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三田一族の意地を見よ  作者: 三田弾正
第伍章 坂東怒濤編
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第百四話 小里からの使者

大変お待たせしました。

四巻の作業や諸々の事で遅れました。

戦闘はもう暫くお待ちを。

永禄元(1558)年八月十四日 卯の刻(午前6時)


■常陸国久慈郡小妻 妙見山中 井伊祐子


「ここで大休止だ。各員休め」

「輜重は湯を準備」

「各員、飯盒準備」

「甲糧食の飲食を許可する」


ふう、やっとここまで来たね。兵たちは早速糧食の支度だね。しかし子供の頃から井伊谷の山野を駆けずりまわってきたけど、流石に山道を四十里(26km)近く歩くのは疲れるね。まあ、私も小田原へ来てから箱根路を兵と共に走っていたけど、精々二十里(13km)で倍だからね。


それでもこの地下足袋は山歩きにはもってこいだね。旦那曰く『護謨ゴムが代用品だから耐久性が悪い』って言うけど、こんな獣道同然の山道を歩けば草鞋わらじじゃ幾つあっても足らないよ。それをこいつは一足で走破したんだからね。今回初めて履いた連中は皆が皆驚いているんだよね。


それで口々に『素晴らしい。素晴らしい』と褒め称えるんだ。尤も旦那が言うには『未だ未だ未完成だ』と渋い顔だけど、私としては旦那の発明が褒め称えられて嬉しい限りだね。発明と言えば背嚢も旦那の作ったもので、今までなら背負うのは背負子しょいこや鎧櫃なんだけど、背嚢は担ぎやすいし折りたためば小さくなるからそこいらへ置いて盗まれることも無いと好評だよ。


それに、飯盒は今までの食器に代わる品物で、飯も炊けるし汁も出来るし食器としても使える便利さで、将や兵たちが家でも使いたいと自費で注文するぐらいだよ。


さて、旦那は大休止中でも、大藤殿や松田殿と解牛缶詰コンビーフにマヨネーズを混ぜたものを挟んだ麺麭パン、旦那曰くサンドイッチとか言うんだって、それと水を片手に食べながら軍議している。


コンビーフは旦那の勝沼時代の伝手、喜八の父親喜助の紹介で小田原の河原者と旦那が親しいので老齢とかで屠殺した牛馬や害獣の鹿や猪の肉を分けて貰って解して塩で保存するんだけど、最初はこの私でも食べるのには勇気が要ったものだよ。


でも、マヨネーズを付けて食べると微妙な塩味と肉の旨味が口の中に溢れてきてやみつきになったね。特に酒に合うんだわこれが、思うに旦那が作る料理は旨いしね。そのうえ、良い酒も造ってくれるし、酒の肴も最高だよね。だから、最近腹回りが増えたような気がするんだけど・・・・・・いや、気のせい気のせい、何たって運動は散々しているんだし、無論旦那との夜の運動もしまくっているからね。


ただねー、胸もでかくなって来て鎧がきつくなって来たんだよね。まあ、胸がでかくなったのは駄目な訳じゃ無いんだけどね、何たって旦那を胸に挟んでやると大喜びでその夜が凄くなるし、けど、胸とあそこを揉みまくるから最近敏感で困っちゃうんだけどね。

おっと、ついつい妄想しちゃったな。

見れば旦那は相変わらず軍議中だし、千代女と美鈴は偵察でいないし、葉は佐竹の殿様の看病だからね。


「何をくねくねしているんだい? 気色悪いったら他ならないよ」

「な゛!」

誰かと思えば美鈴があきれ顔で見ていた。

しまったな。一番見られたくない相手に見られるとは・・・・・・

「まあ、それは置いておくけど」

置いておくって、情けをかけたか、けどその『フッ』て言う様なドヤ顔はなんかムカつく。

「旦那様は相変わらず忙しそうな事で」

話をかえるのかい。


「そうだろうね。何と言っても昼は諸々の諸事を行い、夜は忍んで来る連中がいるんだかからね」

「鏡を見たら?」

「あんたも大概だね」

「フフ、そう言うあんたも」


しかし、美鈴は千代女と一緒に出ていたはずだけど、帰ってきたのに報告はすましたのかね?

