攻撃命令
宛 2D、5D、7D、11D…
本文 攻撃命令
6月25日以来、非武装地帯への活動を活発化させる敵人民軍は同月27日までに西興部一帯に1個方面軍規模の集結を完了した模様。偵察のため潜在している方面直轄レンジャー大隊からの情報も敵は集結以後も一切の演習を実施していない。29日に非武装地帯で一時、1個戦車小隊規模が現出したことを鑑みれば敵の攻撃の兆候があると判断される。これ以上の時間の暇を敵に与えた場合、我には対抗不能な規模での攻撃行動を敵に許す公算が大である。
北部方面隊はA−1−110号作戦発動を以て上記状況に対応する。以下の各号については各部隊に保存されている昭和60年度作戦計画「攻撃に関するA号」を参照されたい。
以下略
補足命令
1 招集命令
予備自衛官招集命令発動
以下に掲げる予備自衛官及び予備自衛官訓練生については道内所在者のみ招集させる
(1) 第1種予備自衛官(退官後4年未満で40歳未満の者)
(2) 第2種予備自衛官(退官後4年以上または40歳以上の者)
2 国歌非常事態宣言に伴う警察の治安維持活動への協力
これについては警務隊1個大隊規模を北海道警察に配属させる。
3 物資統制命令への協力
道内における公私財産はすべて防衛目的のために制限を受ける。道内は内地と比較し政府の命令に協力的だが、一部反政府活動組織による妨害が考えられる。暴力による反発から政府及び自治体職員を防護すべく一部の隊員を割かれるので、各部隊については任務達成との均衡を図った上で差し出すように。
4 内地各部隊の出動待機命令
内地に位置する部隊については第1空挺師団を除き待機とする。よって公務を伴わない一切の外出を禁止する。
(昭和60年7月1日 札幌駐屯地 北部方面隊総監部より)
すでに北部方面隊での攻撃準備態勢は始まっていた。遠慮など一切無い状況が始まったのだ。
7月1日の0100にはすでに支援戦闘機(戦闘爆撃機)300機による航空攻撃と自走砲800門による攻撃準備射撃が開始された。人民軍もすでにわかっているが如く反応した。すでに人民軍は迎撃目的で500機の戦闘機を出撃させ、2000門による火砲で反撃した。北海道は東西共に戒厳令以上の緊張状態に追いつめられていた。
攻撃に関するA号に基づく攻撃命令
北部方面隊は7月1日0000、攻撃作戦の準備を完了させA1号作戦実施のための前進を開始する。黎明と同時に興部及び釧路へ向けた前進を開始し、7月4日までに敵の主防衛ラインを解明し、7月5日早朝頃に敵主陣地を攻撃及び奪取する。じ後、可能な限り防御する。
主攻撃方向:名寄〜美深〜興部
主攻撃部隊:第7師団、第2師団、第1戦車旅団、第1特科旅団
予想される敵勢力:第3方面軍第2軍団(1個戦車師団・2個機械化師団)
予備隊:第6師団、第4師団、北方派遣機動戦闘団
助攻撃方向:富良野〜帯広
助攻撃部隊:第11師団、第5師団
予想される敵勢力:第3方面軍第1軍団(2個戦車師団・1個機械化師団)
特殊作戦運用部隊:特殊作戦任務大隊、第33普通科群、第1空挺師団
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