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囚われの王子と・・ 作者:帆摘
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閑話:ルーク少年のご主人様観察日記2

僕がジェラルド様付きの侍従となって、1ヶ月が立ちました。
「ジェラルド様、おはようございます。」朝、僕はいつものように殿下をおこしに行きます。ジェラルド様は、夜更かしされる事が多いのか、朝はとても弱いらしく、僕が幾度となく声をかけてもなかなかお目覚めになられません。
「ジェラルド様!起きて下さい、今日はペイリュード候と午前中にお会いする予定ですよ!、もう10時近くです。お願いですから起きて下さい!」
だがジェラルド殿下はまったく起きる様子がありません。僕は、殿下をさすって起こそうと大きな天蓋付きの寝台に近づきました。

起きていらっしゃる時と、寝ておられるときのジェラルド様は雰囲気がとても違います。起きていらっしゃる時もころころと表情が変わられますが、寝ておられる時の殿下は僕が言うのもなんですが、それはそれは天使のようでございます。時々ですが、男の僕でさえどきどきしてしまうぐらいです。丁度、寝台の所まで来て殿下を起こそうと手を伸ばした途端、その手を強く引っ張られてベットに倒れ込んでしまいました。

僕はびっくりしてつい悲鳴を上げてしまいました。「ジェラルド様!お戯れは程々になさって下さい!」ジェラルド様は時々こういった悪戯をするのが好きなようで、そこはまだまだ子供なのでしょうか。僕の反応もこの1ヶ月の間ジェラルド様の元で過ごすうち、メイド長と似てきたように感じて少し複雑です。

ジェラルド様は僕をベットに押し倒したまま、にっこりとそれは妖艶な微笑みで語りかけます。「おはよう・・・ルーク、今日も良い天気だね。」
僕は一生懸命従者としての役目を果たそうと、必死になって殿下に言います。「あ、あの、離して下さい。ジェラルド様、早くお召し物をお着替えにならないとペイリュード侯爵がいらっしゃいます。」
殿下はゆっくりと僕の手を離すとつまらなさそうに仰られました。「最近のルークは冷たいね・・最初の頃はもっと素直で可愛かったのに。」
それはそうです。一度ジェラルド様の巧みな話術や作戦にはまると僕は良いように翻弄されてしまい、従者としての仕事をこなす事ができなくなってしまうのですから。最近、なんとはなくと兄上が仰られた事が解る様な気がしてきました。それでも僕のお使えするジェラルド様はとてもとても素晴らしいお方なんです。

ベットから起き上がると殿下は髪をすくいあげ気だるそうに僕の用意したたらいの水をすくって顔をお洗いになられます。僕はすかさず、ふかふかのタオルを殿下に差し出しました。
「有難う、ルーク。ところで今日はペイリュード候との謁見だが・・、お前、俺の代わりに聞いてきてくれ。」
「・・・はい?」なんと仰られました・・今?
「今日は大事な用があるんだ、ペイリュード候の用件は大体のところ解っている。大丈夫、お前なら立派に俺の代わりを務める事ができるから。」
「え、あの、殿下、僕は・・・」訳がわからなくて僕は壊れた人形のようにしどろもどろと弁明をしますが、ジェラルド様はまったく聞く耳をもってくれません。
「こ、困ります〜」半なきになった僕一人を部屋に残し、ジェラルド殿下は颯爽とお部屋をでていかれました。僕、これからどうしたら良いのでしょう・・・?
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