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なんとか今月中に更新できました。
ついに地上本部襲撃です。
この話から原作とは違った道を進み始めます。
どう変わるかは、見ていただければ一目瞭然です。

今回は、最初から最後まで、シロウはアーチャーモードとなっています。
第11話 『その日、ナンバーズ』

 ついにこの日を迎えた。
 9月12日。
 時空管理局地上本部、公開意見陳述会当日。
 我々の計画最重要を担う一日。

 モニターの中で陳述会が始まった。
 既に我々地上本部侵入班を含む全員が所定の位置についている。
 後はドクターの開始の合図を待つばかりだ。

『ナンバーズ、全機、配置完了』

 モニターの一つで、ウーノが鍵盤型のコンソールパネルを叩きながら呟く。

『お嬢とゼストも所定の位置につかれた』
『攻撃準備も全て万全。後はGOサインを待つだけですぅ』
『えぇ』
『くくくくくくくっ』

 準備が全て完了し、ドクターが楽しそうに哂う。

「高笑いはやめておけよ。どうせまた咽るのだろうからな」
『アレは忘れたまえ』

 忠告すれば、ドクターは苦々しげに即答する。
 それに答えを返さず肩を竦めれば、ドクターは満足げに頷き、また哂い始めた。

『楽しそうですね』

 キーを叩く手を止め、ウーノがドクターを振り返る。

『あぁ、楽しいとも。この手で世界の歴史を変える瞬間だ。研究者として、技術者として、心が沸き立つじゃあないか』

 何度も思うが、こういうときのドクターの台詞はどこか芝居掛かっている。
 まさかとは思うが、事前に台本なんか用意していないだろうな。
 ……ない、とは言い切れんな。
 ドクターならばやりかねん。
 まぁ、ない、だろう。多分。

『我々のスポンサー氏に解くと見せてやろう。我らの思いと、研究と開発の成果。……さぁ、始めよう!』

 立ち上がり、伏せていた顔を上げると、邪悪に笑う。

『ミッション、スタート!』

 さて、始まったな。
 モニターの向こうでは姉たちが一斉に動き出している。
 私も動かねばな。



 クアットロが電子制圧をしている間に、セインのISにより既に侵入を果たしていた内部制圧班はそれぞれ動き始める。
 セインは、電子制圧で混乱している司令部の、ガスによる人的制圧。
 その隙に私とチンクは内部破壊。
 動力系や制御系を破壊、制圧し、地上本部がさらなる混乱に陥っているところへ、ルーテシアの遠隔召喚によるガジェット強襲。
 ほぼ同時にディエチによる建物破壊と警備部隊の人的制圧。
 地上本部に張られた防御障壁に、ガジェットによるAMFの接触展開。
 これで、地上本部は外界とは完全に遮られた。
 さて、そろそろ六課前線部隊の彼女らとの戦闘が始まる頃だろう。
 ノーヴェとウェンディがあたっているが、こちらの作業を早く終わらせて合流せねばな。
 時間が経てば、隊長格も動き出す。
 それに、ノーヴェはタイプゼロに遭遇すれば突っ走るだろうしな。
 よし、ここの破壊で私の割り当て分は完了だな。
 さて、二人は……。

『ノーヴェ、ウェンディ。ちょっとこっちを手伝え。もう一機のタイプゼロ、ファーストのほうと戦闘中だ。シロウもこちらに合流しろ』

 二人へ連絡を入れようとしたところでチンクから通信が入った。
 ふむ。捕獲対象、タイプゼロファースト。ギンガ・ナカジマか。
 モニターに二人が映る。
 む? 彼女もどこかに通信を入れている?
 六課のメンバーだろうな。
 となると、前線メンバーが揃うか?
 ギンガ・ナカジマだけならチンク一人、ノーヴェにウェンディもいれば充分ではあるが、他のメンバーも来る様なら少々心もとないかもしれないな。
 無理でもなかろうが、時間がかかる。
 その間に隊長格でも来られたら、タイプゼロの捕獲は困難だろう。