その事を美鈴に聞こうとしたら、旦那の所に千代女が行って話しているのが見えた。

「報告は千代女かね」

「そうさ、千代女様はああ見えて状況判断などはあたしより優れているからね。それにここいら近辺に何の異常も無いから、さほどの報告も必要ないし。そのうえあたしじゃ御陣女郎に間違われるから。その点、千代女様なら間違っても御陣女郎とは思われないから」

美鈴も大概だね、暗に千代女は”ちんちくりん"だと言っている訳だけど、またこの話をネタにからかうのかね? 全くとんだ守り役だよ。それに比べて家の久と葉は良い乳母親子で良かったよ。



永禄元(1558)年八月十四日 卯の刻(午前6時)


■常陸国久慈郡小妻 妙見山中 三田康秀


佐竹殿の付けてくれた山伏の案内で部隊は山越えを終えて妙見山の麓で最後の大休止の最中、大藤殿と孫太郎殿と山伏殿と軍議をしているんだが、今のところ小太郎たちの偵察待ちなので、サンドウィッチを食べながら雑談に近い話をしている最中だ。


んで、今は今回長距離走破を達成した地下足袋と携行糧食、飯盒はんごう背嚢リュックサックとかを専らの話題に話をしている。


孫太郎は竹刀発明の頃から付き合いが出来て、その後、にっくき里見の鎌倉襲撃時に妙や直虎さん、沙代を守ってくれたのと、その時、葉に惚れたので年がら年中家に顔を出すようになって親しくしている。


けれど俺と仲の悪い松田家の出だから、孫太郎の立場が悪くなるんじゃ無いかと取りあえず心配して聞いたら、奴は胸を張って『本家(松田憲秀)と違い父(松田康定)も兄(松田康長)も三田殿には何の確執も無いので全然平気だ。それに鎌倉の時の活躍で御本城様より所領を賜り別家を立てる事を許されたうえ、若君(氏政)の御馬廻りに任じられたので、本家が何と言おうと関係無い』と言いやがった。


いや、それ以来、何かにつけて『家を保つために妻を迎えたいのです』と葉に何度もアプローチかけているんだが、葉は葉で『松田様、ご冗談を、我が家の格は低うございます。それにわたくしはもう姥でございます。松田様にはきっと良い方が現れます』と端から見てると、ヤキモキするんだよな。


今後どうなるか、何だよな。直虎さん曰く、葉も満更では無いが、やはり家の格が問題とのこと、葉の家は井伊家の家臣だが、所領もさほどない家で、久さんの旦那さんが病気で死んでしまって、次男が家を継ぐ際に姑に追い出されたそうで、実家も甥に家督が渡っていたので帰れる状態じゃ無く、乳飲み子抱えて途方に暮れていた所を、気の毒に感じた直盛殿が直虎さんの乳母として雇ったそうだ。


だから、葉の家は最下層の土豪だから、北條家の宿老たる松田家の嫁には向かないと言う意見もチラホラあるって、大概が松田の阿呆の仕業だが、ムカー! またヒマシ油仕込んだろうか!


まあ、いざとなれば、義父上(井伊直盛)か義伯父上(新野親矩)に頭下げて葉の養父先を探して貰う事も考えるか、家でも良いんだけど、三田家というブランドが松田家との間には邪魔になるんだよな。

けど、こう言うのは孫太郎が考える事だろうが『何とか成る、何とかする』ってどう言うハッピー頭だよ!


