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第三次異世界大戦  作者: ヴァーリ
世界騒乱編
11/46

P9 同時刻 欧州

EUの軍事知識は乏しいので、誤字脱字あったらすみません。

英国、ロンドンは今、ロンドン大火以来の大火災に陥っていた。イギリス海峡には多数の帆船が浮かび、英海軍ロイヤルネイビーと海戦を繰り広げていた。


「主砲撃ち方始め!」


45型駆逐艦ドーントレスは、艦首にある4.5インチ単装砲を回転させ射撃。旧世代の大砲を発射する帆船は、木っ端微塵になり沈没する。


「奇襲だなんてアジな真似してくれるじゃないか」


「艦長、イラストリアスに搭乗中のSAS二個小隊から通信。敵空母に乗り込むのでエスコートを頼みたいとのこと」


「了解した。総員、紳士たちを護衛せよ!」


軽空母イラストリアスを飛びたった英海軍のCH-47の3機には、イギリスの誇る古参特殊部隊SASの隊員60名が乗り込んでいた。


「いいか!?我々の目標は敵空母の奪取だ!敵はどんな攻撃をしてくるか分からない。しかし、今こそ厳しい訓練の成果を見せる時だ!」


ガスマスクを付けたSAS隊員たちの乗るチヌークは、ドラゴンを艦載する空母らしき船へと接近する。


「前方より敵機!」


「信じろ!編隊を崩すな!」


SAS隊の前方からドラゴンが接近する。ドラゴンは大きな両翼で羽ばたき、火を吹きながら近づいて来る。


爆発、ドラゴンに艦対空ミサイルであるシースパローが着弾し、ドラゴンは木っ端微塵に爆発する。チヌークの真下にはドーントレスがピッタリと張り付いていた。残りのドラゴンはラファール戦闘機によって撃ち落とされる。イギリス海軍の援軍に来たフランス空軍の機体だった。


「総員降下用意!」


チヌークの後部ハッチが開き、ロープが降ろされる。ラペリング降下したSAS隊員たちは、甲板に降り立つ。


「死ねぇ!蛮族ども!」


剣を引き抜いた海賊のような水兵たちが、SAS隊員たちに向けて切りかかる。しかし、SAS隊員の放つMP5の銃撃で将棋倒しのように倒れる。


突如、甲板から発射された魔法弾らしき攻撃が、チヌークの一機に当たってしまう。チヌークは運悪くローターに着弾し、揚力を失って不時着して来る。


「伏せろぉ!」


指揮官からそれを聞いたSAS隊員たちは甲板に伏せる。煙を吐いたチヌークは彼らの頭上を通り越し、水兵たちの方へと墜落する。ローターの回転で水兵たちは肉飛沫に変わり、爆発に巻き込まれ全滅する。


「A小隊は艦橋の確保!B小隊は退路の確保!C小隊はあの大砲を制圧する!」


SAS隊は3組に分かれ、それぞれの目標に向かって移動する。


「(止まれ)」


艦内に侵入したA小隊は、通路で止まる。鏡で角を確認すると、水兵たちがバリケードを構築し、魔法弾を放つ装置をこちらに向けているのが見えた。


「(スタングレネードを投げろ)」


手信号で命令された隊員は、ポーチからナイトバンカーと呼ばれるスタングレネードを取り出し、数秒ためてから放り込む。


バン!バババババン!


連続した爆発音とともに閃光が弾ける。通路からは悲鳴が聞こえる。それを見計らい、突撃し制圧する。


「(左右に貼り付け)」


最後の扉、通路の一番奥では、SASの隊員たちが左右の壁に張り付いている。そして、ドアに細工すると、全員が耳を塞ぐ。


爆発、扉が吹き飛ぶと一斉に突入する。船を操っていた操舵室を制圧し、空母を奪取。イギリスを含むEU諸国と異世界軍との紛争は、初戦はEUの勝利で終わった。

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