表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第三次異世界大戦  作者: ヴァーリ
異世界侵攻編
16/46

P14 ファーストコンタクト

おかげさまでブックマークが37件となりました。これも皆様のおかげです。感謝しています。

陸上自衛隊が異世界で初めて行った接触は、順調に進んでいた。しかし、村の近くにイージニア帝国軍の中規模の軍施設があれば話が別だ。


「さて、どうしようか……」


立川は悩む。仮にでも自衛隊は敵国人である。村人は説得すればいいが、軍となればそう言うわけにもいかない。戦争中だ、向こうも自衛隊の服装を見れば襲いかかってくるに違いない。


そこで立川が考えたのは、エルに大人用の現地服を調達してもらい、サーシャと2人で村に入ることにした。他の隊員はすぐにでも駆けつけれるように近くの茂みに隠れている。もちろん、茂みから数人のスナイパーが2人の動向を見守っている。


「サーシャさん」


「何ですか?」


「俺はサーシャさんの事を信用してますが、信頼はしてません。信用と信頼は別です。その時になればサーシャさんの頭に銃を撃ち込むことも躊躇しません。俺を殺せても、仲間が血眼になって追ってくるでしょう」


「じ、尽力します……」


立川の言葉を聞いて、サーシャはゆっくりと頷く。こうして念には念を押すことにより、裏切りへと恐怖心を植え付けている。もちろん、スナイパーの1人の狙いをサーシャに向けている。


そうこうしている内に、村へと到着した。立川の髪は黒で目立つので、頭にはターバンを巻いている。それ以外はほとんど村人と遜色ない格好のため、よほどのことがない限り敵対することはないだろう。


立川は懐にしまっている9mm機関けん銃を確認する。いざという時は弾薬をばら撒いてでも逃げなければならない。


「やぁ、旅人かい?」


2人の後ろからパン屋らしき男がパンの入ったリヤカーを引いて声をかけて来た。立川は無意識に胸のミネビア9mm機関けん銃の安全装置を外す。


「はい、彼女と2人でこの村に来ました」


「そりゃ大変だな、今は帝国は戦争中だ。いつここも異世界軍に攻められるか分かっていない」


「そうですか、悪いタイミングで来てしまったな」


「何か困ってることはないか?」


「この村の村長さんにお話を伺いたいのですが、村長さんご自宅はどこでしょうか?」


「村長ならあっちだ、煙突から煙が出てるのが目印だ」


「ありがとうございます」


パン屋と分かれた2人は、村長の自宅へと向かう。ドアをノックし、ゆっくりと扉を開ける。


「お待ちしておりました、タチカワさん、サーシャさん。私が村長のコヨーテです」


家には、白髪の老人と、先ほど畑で出会ったエルとアルがいた。


「単刀直入に聞きます。タチカワさんは異世界の方でしょう?」


「なぜそう言う結論になったのか説明していただきたい」


「瞳です。我々の国で黒の瞳は存在しません。それを見越してお願いがあります。この村を救って下さい」


「…………詳しく話を聞きましょう」

1100字程度で申し訳ありません

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