まあ、ここで怒っても仕方が無いな。一緒にパンを食っている大藤殿とは雑賀衆、根来衆を俺が口説き落として連れてきたことで親しくなった。何故かというと大藤殿の父である金石斎殿は元々根来出身で氏綱公が招致したそうだ。その為、彼も幼い頃には根来で育ったとの事で、根来雑賀衆が大量に来たことで久々に同郷の知り合いたちと話せ喜んだそうだ。


更に大藤殿の部隊は足軽衆と言うんだが、北條家の足軽衆は他家の足軽衆と名前は同じだが中身は大違いで、他家がそのものズバリ足軽を集めた部隊なのに対して、北條家は特殊部隊を意味しているんだよな。

訓練を見学したんだが、まさに完全にゲリラ部隊、史実でも上杉謙信の小田原攻めの際には上杉側の補給路の遮断に活躍している。それならばとグリーンベレーとかベトコンのゲリラ戦を書いた指南書を寄贈したことで親しくなった。


「長四郎殿、この地下足袋は素晴らしいですな」

「確かに、草履や草鞋じゃ直ぐに駄目になる岩山をスイスイと歩けるんだからな」

「いやいや、未だ未だ未完成でして」

「ほうそれは?」

「ゴムが未だ未だ代用品でして」

「代用品とは言え、これだけ持てば御の字でしょうに」


確かに代用ゴムの地下足袋は意外なほどに持ったのは予想外だったわ。

元々はゴム系の樹液を出す木々が南米かマレー辺りにしか無いため今の状態では入手困難で、例え手に入れたとしても高温多湿で育つからとてもじゃ無いが日本本土じゃ育たないからな。知っている限り可能性が有るのは中国原産の杜仲木だが、これも中国本土に詳しい人がいないともって来られないからな。


こう思うとつくづく、中国本土と南方に影響力が有る王直との繋ぎを失敗したのが痛いな。代わりにポルトガル人に頼んだとしても、奴らは信用おけないからな、必ず何かしらの思惑で動いているから、危険すぎる。ここはやはり倭寇の残党に接触して台湾辺りに根拠地を作って貿易をして欲しいんだが、カリスマのある倭寇の頭目って殆ど覚えていないし、知っているのも既に討伐されているからな。


んー、ままならない物だと言う事で、思い出して作ったのが、代用ゴムだったわけだ。

こいつは、色んな油に硫黄を反応させて作る訳で、英語だとRubber Substitutesと言ってそれから読みやすい部分を取って”サブ"と言うんだ。別に某雑誌の名前じゃ無いぞ。


代用ゴムを知ったのは何気なしにネットサーフィンしていたときに大阪の代用ゴム製造業者のHPを見て覚えていたわけだ。ほんまに天満様様ですがな。このサブは本来なら1800年代イギリス人が発明したんだが、この世界では三田康秀が発見という栄誉を得られるかな?


しかし、あんまり有名になると何処ぞのダボハゼ(信玄)アル中(謙信)が暗殺とか仕掛けて来そうで怖いんだよな。尤も俺だけなら何とか出来るが、今は守るべき家族が多いからな、それに家族だけじゃ無く刑部をはじめとする家臣団や領民の安全も考えなきゃならない、今度も絡繰儀右衛門に押し付けるかな?


でもな、今回は地下足袋を殆どの兵が知ったわけだし、佐竹殿も見知った訳だからな。まあ代用ゴムじゃ未だ未だ未完成だし、新型鉄炮やロケット弾、電気信管に比べれば遙かに重要度が劣ると考えられるだろうな。尤もゴムがどれだけ重要かと言う事をこの時代の人間が気がつくまでは相当な時間が掛かるだろな。


まあ、信長辺りなら気がつきそうだ。何と言っても代用ゴムの製作で取りあえずシャスポー銃の様な後装式小銃のガスシールドが出来る訳だから、これでフランキの改良型後装式大炮も目処が付いたし、見てやがれ里見水軍め! 家の嫁さんと娘に危害を加えようとしやがって、必ず新式キール艦と後装式カノン砲でボッコボッコのズタボロにして太平洋の藻屑にしてやるぜ。


