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囚われの王子と・・ 作者:帆摘
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80話:風5

「何か話しは聞き出せたのか?」ぐったりと横たわる男を横目にキルケが尋ねる。男は先ほどまでのジークフォルンのセクハラまがいの尋問に魂ごと持って行かれたかのようだ。そりゃあ・・あれだけキスされたり、なで回されたりしたら発狂したくもなるだろう。
「ああ、今からユフテス城へと向かう。」ジークフォルンは短く答えた。
「え?」
「どうやらあの男、グランディスの中で二重のスパイをやってたらしい。どうもイルディアス将軍はあの宰相の企みを薄々気付いて先に手を打とうとしているらしい。」
キルケは珍しいジークフォルンの物言いに眉根を上げてついて行く。
「それで?」
「どうやら、今日竜の移転を行う為に将軍は皇帝をつれて城へ上がっているそうだ・・・」
「つまり先手を打とうという訳か。」
「間に合うと良いが・・・」そしてジークフォルンは息子のカルナの方に振り向くと言った。
「カルナ、あんたもついて来なさい、やってもらう事があるから!」
「へいへい・・・」カルナも文句言わず後をついて行く。逆らうと後が怖いのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コンコンコンー
「何用だ?暫くは誰も近づくなと言っておいたはずだが?」
「は、はい。ですがその・・・ジェラルド殿下とリディアーナ王女の友人達と申す3人組がおいでになってまして、急用なのですぐにお会いしたいと・・・。名前はキルケ様、ジークフォルン様、カルナ様と伺っております。」

「キルケちゃん達だわ!」リディアーナが椅子から立ち上がり扉の方に駆けて行く。
「・・・わかった。至急この部屋につれて来てくれ。」侍従は一礼すると静かに引き下がった。
「姫が先ほど仰っていた魔術師達の一行ですね。城までやってくるとは何かあったのでしょうか。」
「そうだろうな・・・何もなけりゃ、ここまで出向いては来ないだろう。」ジェラルドが頷いた。しばらくすると、先ほどの侍従に連れられた3名が赴いた。
キルケとジークフォルンは分かるが、もう一人は一体・・・。ジェラルドが考えていると、席に座っていた、オースティンががたっと音を立てて席から立ち上がった。ジークフォルンを吃驚したように見つめている。確かのあの服装は一生慣れる事は無いだろうと思うが・・。
「あ、兄上!そいつは・・」
そのとき、ジークフォルンも同じく室内に視線を巡らし、オースティンに目を止めた。
「あら、子猫ちゃん、お久しぶりね。塞いでいた気分はちょっとは良くなったのかしら?まあ、それは置いといて、今は時間がないのよ。」
後を継いでキルケが言った。「グランディスの間者が入り込んでいるはずだ。今日竜の移転を行うために魔術師を潜り込ませているみたいだぞ」
その言葉にオースティンとカイルは目を見合わせた。「さっきの男!」
「いや、だが落ち着け、グランディスの配下には父上につく優秀な影がついているはず、そう目立って行動はできないはずだ。」
「だが、どうしてお前達がその情報を知っている?」
「グランディスの暗殺者を締め上げて直接聞いたんだよ。」そこで皆の目が第三者に注がれた。
複雑な文様の絡み合った入れ墨を施した男は視線をうけても平然とした顔で反対にジェラルドの顔を面白そうに見つめた。
「ああ、紹介が遅れたわね、ごめんなさい。この子が私の息子のカルナよ。事情は話すと長くなるから今は省かせてもらうけど、この子の元に送られて来たグランディスの刺客から聞いた事よ。まあ、皆聞きたい事はいっぱいあるって顔をしてるけど、ひとまず竜の方が先じゃないかしら?」
「お前は一体何者なんだ・・・?」オースティンがジークフォルンを見つめて問う。
「ごめんなさいね、子猫ちゃん、それも後にしてちょうだい。」と言い終わらないうちに部屋の外がざわついてこの城の魔術師長が部屋に飛び込んで来た。
「殿下!大変です!竜が消えました!」
「消えたとはどういう事だ?!」
「は、それがその・・・文字通り、部屋から消えてなくなったという事で・・・部屋を守っていた兵士達は全て眠らされており、その・・・」
「つまりまんまとしてやられたという事か・・・」キルケが低く呟いた。
「グランディスの者達はどうしている?!」
すると、さきほどキルケ達をつれて来た侍従が駆けつけて来ていった。
「申し上げます。王がすぐさま部屋にくるようにと殿下を御呼びになっています。」
カイルは深くため息をつくと言った。「わかった、すぐに向かうと伝えてくれ」
「おい、お前、竜が眠っていたという地下に案内しろ、調べたい事がある。」オースティンは自分の上着の裾を引っ張る金の瞳をもつ幼い少女を驚いたように見つめた。
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