「ふむ。こちらも完了した。そちらに合流しよう」
『頼む。どうやら奴も仲間に連絡をしたようだからな』
「そのようだな。ここからだと……少々離れているか。ノーヴェとウェンディの方が早いだろう」
『あぁ。だが二人とも先ほどの六課前線メンバーとの戦闘で少々ダメージを負っているようだ。出来るだけ早く来てくれ』
「む。了解した」

 二人が負傷?
 チンクの口ぶりからすれば然程のものでもないようだが、それならばなおのこと急がねばならんな。



 む。やはり先ほどギンガ・ナカジマが連絡を入れていたのは六課メンバーか。
 既に合流しているようだな。
 私がその場についたときには、既にチンクたち三人と、六課メンバー三人、タイプゼロの二人とゼロ・セカンドの相棒とで戦闘が始まっていた。
 広い空間と薄暗い照明のためか、まだ誰も私の存在に気づいていないようだ。
 私の位置取りはチンクたちの真後ろ。チンクたちを挟んで六課メンバーは正面となる場所へと移動する。

「投影、開始<トレース・オン>」

 黒弓と矢となる剣を投影する。
 剣を番え、引き絞ったままタイミングを見計らう。
 直接ぶつかっていたノーヴェとタイプゼロセカンド、スバル・ナカジマが離れた。
 剣を放つ。

「スバルっ!」

 六課メンバーの一人、ティアナ・ランスラーが気づき叫ぶ。
 焦らずとも当てはしないさ。
 私の放った剣は、スバル・ナカジマの頬をかすめ、後衛のランスター、前衛のタイプゼロ二人の丁度真ん中に突き刺さり、

「壊れた幻想<ブロークン・ファンタズム>」

 爆発した。
 たいした魔力も込めていない剣だからな、爆発自体は小さいものだ。

「くっ。スバルっ! ギンガさんっ!」
「っ平気! ちょっとかすっただけっ!」
「私も平気よ!」

 彼女らがそれぞれ互いの安否を確認している間に弓を破棄し、足を強化し姉たちの元へと駆ける。

「シロウ!」
「無事か、三人とも? ノーヴェとウェンディは負傷したと聞いたが?」
「大したことないっスよ。まぁちょっと怪我したっスけど。ねぇ、ノーヴェ?」
「あぁ」
「ふむ。ならば良かった」

 無事を確認し、小さく安堵の息を漏らした。

「だが、この状況ではタイプゼロの捕獲は難しいな」
「なんだとっ!?」

 敵から視線を外さぬままにそう言えば、案の定ノーヴェが不平を訴える。

「考えても見たまえ。彼女ら三人で私たちに勝てはしないが、時間を稼ぐことならば十二分に可能だ。その間に六課隊長陣でも来られてみろ。下手を踏めば計画遂行どころかこちらが失敗し捕獲されかねん。忘れるなよ。いくら陥落寸前だろうと、ここは敵地なのだということを、な」
「ぐっ」

 私の言葉に、ノーヴェも押し黙る。

「シロウの言うとおりだ。無理をして戦線離脱することにでもなったりしたら、ドクターは勿論、姉妹たちにも迷惑をかけることになる」
「そうっスよ~。それにこの後も戦う機会はいっぱいあるんスから、その時に頑張ればいいんスよ」

 二人に諭され、ノーヴェは悔しげに三人を睨み付ける。
 ノーヴェは直情径行な上に気も短いしケンカ早いが、姉妹に揃って言われては引き下がるしかあるまい。

「……ちっ」

 やがて諦めたように舌打ちをして引き下がった。

「でもこのまま無傷で帰すのもつまらないっスよね~。腹の虫が収まらないというか~」

 ふむ。まぁこの場合一番腹の虫が収まらないのはノーヴェの方だろうがな。かく言うウェンディも、六課メンバーには先程負傷させられたのもあるのだろう。

「確かに。それに敵の戦力を減らしておけば、後々楽にもなるだろうしな」
「まぁやるというのなら構わんがね。だがあまり時間はないぞ?」

 ゼロファーストが連絡を入れてからずいぶん経つ。
 セカンドたちが上司に連絡もいれずにここに来たとは考え難い。恐らくはここにいないちびっこ二人が上司への報告として向かったのだろう。
となると、そろそろ来てもおかしくない。

