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第三次異世界大戦  作者: ヴァーリ
異世界侵攻編
25/46

P23 大魔人

お久しぶりです。お久しぶりなんでぐちゃっとしてると思いますが、ご了承ください。

エルフからの襲撃で、イージニア駐屯地は昼夜を問わず厳戒態勢を敷くようになった。今更かという声も聞くが、やはりこういうのは何か起きてからの初動が大切である。


外周部に監視塔を設置、そして駐屯地周辺に塹壕を張り巡らせ、10式戦車や15式装甲戦闘車を偽装して隠蔽している。他には、対空車両である87式自走高射機関砲、そして退役済みで倉庫から引っ張り出して来た35mm2連装高射機関砲 L-90

が隠されていた。


極めつけは対人障害システムに指向性散弾。そして、敵と判断すると自動で射撃するターレットも様々な場所に設置された。もちろん、本来自衛隊員たちが使わない場所に設置されているため、誤爆の心配はない。


そんな事も知らず、魔法院、一等魔法技師アリファとその部下が、基地近くの森を進んでいた。


爆音が聞こえ、アリファは気配を消す。空を見上げると、基地周辺監視用に全国の基地から集められたOH-6Dカイユースがひっきりなしに移動していた。


「警備が厳重だな……」


アリファは懐から小さな人形を取り出すと、何かの呪文を唱える。すると、人形の周りに魔法陣が構築され、人形がカタカタと大きくなり出す。


「タロムよ、蛮族どもを殺せ」


唸り声を上げたゴーレムが、木々をなぎ倒しながら自衛隊基地へと進む。ゴーレムはすぐにカイユースに発見され、制止を試みられる。


『こちらは日本国陸上自衛隊である。この先は立ち入り禁止区域だ。直ちに引き返せ、さもなくば攻撃もじさない。』


しかしゴーレムは止まるそぶりすら見せず、ゆっくりと突き進む。


『警告はした。これより攻撃に移る』


胴体横に備え付けられたロケットポッドから、ロケット弾が撃ち込まれる。タロムは主力戦車を行動不能にするほどの威力を誇るロケット弾をまともに食らうが、ビクともせず突き進む。


唐突に、タロムの口が開かれる。周りの空気が揺らぎ、口元に魔法陣が出来上がる。


『えっ?』


OH-6Dのパイロットの反応も虚しく、口から発射された光線はヘリを消し飛ばし、水平線の彼方へと消えてゆく。


哨戒ヘリを文字通り消し飛ばしたタロムは、進路を変えずゆっくりとイージニア基地へと向かう。


爆音が轟き、空自のF-2支援戦闘機が飛来する。両翼に吊り下げられた93式空対艦誘導弾、通称ASM-2がタロムに撃ち込まれる。対艦ミサイルなので破壊力は高く、タロムは右腕を吹き飛ばされてしまう。


「グオォォオオオオ!」


雄叫びを上げ、タロムは口を再び開ける。しかし、魔法陣を展開したところで陸自防衛隊が足の関節部分を攻撃、集中的に火力を食らったタロムは体勢を崩し、光線はあらぬ方向へと飛んでしまう。


それを待ってたかのように、基地から発射された無数の対艦ミサイルが、タロムの直上へと飛来し、雨のように降り注ぐ。


ゴーレムであるタロムは跡形もなく消し飛び、それを遠めから見ていたアリファ

は現状の戦力では勝てないと判断した。


「作戦を立て直す。撤退だ」


彼らはまたフードを深く被ると、森へと消えて行く。しかし、彼らは気づいていない。すぐ後ろに追跡者がいたことを。


「こちらプレデター1、これより追跡を開始する」


陸上自衛隊、特殊作戦群に存在し、主に敵地潜入工作を担当する特戦群チーム8の隊員たちが、光学迷彩と強化外骨格防護服を駆使し、追跡を開始する。

強化外骨格防護服やゴーレムの説明は後ほど載せようかと…

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