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出会い
作:裟那


高校に入学したばかりの私は、警戒心が働いていた。
中学校の生徒の殆どは、幼稚園からの知り合いで。
人生の5分の4は一緒に過ごしている人間だ。
警戒心などない。


初めは、新しい友人を作ろうと自分から話しかけることもあったが、女子は2・3人を残し同じ中学校の出身のグループが既に出来上がっていた。
入り込むことが出来なかった。
そのうち、同中学校のクラスメイトが私に関わるなと、同じクラスの女子に言ったらしい。
だが、鈍い私は高校を卒業する直前まで「馴染めなかった、嫌われていた」と思っていただけで「ハブられた・虐められた」とは思っていなかった。
虐めていた子に、今ここでハッキリ言おう

「まったくの無駄な努力だったな」と・・・


高校一年の生活は授業と読書のほとんどだった。
元々読書の好きな私は、休み時間を読書に費やし益々孤立していった。
本ばかり読む私を見たクラスメイトは、陰で「ウォーリーを探せ」のウォーリーと呼び始めた。
「ウォーリーを探せ」などクラスメイトの前で読んだことはなく、本として思い浮かぶのが「ウォーリーを探せ」とは・・・

今思い出せば少し、いや、とても辛かったのだと思う。
毎朝母に「行きたくない」とつぶやいていた。
移動教室はいつも1人、突然の教室変更を見逃さない為に最後に出て後について行く。
特に体育は辛かった。自分たちでグーループを作る為、体育は話しかけやすい同じ部活の子が居るグループに入れてもらっていた。
しかし、しばらくすると同じ部活の子が
「体育の時だけ、話しかけられるのは利用されているみたいでで嫌だ」
と言った。
苦しかった。
胸が痛かった。
鈍い私でもクラスに馴染めない、嫌われていることは分かっていた。
私自身は、嫌いな私に関わるのは体育だけがいいだろうと勝手に思っていた。
彼女は違った。他のときでも私に馴染もうとしてくれた。

でも、どうすれば良かった?
いつも彼女はグループで行動していて、グループの数人には明らかに嫌われていた。
なんと話せばよかった?出身校について?家族について?勉強について?
出身校は、出会ったときに聞いた。勉強は、自分のリズムを作り上げるので精一杯だ。
家族について?片親や家族がなくなっていたらどうする?家庭環境はプライベートに入り込みすぎだ。
会ってばかりの人間に、「今、両親。離婚協議中でさぁ〜」なんて私は言えない。
自分が言えないのに、他人に聞くばかりでは嫌だ。
言い訳はしなかった。たとえ、私にそのつもりがなくても、彼女が嫌な思いをしたのは事実だ。

それ以来、彼女と関わることをしなくなり。
二度と不愉快な思いをさせないために離れた。


実際にあった出来事を、少し脚色して話にしてみました。
実際は、もっとよくなかった様な・・・
少しでも思いが伝われば幸いです。
読んで頂きありがとう御座いました。













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