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ルームメイト 作者:帆摘
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15/41

15話

「先輩、何昼間っから女の子くどいてんですか!」
先輩は私の手をを握ったままクスクスと笑って答える。
「だって。遥ちゃんの手って小さくて柔らかくて気もちいんだもん。」
真樹ちゃんはピクニックテーブルの側までやってくると呆れたように言った。
「先輩、その発言もう親父の域超してやばいですよ。うちの可愛い遥にあんまり近づかないでくださいね。この子、男にあまり免疫ないんだから。」
「ちぇ。しゃーねえなあ。」そういって渋々先輩は手を離してくれる。
「というか、先輩、さっきそこ熊谷教授が探してましたよ。もうそろそろこっちらへんにも手が回るんじゃないですか?」
「げっ、まじで?」
「マジも、マジ、大マジです。」
「わかった、サンキュ、俺行くわ。そんじゃ、遥ちゃん、今度ゆっくりデートのプランたてようね〜!」そういいつつ先輩は風のように去って行った。

「さて、これで邪魔者はいなくなったわね。お弁当食べながら話しましょ、遥。」真樹ちゃんはバックの中からコンビニのおにぎりを取り出すと、ピクニックテーブルの上に置いてあった、私のお弁当の包みをいそいそと開けだした。
「え?じゃあ、さっきの熊谷教授が探してるっていうのは・・・?」
「遥・・。嘘も方便って言葉知ってる?」それこそ妖艶な笑みを浮かべて真樹ちゃんは私のお弁当の卵焼きをフォークで突き刺して口の中に放り入れた。
「おいし〜!やっぱり遥の卵焼きは最高ね。で・・・?遥の相談事って一体なんなの?」
「えっと・・・うん。そうだね・・。」
「何?なんか言いにくい事?まさか遥、男ができた?」
「え?違うよ・・そんなんじゃないんだけど、えっと何から話せば良いのかな・・・。」わたしはゆっくりとお弁当を食べながら、忍さんのことや、今抱えている問題の事を話した。

「まっじで・・・?いや、これは・・ホントびっくりしたわ。まさか遥があの有名人と同棲してるなんてね。」
「同棲じゃないよ。只のルームメイトだし・・・。」
「いや、だからそれを同棲って言うんでしょ?」
「え?そうなのかなあ・・・。同棲って付き合ってる人とかがするんでしょ?私と忍さんはそんな関係じゃないし。やっぱりお隣さんって感じだと思うけど。」
「でも、遥が夕飯作ったりしてるんでしょ?プチ妻状態じゃん。」
「う〜ん・・・でも、食費代、結構出してもらってるから・・それに、一人分作るのも二人分作るのもあまりかわらないでしょ?」
にこにこ笑いながら言う遥を見ながら真樹は考える。この子って本当に自覚がないのよねえ。無防備な所は友達としてすごく心配だけど・・でもだからこそ自分の身を守れているって所もあるのかしら。本当に変わった子、まあだからこそなんかかまいたくなるんだけど。
「まあいいわ。話を元に戻しましょ。つまり、遥のお兄さんが来る時に私が、彼のかわりにルームメイトとして振る舞えば良いってことでしょ?」
「うん。お願いできるかな?」
「いいわよ。そんなことならお安い御用。あ、でも前持って部屋の事とかも色々知らないとまずいわよね。」
「うん。だから真樹ちゃんさえ良ければ、近いうちに一度家に来てもらえるかな?もちろんご飯も一緒に食べよう!」
「そうね、例の有名人にも逢ってみたいしね。オッケ、じゃいつにする?」
「明日・・・土曜日だし、何もなければどうかな?たしか忍さんも明日の午後からは何も予定が入ってないって言ってたし。大抵週末は居ない事が多いんだけどね。」
「わかった。じゃあ、明日の昼頃にしようか、どこで待ち合わせにする?」
「そしたら、●●駅の南口前で12時でどうかな?」
「わかった。じゃ、そろそろ戻りましょ。私はこの後何もないけど、遥、デッサンのクラスがあったんじゃないの?」
「あ、そうだ!ごめん、まきちゃん、また明日ね〜!!」

***
こうしてまた1日が終わりを告げ、家に帰った私は、8時頃に家に帰ってきた忍さんに、話をした。
「え?明日?」
「あ、もしかして何か予定入ってましたか?すみません、そうですよね、せっかくの休みなのに予定も聞かないで勝手に決めちゃって・・。ごめんなさい。いいです、真樹ちゃんには電話して日にちを変更してもらいますから。」
「ああ、まって。いいよ、明日でも。ただ、俺が帰って来られるの3時過ぎになると思うけど。本当は休みだったんだけど、撮影の方でなんかトラブルあったらしくって、ピンチヒッターで呼ばれてんだよ。」
「そうだったんですか。あ、そういえば最近忍さんが載っている雑誌を見ましたよ。友達が持って来てたんですけど・・すごいですね。なんか雑誌の中の人っていうか・・・。」
「っぷ、何その雑誌の中の人って。まじうけるんだけど・・・」
「え?うけるんですか?」
「は〜、遥ちゃんってほんと天然だよね。で、どうだった?雑誌の中の人は?」
「すごくかっこ良かったです。良いですよね、忍さん背が高くて足が長いから何でも似合いますよね。雑誌の中で着てた洋服、私あまり知らないんですけど、一つ兄が好きなブランドがあったので知ってたんです。」
「へえ?どんなやつ?」
「えっと、白と黒が基調の・・・。」
「ああ、●●ね。何、お兄さんって結構お洒落なの?これって結構新しいブランドだけど。」
「そうなんですか?じゃあ、違うのかな・・・。」
考え込む遥の横顔をしばらくじっと見つめていた忍だったが、何かを思いついたようににんまりと笑みを浮かべた。
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