24th:episode〜日常へ〜
「そうですか……」
屋上。
美緒に冥のことを話す。
何があったかわからないとは言うがおそらく慎吾だろう。
美緒はホッとしたのと同時に複雑そうな顔をしている。
僕は、また美緒が、
「本当に私でいいんですか?」なんて言うんじゃないかと考えてしまったり。
でも、美緒はすぐに笑顔になった。
「私、もう大丈夫ですから」
なんていうけども、無理しているだろう。
「そうだ。今日、部活しようか?」
もう冥も元気だし…
「!?………はい♪」
美緒は最初驚いたけど賛成してくれた。
僕たちは放課後、吹奏楽部に参加した。
2人でぎこちない演奏をする。
というか、音がでなかった。
難しい…
トロンボーンやトランペット、いろいろ挑戦したけどダメだった。
美緒なんか途中からカスタネットをたたきはじめた。
その時の部員たちの顔はひどく驚いてた。
………僕もだけど。
「夕飯、食べて行こうか」
「はい♪」
けっこう、自然に誘えるようになったかな…
ギクシャクしてた時が懐かしい。
美緒のテンション変化にも慣れてきた。
会ったときの事を思い出しつつ商店街に向かった。
帰路。
昼間は暑かったけど、今は涼しい。
「あ、ホタル……」
川の周りにホタルがたくさんいた。
「綺麗ですね…」
「うん」
田舎は田舎で良いところ。
前住んでた家の近くではホタルなんて見れないし。
本当に綺麗だ…
ホタルは風味荘のところまでずっといた。
「じゃあまた明日ね」
僕は自分の部屋に向かおうとする。
「優樹さん」
呼び止められる。
「ん?」
振り向いた時にはもう美緒の顔が目の前にあって……
気づいた時にはもう終わっていた……
「……………」
「…また、明日です」
そういって美緒は自分の部屋に走って行った。
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