1st プロローグ
端的に言おう。絶体絶命だ。ふと見上げると頭の上には直径2mはありそうな氷塊がまさにこっちに落下してくるところだった。正直、晴天の霹靂もいいところだ。前に聞いた話では直径数cmの雹さえトタン屋根を突き破るというくらいだから、僕程度は紙のように潰れてしまうだろうことは簡単に予測できる。
(い、いきなりなんだこれ?)
もちろん自然にこんなものができる訳がないから、つまりこれは人災だろう。しかしこんな物を頭に落とされるようなことをしたわけでもない。
そんな覚えもない。
(というか、なんで通学路で?)
わかるわけがない。
なんで朝の通学路でいきなり頭に雹(いやもう氷塊か)を落とされなければならないのか、理由を知っている人がいたら是非教えて欲しい。できれば頭上のあれが落ちてくる前に。頭が痛くなりそうだ。いや、潰されたらもう終わりだろう、いやいや待て、パニックを起こしてる場合じゃない。と充分パニックな頭をなだめていると、前で走り出そうとしていた僕の友人兼監視人の月島が気付いたらしく慌ててこっちに駆け出してきた。だが、多分間に合わないだろう。
(なんで、こうなったんだっけ?)
などと思いながら、とりあえず僕はこの状況をどうにかすべく、ケータイを取り出した。
なんでこうなったか、思い返してみるとしよう。
時間は、朝までさかのぼる。
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