「そこはそれ、よろしく頼むぞ。弟よ」
「……私か?」
「遅れてきた分働けよ~」
 
 チンクの言葉に、ウェンディも笑いながら賛同する。
 はぁ。私も来る前に一仕事してきているのだがね。
 まぁ仕方あるまい。

「ならば前衛は私とノーヴェ。ウェンディとチンクは援護しつつ、後方のランスターを」

 溜息混じりに指示を飛ばす。

「了解」
「了解っス」

 そして待機しているだろうセインに通信を入れる。

「セイン。今何処にいる?」
『すぐそばにいるよ。一応ずっとモニターもしてたからそっちの状況も把握済み』
「合図したら撤退だ」
『りょ~かい。んじゃ待機してるよ~』

 手を振って通信が途切れる。
 逃走手段はこれでよし。

「ノーヴェはセカンドの方を。ファーストは私が当たろう」
「分かった。あいつにはさっきの借りもあるからなっ」

 頷きながら、ノーヴェが拳を握り締める。

「最初に私が先程と同じ攻撃をする。爆発したら後は各自で動け」

 簡単な指示だけ出すと、三人が揃って頷く。
 変に細かい指示をするよりも、独自で考えて動いてもらったほうがいいだろう。
 我らも伊達や酔狂で兄弟姉妹をしているわけではないからな。その訓練もしているし、どういう風に動くかなど知り尽くしている。

「投影、開始<トレース・オン>」

 先程同様、弓と剣を投影する。
 それを見て、向こうも身に力が入るの見て取れた。
 敵陣形は、ツートップワンバックの逆三角形。その中心部分を狙い、彼女たちが動き出す前に剣を放つ。

「壊れた幻想<ブロークン・ファンタズム>」

 弓を破棄するのと同時に、放った剣を爆発させる。
 逆三角形の丁度中心部で爆発し、彼女たちの周りを爆煙が立ち込める。
 同時に姉たちも動き出し、爆煙の中から水色と青の光の帯が、それぞれ左右へと飛び出す。

「投影、開始<トレース・オン>」

 干将・莫耶を投影し、青の帯の方、ゼロファーストへと走る。
 後方からピンク色の弾丸が五発飛び、ファーストは避けるために地へと降り立つ。
 足が止まったところへ肉薄し、右手の莫耶を振り下ろす。

<Diffencer.>

 だが当たる寸前で気づいた彼女は、手甲のついた左手で防御魔法を展開し防いだ。

「くっ」

 キツそうに顔を歪めて呻く。
 だが拮抗は然程持たず、少しばかり力を込めて剣を推し進めると、バキンッという音と共に防御魔法を破壊した。

「そんなっ?」

 驚きの声を上げる彼女は、驚愕のために僅かに動きが止まった。
 恐らく、こんなにあっけなく自身の防御魔法が破壊されるとは思いもしなかったのだろう。
 その隙に、防御のない開いた左に、強化した足で思い切り蹴り飛ばす。

「きゃあっ」

 右腕で防ぎはしたようだが、防御しきれるはずもなく、勢いのままに壁に激突した。

「ギン姉っ」
「行かせねーよっ」

 壁に叩きつけられた姉の元へ行こうとして、ゼロセカンドがノーヴェに遮られる。
 この二人は能力はほぼ同じ。強さは若干ノーヴェの方が上だが、ほぼ互角。さらにそこにウェンディやチンクの援護もある。
 それを振り切ってまで姉の元へ向かえるほど、今の彼女は強くはなかろう。

「ギンガさんっ」

 それを見て、ランスターも動こうとするが、ウェンディの的確な射撃と、時折飛んでくるチンクのナイフに阻まれてそれもかなわない。
 だが心配いらんだろう。この程度でどうにかなるほど柔くはないはずだ。

<wing lord.>

 案の定、瓦礫の中から青い帯と共に飛び出してくる。
 一度弧を描いてから私の正面に移動したところで青い帯が床に接合し、そのまま私と相対する。

 ガシャンッ

 カートリッジをロードし、魔力が高まる。
 む。
 左拳の前面にフィールドが発生しているな。そのまま撃ち込むといったところか?

