スキル。
【通常スキル】鞭術適性+:鞭を扱うのに適性がある。
【魔鍵】『拒絶する渇望の霊楯』:神性は“虚絶障壁”。認識した脅威を自動で防御する。
●ヴァリス・ゴールドフレイヴ 年齢:不明(外見年齢20歳程度)
『竜の谷』の黄金竜。竜族のトップエリート。人身に変化。金髪碧眼の貴公子然とした長身の美男子。
【装備品1】『波紋の闘衣』:気功の力で周囲に防御用の波紋を生み出す、修復機能もある闘衣。
【装備品2】『グランドファズマの霊手甲』:着用者は実体なき『邪霊』などのモンスターにも物理的な接触・攻撃が可能になるとともに、『邪霊』が多用する体力を奪う攻撃に対する耐性が身に付く。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【通常スキル】竜気功:【魔力】を生命エネルギーである【気功】に変換する。
【種族特性1】超感覚:人間とは桁違いの知覚能力。本来の力を取り戻しつつある。
【種族特性2】竜族魔法:体内の膨大な魔力を増幅して放つ極大魔法。現在は使用不可。
【種族特性3】竜の咆哮:咆哮をあげることにより漏れ出る【魔力】が、聴く者の魂に衝撃を与える。
●シャル・エンデスバッハ(シャルロッテ・フィリス・パルキア) 年齢:12歳
ふわりとした短めの金髪に水色の瞳の少女。魂に『精霊』を宿す。長手袋や靴下などを含めた揃いの黒を基調としたドレス姿。“精霊紋”発動時は属性に応じて髪と目、肌の紋様の色が変化。
【装備品1】『差し招く未来の霊剣』:『新世界樹』を芯に用い、精霊銀や光剛結晶で補強した虹色の長剣。精霊魔法の増幅効果がある。
【装備品2】『樹精石の首飾り』:『新世界樹』を削ったものを煮詰めて造った四連石の首飾り。属性魔力を込めることで身体強化や属性増幅が可能。
【装備品3】『聖天光鎖の額冠』:身に着けるだけで【魔力】の集中効率を飛躍的に高めるばかりか、着用者が額に自身の【魔力】を集中させることで、極めて高度な隠蔽結界を身体の周りに展開できる。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【エクストラスキル】無限の創造主:創作系最上級スキル。
【アドヴァンスドスキル1】高位契約者:召喚系上級スキル。
【アドヴァンスドスキル2】聖戦士:剣士系上級と治癒術士系通常の複合スキル。
【魔鍵】『融和する無色の双翼』:神性は“具現式彩”。複数の要素を織り交ぜ、新たな力を生み出す。
【召喚獣】『リュダイン』:『幻獣』としての本来の姿は不明。普段は丸く小さな一本角を持った金色の子猫の姿。
【種族特性】精霊紋:魂に融合した『精霊』の力を借り、【精霊魔法】を使用できる。
●フィリス 年齢:12歳
シャルに宿る『精霊』。魂が融合しているため『もう一人のシャル』と言うべき存在。
●ファラ 年齢:不明
ルシアの【魔鍵】『切り拓く絆の魔剣』に宿る『神』。竜王の親友。行き場を失っていた【オリジン】が召喚直後のルシアに入ったことから、彼の『魂の片割れ』となる。因子制御時のシリルの姿(黒髪の美女)で現れる。
●エリオット・ローグ 年齢:16歳
戦士系Sランク冒険者。灰色の髪に灰色の瞳。灰色の石の鎧を着用。武芸大会四連覇中であり、戦士系最強と謳われている。『パラダイム』の実験『ルギュオ・ヴァレスト』唯一の生き残り。
【装備品1】『乾坤霊石の鎧』:四属性耐性のある世界で最も硬い石の鎧。ただし重い。
【装備品2】『デッドウイングの羽靴』:着用者の移動時に本人の重量を推力に変換するとともに、移動時にかかる慣性を大幅に殺すことができる。なお、装備者の重量が重いほど加速度を高める効果がある。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】闘神の化身:戦闘感覚に特化した“増幅”系の始原の力。
【通常スキル1~6】剣術、槍術、鞭術、斧術、体術、弓術に適性がある。
【種族特性】因子所持者:タイプ『ワイバーン』。なお、【魔鍵】により因子制御可能。
【魔鍵】『轟き響く葬送の魔槍』:神性は“狂鳴音叉”。槍に触れたものに干渉し、支配・制御する。上級魔法並みの威力を誇る強力な『轟音衝撃波』を使用可能。
●エイミア・レイシャル 年齢:23歳
ホーリーグレンド聖王国聖騎士の『元』団長。『現』冒険者。『魔神殺しの聖女』。蒼い髪の凛々しい女性騎士。女性としては長身の部類に入る。料理の腕は壊滅的だったが、シリルにより改善。
【装備品1】『乾坤一擲』:四属性耐性のある世界で最も硬い石の小太刀。鞘から抜き放つと重くなる。
【装備品2】『護法霊玉の髪飾り』:着用者自身に作用する強化系【生命魔法】や防御魔法などの効果時間を大幅に延長する。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【エクストラスキル1】弓聖:弓術系最上級スキル。
【エクストラスキル2】閃光の聖騎士:光属性上級適性スキルと治癒術士系・剣士系・魔導師系上級スキルの複合スキル。
【魔鍵】『謳い捧ぐ蒼天の聖弓』:神性は“黎明蒼弓”。日々、空に捧げた矢を光の雨として降らせることができる。
●リオネル・ハイアーランド 年齢:不明
『元老院』議長にして、大聖堂の神官長。性別、年齢なども含め、正体不明の人物。シリルを冒険者として旅立たせるよう指示を出した張本人でもある。元老院そのものとは別の思惑があるようであり、その目的には『彼女』と呼ばれる存在が関連しているらしいが……。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
ここまでが「第10章 魔導の都市と繋がる世界」になります。
次話からは「第11章 希望の道と神の絶望」が始まります。