「それにしても、この麺麭パン塩漬肉コンミート卵油酢マヨネーズは旨い」

「確かに、三明治サンドイッチは旨いし、手軽でいいよな」

おっと、考え込んでいる間に話がサンドイッチの話に変わってた。


「三田殿は、流石博識ですな」

「いえいえ、全て師匠である沢庵僧正の残された書があるからこそです」

一応こう言っておかないと何処で聞かれているか判らないからな、用心には用心をしないとな。


「そうは言っても、俺ではその書があっても、ちんぷんかんぷんでこれほどに昇華出来ないぞ」

「左様、それがし、幾度となくこの様な隠密行動をしてきましたが、幾度となく兵たちには苦労かけてきましてな」

「ほう、それは如何なる事ですか?」


大藤殿の話に孫太郎が興味を持ったみたいだ。

「何故かと言えばですな。この様な時には敵に気配を探られないように、火などは使えないのですよ。それが今回持ち込んだ携行燃料は煙を出しませんからな。これで兵に暖かい食事をさせる事ができました」

「確かに、あれは凄いですな」


「左様左様、流石ですぞ」

「いえいえ、これも未だ未だの品ですので」

「奥ゆかしいですな」

「もう少し、誇って良いものを」


あまり目立ちたくないんだよ。それに携行燃料は良く旅館とかで出る、アルコールをゲル化して屑綿に混ぜて真鍮缶に詰めた物だから、缶詰糧食と同じで重いんだよな。

元々、実験でアルコール燃料を持たしたら、案の定、飲んじゃったから、仕方なしにやっと完成した石鹸を原料に固形アルコールを造ったわけだ。


「まあ、色々ありまして」

「わかりますが」

「仕方無しか」


全く、この苦労を考えてくれ。

「で、温かい食事だけで無く、携行糧食の数々も素晴しく、何と言っても今まではせいぜい糒を囓り水を啜るのが精々でしたが、今回は缶詰、乾燥肉ジャーキー、麺麭、麦煎餅、抹茶などで飯を炊かずにすみ、更に腹を下さずにすみます」

「ですな。何度も同じ物では飽きるだろうが、数度であれば十分だよな」


まあ、完全に、戦闘糧食を作ったわけだ。因みに麦煎餅は所謂南部煎餅だ。胡麻味と胡桃味を作ったんだよ。本当はピーナッツ味を作りたかったんだが、日本にはこの頃未だ無いから、泣く泣く諦めた。

抹茶に関しては沢から汲んだ水だと細菌とかがいるし、綺麗だとしても味気ないこと、更に眠気防止と緑茶の抗菌作用を期待して粉末抹茶を全員に支給している。因みにこの大量調達のお蔭で、狭山茶の産地を所領に持ち、兄上の指導の下、狭山茶の大規模な栽培をしている実家がウハウハ状態だそうで、父上、兄上以下、多くの家臣から礼状と品物が届いた。


「旦那殿、旦那殿、惚けてどうした?」

また考え込んじゃったな。おっ千代女か、近場に偵察に出ていたけど何ともないようだな。まあ一緒に甲賀衆も連れてきていたから大丈夫だけど、心配は心配だったけど、無事だから安心したよ。

