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銀魂〜大人の階段上る神楽姫
作:鳳 刹那



第14話 それぞれの朝


「お〜い!今帰ったぞぉ!!!」

ぐっだぐだになって屯所に帰ってきたのは、銀時と銀時の肩を借りてようやく歩いている土方だった。しかしまだ明け方5時・・・。隊員はまだ誰一人と起きてはいなかった。
銀時は仕方なく、土方を連れて土方の自室に戻り土方を横に寝かせた。

「すまねぇ・・・。」
「土方君はホントに酒弱いねぇ・・・。布団どこ?」
「そこの押入れ・・・。」
「はいよ。」

そう言うと、銀時は押入れから布団を引っ張り出した。

「ほれ。大丈夫か?布団で寝ろ。」
「おう・・・。」

ずるずると銀時に引っ張られて、布団に寝転がる。

「土方君、客人用の布団は?」
「山崎に聞かねぇとわかんねぇ・・・。」
「ったく・・・。じゃここでいいか・・・。」

銀時は土方の横に寝転がった。

「何だよ・・・おめぇ・・・せめぇだろうが・・・。」
「しょうがないでしょ?布団無いんだもん・・・。銀さんだって布団で寝たいし・・・。」
「そうか・・・。」

2人はそのまま眠りに付いた・・・。
2人が目覚めるのは、その5時間後・・・。





         ◆





「さぁ、そろそろ寝るかィ?俺は明日も仕事でィ・・・。」
「うん。」
「じゃあ、その布団で寝な。」
「総悟は?」
「俺は、その辺で寝るさァ・・・。何処でも寝れる性質でな。」

神楽は「う〜ん」と考えて、彼女なりのいい考えが閃いた。

「布団で一緒に寝ればいいネ!」

神楽の無邪気な提案に、総悟は肩を落とした・・・。

「それはちょっと・・・。」
「何でアル?」
「そんなんじゃ俺・・・生殺しでさァ・・・。」
「???いいからこっちに来るネ。」

神楽は総悟の発言の意味がわからず、総悟の腕を引っ張り布団に引きずり込んだ・・・。
そして、神楽は総悟の手を握ったまますぐに眠りに付いた・・・。

「無邪気なのは、時に残酷でさァ・・・。」

神楽が目覚めるのはこの4時間後。
総悟は眠れないまま、朝を迎える。





         ◆ 




総悟に起こされ、神楽は目を覚ました。目をこすりながら挨拶をする。

「おはよう・・・。総悟・・・。」

そう言って総悟を見ると、目の下にクマを作った酷い顔だった。

「どうしたネ?!何かあったアルか??」

「どうしたもこうしたも、お前のせいだ!!!」とは言えずに、

「なんでもねぇ・・・。」

と、にこやかに答えた。神楽は首を傾げ、「ふ〜ん」と鼻を鳴らした。
総悟は、このイライラを本日非番でまだ寝ているであろう、土方にぶつける事にした。

「ちょっと待ってな・・・。」
「・・・?うん・・・。」

そう言い残して、廊下に出て行った総悟は隣の部屋の襖を思いっきり開けた。
すると、目の前には一つの布団で仲良く向かい合って寝ている銀髪と黒髪の男がいた。
少し驚きはしたが、瞬時に面白い事が浮かんでしまった。
スタスタと自室に戻った総悟は、神楽を手招きして隣の土方の部屋の前に連れて来た。

「ここがどうかしたネ??」

総悟はまたもや「ニタァァ」と悪い笑顔をして言った。

「開けてみな。」
「??」

神楽は言われるがままに、襖を開けた・・・。すると中には

「っっっっ!!!!銀ちゃんのフケツ!!!淫ネ!!!最低ネ!!!銀ちゃんのバカァァァァ!!!!」

あまりの大声に銀時と土方は目を覚ました。そして今の状態を確認。

「ちがっっ!!神楽!落ち着け!!これは違うんだよ、なぁ、土方君??」
「そうだ!!これは色々と訳があって・・・」

叫んだ二人は同時に

『痛ってぇぇぇぇ!!!!頭に響くぅぅぅ・・・。』

と、二日酔いの頭を抱える。そのやり取りを見て、総悟はとても満足そうな笑みをした。

「言い訳なんて聞きたくないネ!!!銀ちゃんもトッシーも不潔ネ!!!!」
『落ち着けぇぇぇぇ!!!っっっ痛ってぇぇぇ!!!!』
「もう勝手にすればいいアル!!」

そう言い残して神楽は総悟の部屋へと戻って行った。
残った総悟は

「あっ!そうだ!!報告しときまさァ。俺達付き合うことになったんで。とりあえず許可の下りてる、Aまでは済ましておきましたァ。」

総悟はヒラヒラと手を振り、神楽の元に戻った。

『えぇぇぇぇぇ!!??痛ってぇぇ!!!』

2人の声は屯所中に木霊(こだま)した。
そして、この後長い時間ゆっくりと順を追って神楽の誤解を解いた。





















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