「はぁぁぁっ!」

 だが、律儀にそれに付き合ってやるつもりはない。

(チンク、ウェンディ。爆発と同時にファーストに攻撃を。着弾しだい引き上げる)
(えぇ~。もうっスか~)
(まだやり足りねーっ)
(仕方あるまい。諦めろ)
(だってまだ大して怪我もしてないみたいだし~)
(安心しろ。最後に特大の置き土産をしてやる)
(マジっスか!)
(当分戦線復帰は難しいくらいには負傷してくれるだろうな)
(ちっ)
(セインの『ディープ・ダイバー』では全員は無理だからな。ノーヴェとウェンディは攻撃した直後にそのまま離脱しろ)

 三人に引き上げを知らせると同時に、強化した足で後ろに飛び退り距離を取る。
 最も、その程度の距離、彼女にとってはたいした距離ではない。せいぜい数秒、ぶつかり合うのが伸びたくらいだ。
 だが、その数秒がこちらにとっては好都合。
 着地と同時に、ファーストに向かって干将・莫耶の二刀を投げつける。
 が、彼女は避けるでも防ぐでもなく、そのまま向かってきた。
 まぁ普通の剣ならば、拳に纏ったフィールドで弾かれるのだろうがね。
 さて、そろそろ時間も時間だ。
 このあたりで引き上げるとしよう。
 そして、二刀と彼女の拳がぶつかり合った刹那。

「壊れた幻想<ブロークン・ファンタズム>」

 爆発。
 それを引き金に、チンクの『スティンガー』とウェンディの『エリアルショット』が群れを成してファーストへと殺到する。

「投影、開始<トレース・オン>」

 その間に、黒い洋弓を投影する。

「I am the born of my sword.<我が骨子は捩れ崩れる>」

 そして、番える剣は、実践では初使用となる『脆・螺旋剣』。
 剣を番え、タイミングを待つ。
 既にノーヴェとウェンディは、自身のISや固有武装を使ってこの場から離脱している。
 そして爆発。

「ギン姉っ!」
「ギンガさんっ!」

 二人が叫ぶ。
 バリアジャケットもあるし、死ぬほどの攻撃でもない。

「セイン!」

 待機していたセインに声をかける。

「あいよ~」

 彼女が現れ、撤退の準備が揃った。
 まだファーストは爆煙の中。セカンドたちも、私たちよりも彼女の安否確認が優先なのだろう。こちらには視線すら寄越さない。
 数秒、双方そのままで時が流れ、やがてファーストを取り巻いていた煙が少しずつ晴れて行く。
 見えた。

「脆・螺旋剣<カラドボルグ>ッ」

 狙いは彼女の足元。ひざを突く床の一メートル手前。
 そして三度みたびの爆発。
 前二度よりも大きな爆発。

「ギン姉ッ!!」
「ギンガさんッ!!」

 二人が叫びながらファーストの元へ駆ける。
 その際、セカンドがローラーブーツを噴かせて駆けつけた疾風で、爆煙が晴れる。
煙の晴れたそこには、盛大に抉れた床と、吹き飛ばされたのだろう、着弾位置より後方に力なく倒れるファースト、そして彼女のすぐ傍に跪いているセカンドとその相棒の姿があった。

「セイン」

 声をかけると同時に天井からセインが降ってくる。どうやら真上にいたようだ。
 降ってきたそのまま、私の肩とチンクの肩に手をかけて、ISを発動。
 降り立たずに、そのまま三人で床へと沈んだ。



 地上本部から離脱し、先に離脱していたノーヴェとウェンディと合流し、二型でアジトに戻った。
 どうやら丁度計画していた作戦行動が全て終了したのと重なったようで、そのまま5人でドクターの部屋へと向かえば、正に管理局に対して通信を入れようとしていた時だった。

「あぁ、帰ってきたね」

 部屋に入ってきた私たちに気づき、ドクターが振り向いて声をかけてきた。

「今帰った。が、先に報告したように、タイプゼロの捕獲は失敗だ」
「まぁ仕方がないね。彼女たちを捕獲する機会はまだあるのだし、今必要なものというわけでもないからね」

