22th:episode〜傍に〜
「大丈夫?」
「はい…優樹さんこそ大丈夫ですか…?顔色悪いですよ…」
「大丈夫だよ」
放課後。
いつもの活動は中止していっしょに帰ることにした。
冥はあのあと早退した。
また休むのかな…
不安。
でも、冥は僕が美緒のことを好きってのを知ったと思う。
「今日、いっしょに夕飯食べようか?」
「……優樹さんがよければ…………というか、その方が助かります。今、1人になるのはちょっと……」
「うん、僕もだよ…」
暗い。
話す相手がいないと余計なことまで考えてしまう…
「で…私が作りますか?」
「それもいいけど、今日は外食にしよう。いつも作ってもらってるから僕のおごりで。」
「いいんですか?」
「うん」
「じゃあ…遠慮なくいただきます」
美緒はうっすら微笑んだ。
見た感じはまだ元気がないけども。
僕たちは商店街に向かった。
…。
ついた。
ついたのだが…
僕たちの学校のカップルがいっぱい…
腕を組んでいるのもいれば、手を繋いでいるのもいる。
見たところ7組。
今日に限ってこんなにいるとは…
「どこにしようか?」
「おまかせしますよ」
なるべく知り合いは避けたいところ。
人が少ない店をさがす。
すると商店街の端で、客が少ないファミレスを見つけた。
「あのファミレスは?」
「いいですね」
入った瞬間にエアコンの風をうける。
「いらっしゃいませ」
店員さんの応対。
そのまま僕たちは窓側の席に誘導される。
「何でもいいからね」
「じゃあ、優樹さんのと同じものを…」
美緒はやっぱり遠慮がち。
「飲み物は?」
「水でいいです。あ、できればストローを…」
「わかった。僕はナポリタンにするけど…」
「はい、私もそれで…」
注文決定。
ナポリタン2つ。
メロンソーダ一つ。そしてチキンナゲット。
「かしこまりました」と店員が下がる。
「優樹さん………本当に冥さんのことはいいんですか?」
「……心配は心配だけど…ね」
「その…あの…私で…本当によかった…んですか?」
顔が赤らんでいく。
「…うん」
周りのデート中の人達と、あまり変わらない気がしてきた…
「?」
アベック2組が入ってきた。
だんだん満席状態になっていく。
「まじですか…」
ここ選んだ意味なかったな…
そうこうしているうちに店員が歩いてくる。
「ナポリタンになります」
「はい…っと」
料理が到着。
「いただきます」
「いただきます」
たまに外食もいいかもしれない。
店の味も馬鹿にできない。
「おいしいですね」
「うん」
美緒も美味しそうに食べている。
僕はメロンソーダを飲む。
「!!!!!?」
僕は飲んだ……けど、美緒も飲んでいた。
「美緒…さん?」
「美味しそうだったので…」
「えぇ…」
コップにストローが2本。
端から見たらベタベタじゃないか…
「恥ずかしくない?」
「ちょっと恥ずかしいです…でも、今は…」
「??美緒?」
「今だけは…」
美緒の体は少し震えていた。
「うん…」
やっぱりキツかったんだ。
これから夜ってこともあるだろう。
空元気の笑顔を見るのはつらかった。
今頃1人だったら泣いていたんだろうか…
だったら…できるだけ美緒のそばに…
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。