奏でる音の色〜詞に載せた想い〜(1/7)PDFで表示縦書き表示RDF


奏でる音の色〜詞に載せた想い〜
作:藤原陵平



opning 前奏


 opning 前奏

 俺は詩人を目指している。俳句とかではなく、『音楽』曲の詞だ。
 生憎、ギターなど楽器類は才能がないせいか、練習しても上達は出来ないでいる。だから、自分で曲を作って歌う事は出来ない。元々、俺はバリバリのバンド好きだ。演奏がないと気が済まない。
 全く、上手くいかない世の中だぜ。

 俺の名前は藤森優斗ふじもりゆうと。高校二年の学生だ。
 特に目立った長所もなく、劣りすぎているという部分も無い。普通過ぎる人間なのだろう、と自分でも思う。
今日は二学期の始業式。
 暑いだけで何もする事の無い夏休みが終わり、これはこれで嫌な学校生活が再び。面白い要素など全くなく、幼馴染みや親友、ましてや彼女などいる訳もなく。いや、幼馴染みはいる。親友もいる。仲が良かった奴は確かにいる。
 そんな事を考えながら迎えた新学期。特に特別な出来事もなく、ただ流れていくだけなのだろう。
そう思っていた。
その時が来るまでは……

 新学期という事で転校生が来るらしい。担任の岡崎(呼び捨て)が廊下に向かって「じゃあ、入ってきて」と転校生を呼んだ。
 そして入ってきて転校生。
 ここから俺の人生は変わっていく。夢の道が切り開かれるように。

「転校生の新井由架あらいゆかです。宜しくお願いします」
 その声は淡々としていて綺麗だった。まるでこのクラスなど興味はないと言うような口調、雰囲気。何だこいつ?

 これが正に道の入り口だった。俺が変わる原因になった。

 後悔はない。この出会いに。












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