 そう言って、大仰に肩を竦める。

「次こそは必ず捕獲してやるぜっ!」
「期待しているよ?」

 力強く拳を握るノーヴェに、ドクターはそう言って笑みを浮かべた。

「ドクター。管理局に通信を繋ぎますよ。よろしいですか?」

 会話が途切れたところで、タイミングを計っていたのだろうウーノが、パネルを操作しながら問う。

「あぁ、繋いでくれたまえ」

 ドクターの答えに頷くと、パネルを操作して管理局へと通信を繋げた。
 繋げたというか、正確には通信ジャックというか、まぁ要するに回線に無理やり割り込みをかけたようなものだな。
 繋げられたモニターの向こうには、奮戦する管理局員や、燃え盛る機動六課隊舎が映し出されている。

「ミッドチルダ地上の管理局員諸君。気に入ってくれたかい? ささやかながら、私からのプレゼントだ。治安維持だの、ロストロギア規制だなどといった名目の元に圧迫され、正しい技術の進化を促進したにもかかわらず、罪に問われた稀代の技術者たち。今日のプレゼントは、その恨みの一撃とでも思ってくれたまえ。しかし私もまた、人間を、命を愛するものだ。無駄な血は流さぬよう努力はしたよ。可能な限り無血に人道的に。忌むべきものを一方的に制圧できる技術。それは十分に証明できたと思う。今日はここまでにしておくとしよう。このすばらしき技術と力が必要ならば、いつでも私宛に依頼をくれたまえ。格別の条件でお譲りする。ふふあーはははっははははっはっ」

 通信は切れたが、まだドクターは高笑いを続けている。
 この展開は、もしかしてまたアレか?
 嫌な予感を覚えた直後。

「あはははははははっぐっげほっごほっうぇ」

 やはり盛大に咽た。

「……またか」

 どうしてこう、高笑いするたびに咽るのだろうか。
 呆れる私と同じく、姉たちも揃って溜息を吐いている。

「ドクター。少しは学習してください」

 じとりとチンクが睨む。

「まったく。通信が切れた後だったから良かったようなものの、通信中に咽られたりしたらそれこそ一生の笑いものですよ?」

 ウーノが頭が痛いとばかりにこめかみを押さえ。

「かっこ悪いっスよ~、ドクタ~」
「うんうん」

 がっくりと肩を落とすウェンディの言葉にセインも頷き。
 その横ではノーヴェが発現するのもバカらしいとばかりにそっぽを向いている。

「き、君たち。少しは私を敬ったらどうかね?」

 揃って非難されたドクターは、咳を堪えながらそう言うが、その顔は僅かに引き攣っている。

「「「「「「だったらそれらしい行動を(しろ・してください・して欲しいっス~・して欲しいな~)」」」」」」

 図らずも声を揃えて言えば、ドクターはがっくりと肩を落として項垂れた。




 そうして私たちは表舞台に立った。
 だがまだ始まり。
 計画全体の第一段階を終えたに過ぎない。
 この先、戦いの続く日々となるだろう。
 だが私は、私の家族を誰一人なくさせはしない。
 計画の達成失敗はどうでもいいが、これだけは譲れない、私の誓いだ。
 そうとも。
 これだけは守ってみせる。
 家族が揃って共にいること。
 それこそが、今の私の『幸せ』なのだから。



というわけで、ギンガは敵にはなりません。
ついでに言えば、チンクも戦線離脱しません。最終戦にも参加します。
この話で何が大変だったかって、ギンガの戦闘シーンです。
原作中、まともに戦闘した場面がほとんどなく、公式で確認されている攻撃魔法はひとつきり。最終戦で使われているのは改造後なので、参考になりませんし。
だからといって、ギンガはこの戦闘以後、戦闘シーンには出てこないため、この1話のためにオリジナルを造るのもなんですし。
作中で使っているのは『ナックルバンカー』です。というか、他にないんですけどね。

次は久々に裏、つまりなのはたちの話となります。この時、その後のなのはたちについてです。


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