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第三次異世界大戦  作者: ヴァーリ
異世界侵攻編
27/46

P25 ネゴシエーション

やっと25話、これも皆様のおかげです!

帝都ラッセルから馬車に乗っていたカラトナスと、妹のアーリアは、長旅に疲れお互い肩に寄り添いながら眠りについていた。


「お二人さん、そろそろ目的地のラクト村が見えて来ましたよ」


騎手の男にそう言われ、2人は目を覚ます。すると、そこにはまるで商業都市の様な町があった。


「こ……これが東の辺境の村なのか?」


「お客さん知りませんか?異界からやって来たニホン人たちがラクト村をでかくしてるって」


しばらく街道を進んでいると、自衛隊の詰所が見えて来た。警備についていた自衛隊員が、馬車を見つけると近づいて来た。


「こんにちは、身分証明書を見せてもらえますか?なければ何かご掲示願いたいのですが」


「私の証明書はこれです」


騎手から証明書と言う紙を渡された自衛隊員は、携帯端末を近づけて確認を行う。


「カードラー・フルキャックさん、31歳、職業は騎手、あってますか?」


「そのとおりです。ラクトへは後ろの2人を連れて来ました」


「後ろのお二人さんはどういったご関係で?」


「私はイージニア帝国、皇太子のカラトナス・ペルクナテスです。こちらは妹で皇女のアーリア・デベラ・ペルクナテスです」


2人はそう言って頭を下げるが、当の自衛隊員は首を傾げる。


「あのぉ……もう一度お願いできますか?」


「イージニア帝国の皇太子と皇女様ですよジエイタイインさん」


騎手の言葉で状況を理解した自衛隊員は腰を抜かす。そして、先ほどまでの無礼を全力で謝る。


「誠に申し訳ありません!」


「あ、あの……頭を上げてください」


「すぐに上司を呼びます!しばしお待ちください!」


詰所に戻った自衛隊員は、直通で本部に連絡を取る。10分後、高機動車が迎えにやってくる。


「お待たせいたしました。階段の準備が整っていますのでお乗りいただけますか?」


高機動車に乗った2人はその動きに驚く。乗り心地が馬車より快適であるのだ。それに、スピードも申し分ない。


それ以上に驚いたのは村の様子だった。道が真っ直ぐ整備され、村人たちは今までの生活を続けながら住む場所を発展させている。特に驚いたのは、村人が日本の農耕車を操っていることだろう。


「イチ!イチ!イチニ!」


「ソーレ!」


高機動車の向かいから普通科の隊員たちがハイポート走と言う小銃を担いだ状態で走る訓練をしていた。その道中、訓練中の機甲科や航空科の訓練に目を奪われる。


車に揺られること20分、ラクト村を抜けた高機動車は、ようやくイージニア駐屯地へと到着する。堀に下ろされた橋を渡り、とある建物の前で止まる。


「着きました。中へお入り下さい」


廊下を歩くカラトナスは、建物の内装に唖然とする。王宮の様なきらびやかな内装ではなく、まさに必要最低限、質素なものだった。


「しばらくお待ちください」


女性自衛官にそう言われ、2人は来客用のソファに座る。アーリアはソファの素材に興味心身らしく、何度もプニプニつついていた。


「お待たせしました。私が須藤です」


「私は補佐の中野です。本来ならば榊原と言う者が補佐に当たる予定でしたが、出払っておりまして私が代役を務めさせて頂きます」


「まずは、遠路はるばるイージニア駐屯地へようこそ。我々はお二人を歓迎しております」


「この度は我が帝国の愚行により、多数のニホンの方々を殺傷してしまい、深くお詫びを申し上げるとともに、我々の真意を伝えに来ました」


「私たちは帝国内にある二つの勢力、主戦派と講和派の講和派に所属しております。私たちは主戦派である父の考えについて行けず、独自の判断でニホンに接触、限定的会談をしようと参りました」


「限定的ですか、内容をお聞きしたい」


「我々講和派はクーデターを起こし政権を奪還、ニホンと講和を結び、帝国を破滅の道から救いたいのです。ニホン軍、スドウさんには、今回のクーデターに協力してもらいたいのです」


「なるほど、詳しく聞きましょう」


会談は2時間以上続き、話を終えた2人はラクト村の宿で一日泊まることにした。もちろん、二人仲良く。

アーリアが空気になってる気が笑笑

あと兵器リクエスト募集です!

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