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囚われの王子と・・ 作者:帆摘
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閑話:ルーク少年のご主人様観察日記7

次の日の朝、僕はいつもの通りに殿下の部屋へと向かいます。途中廊下で王付きの侍従の一人に呼び止められました。なんでも王と王妃様、そしてペイリュード候が揃って殿下と謁見なさると言う・・・。急な事で吃驚したが、とにかく殿下を起こさなくては行けない。
僕は早足で殿下の部屋の前までくると、ノックをする前に一瞬身構える。あれは、僕が殿下にお仕えして間もない頃だったか。侍従の仕事は、主人の着替えから、朝食の支度の指事など細部にわたるのだが、あの日、朝殿下の部屋を訪れると殿下ともう一人・・・少しグララマスな女性がその・・・生まれたままの姿でお眠りになっていて・・これ以上は殿下のプライバシーですから詳しい事は申し上げれませんが・・・吃驚した次第でございます。

驚いた僕を他所にその女性はさっと胸元の開いたドレスを着られるとジェラルド殿下に軽く口づけをして真っ赤になって硬直いる僕を「可愛い坊やね」といって頭を撫でて出て行かれたのです。高価なドレスを身につけていましたし、城のメイドでは無かった様なのですが、どなただったのか・・・しかしあれ以来、どうしても朝、殿下のお部屋に入る前に身構えてしまうのです。しかしそれから暫くの間は何事もなかったので安心していたのですが、昨晩は夜伽をお召しになられたので、ちょっとびくついてしまいます。
ノックして、「失礼します。」といい中にはいる。急ぎ寝台の上に目を走らせたが、女の影はない。昨晩のうちにでていったのだろう。小さく息をはいて僕は寝台に近づく。

「殿下!起きて下さい!朝ですよ!」
「・・ん」殿下が寝返りをうたれた。胸元がはだけて色っぽいです・・・。っと、そんな場合じゃなかった。
「殿下!王が御呼びです!本当に起きて下さい!」
「・・・・こんな朝から・・?無理・・俺疲れてんの・・・昨日激しかったから」
僕の顔が真っ赤になったのが自分でもわかった。でもこれは、殿下の手なんです。そんなことで引くと思ったら大間違いですよ、殿下!
「だめです!」僕は勢いよく、羽毛布団をひっぺがした。

「まったく・・」殿下はしぶしぶ起き上がられると大きなあくびをしつつ伸びをされる。なんだか大きな猫みたいだ。僕はくすりと笑う。
「で、用件はなんだって?」
「謁見の内容はお聞きしていませんが、陛下とナディア王妃、そしてペイリュード候もご一緒だと言う事です。」
「おふくろも・・・・?珍しいな。一体何企んでやがるんだ、あのキツネども・・」リディアの親父が狸ならうちのはキツネ・・・あの二人も幼い頃からの幼馴染みで親友だと言う。おふくろとも仲が良い。

殿下の愚痴を受け流しつつ、質問する。昨日から気になって仕方が無かった事だ。「やはり・・隣国の、リディアーナ様との件についてでしょうか・・?」
殿下は私の方を見られると一言つぶやかれた。「さあな・・」

それから朝食を食べ、着替えをすませられると、殿下は王の間へと出向かれた。
僕はジェラルド様を見送ると・・散らかった部屋を掃除しながら考える。王が直接殿下を御呼びになるということはやはり昨日の縁談の事だろう・・。隣国アステールとは長年友好を築いてきた国だ。両方の国王も昔からの馴染みであり、親友だと聞いている。王妃、ナディア様も国王方とは幼馴染みだったとか・・。もし殿下がアステールの王女と結婚したら、2国の関係はこれまで以上に深くなる。しかも、リディアーナ様はたった一人のお世継ぎ、つまりかの姫と結婚した相手は、アステールの王権を握るも同じと言える・・・。これは確かにすごい事かもしれない。
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扉が開かれ、ジェラルドは王の前までくると膝を折って臣下の礼をとる。
「ジェラルドです。御呼びと聞いておりますが、どういった用件でしょう?」

「来たか・・・ふむ、話というのは他でもない・・お前の縁談についての事だが、ペイリュードから何も聞いておらぬか・・・?」
ジェラルドはちらっと一瞥すると、王に目線を戻し答える。
「それは、私の侍従が候から預かった絵姿の事についてでしょうか?」
「そうじゃ、其方と、余の生涯の友、アステール王ギルロイの息女、リディアーナ姫との婚姻についてだ。姫はお前の幼馴染みでもあり幼き頃より儂らにとっても宝、お前にとってもこれ以上にない話だとは思うが・・・どうじゃ?」王がにんまりと笑った。
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