「いや、皆が良い感じで食事をしているから」

「なるほど、確かにこの糧食は甲賀でも考えつかなかったよ」


「それはそれは」

「それで旦那、近場には敵はいないよ」

「千代女、御苦労様。でも、先ずは大藤殿に報告してくれ」


「いやいや、望月殿は三田殿の奥方、先ずは夫である三田殿が聞くが筋ですよ」

「それに、夫婦漫才は胸焼けがするからな」

おぃ! 孫太郎、お前の言動の方が胸焼けがするんだが、ほれ見ろ、大藤殿が笑いを堪えているじゃ無いか。


「いやはや、三田殿と松田殿も仲が良いことで、良きことですな」

「松田殿はしつこいだけですぞ」

「なんの、三田殿もでしょうな」


全く、こういう奴だから憎めないんだよな。

「ハハハ、いやはや、戦場でこれほどであれば、安心ですぞ」

流石は大藤殿、此方が初陣だと言う事で場を和ませてくれたか、ありがたやありがたや。



永禄元(1558)年八月十四日 卯の刻(午前7時)


■常陸国久慈郡小妻 妙見山中 三田康秀


そろそろ大休止が終わる頃に小太郎らが戻って来たんだが、二人の山伏を連れて来た。

まあ、見る限り小太郎がさほど警戒していないし、姿は山伏だから捕虜とかじゃなく、小里城からの繋ぎなんだろうな。

「式部丞殿(大藤秀信)こちらの方は小里城からの使いの方でございます」

小太郎が山伏を大藤殿に引き合わせ挨拶した。


「初めてお目に掛かります、拙者、小里城主今宮摂津守永義が息今宮又三郎と申します」

驚いた、城主の息子自ら繋ぎに来るとは。

「これはこれは、拙者、北條家家臣、相模国田原城主大藤式部丞秀信と申します」

この後、俺や孫太郎も挨拶したんだが、軍議を行う為に、案内の山伏を呼んだら、驚いた顔をしながら今宮殿に詰め寄っていった。


「姫さま! あなた様が出てきて、何か有ったら如何するのですか!」

一寸待てー!!!!! なんか聞き捨てならない台詞があったんだが???

「治平よ、主家の一大事に父上、兄上、諸々の者たちが必死に戦っているなか、私だけ城でノウノウとしておれぬ」

「姫さまが捕まったら如何為さる気か!」

「大丈夫よ、山になれた摩耶もいるし、この地は我が庭同然、田村や岩城に探れる訳が無いわい」

「摩耶、お前がいながら何故姫さまを外へ出したか!」


「摩耶は悪くないぞ、私が勝手に出てきたのをおってきたのだから」

「それでもですな。御身を大切にして頂きたく、姫は未だ嫁入り前ですぞ」


あまりの事に、俺を含めてこの場にいた全員が二人の会話を呆気に取られながら聞いていたわけだ。

この後、聞いたら、この若い山伏、小里城主今宮永義殿の御息女、勝姫と言うそうで、名前同様に勝ち気なじゃじゃ馬だそうだ。

御家の一大事に自ら志願してと言うか、勝手に出てきて繋ぎを付けに来たと言う事らしい。

しかし、どっかで聞いたような見たような人物だよなって横を見ると、直虎さん、千代女、美鈴と目が合った。

うん、家の嫁さんたちと行動パターンがソックリだ。

くわばらくわばら、何もありませんように・・・・・・


諸事情のうち一つです。

最近、実家の敷地(道路に面しているので誰でも拝める)にある先祖が300年ほど前にお迎えしたお地蔵様と屋敷護りのお稲荷様からコップ、花瓶、生花、造花などが四度ほど盗まれるという事件があり、あまりの被害に警察に届け、お稲荷様には防犯カメラを向けたら被害がピタッと収まったのですが、お地蔵様は場所の関係でカメラ設置が出来ないので、コップ、花瓶、造花などをワイヤーロープで固定したら、数日後に、地蔵堂に紙が貼ってあり『この様なことをする罰あたりめ直ぐに外せと』盗人からの抗議文がありました。いやー盗っ人猛々しいとはこう言う事を言うのでしょうかね?

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 燃料のアルコールの中には毒性の強いものもあるので、燃料アルコールを飲む話は書かないか注意を促すことをお勧めします。ふざけて或いは軽い気持ちで試しに飲む人がいる可能性があるので。余談です…
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