第十八話:罪人の道程
蒼二と命が居ない。そして、遥も蒼威も居ない千島家は静寂に包まれていた。
そんな中遥緋が自分の部屋に篭り、音楽を聴きながら携帯を弄っていると式神の気配を感じた。
慌てて窓を開けると、少し離れた場所に結界が張られている事もわかった。
何が起こったんだろう? そう疑問に思うとすぐさま、タンスから上着を取り出しそれを着込むと外へと出た。
家の鍵を閉めて、自転車で走り出し街をしばらく歩くと森羅の部隊が街の一部を包囲していた。
「あの……何が起きてるんですか?」
警備員の一人に聞くと、「しばらく、工事中なんです」と笑顔で嘘をつかれる。
仕方が無い。そう思い遥緋は、自分の身分証を見せた。だが、その警備員はワケがわからなさそうにしている。
すると、遠くに居た中年の男が走り寄ってきてその警備員に耳打ちすると、遥緋は通された。
「し、失礼しました」
「あ、別にいいですよ」
そう笑顔で言い残し、結界内へと侵入。中では怪我をした人が多く見られ手当てを受けている。
そんな人の合間をすり抜けるようにして遥緋は走っていくと、しきりに何台もの携帯電話を弄っては会話している未来を見つけた。
「こんにちは、どうしたんですか?」
「ああ……遥緋さん。実は、天美運命がこの街に現れてね……今、由加と陸曹長が交戦中なの」
「……この戦い、私も介入して良いですか?」
「助かるわ。一応、八神にも人材を求めたけど向こうも向こうで家の戦争があるみたいで人を裂けないそうなの。
スイマセンけど……行ってくださいますか? 一課代表として千島の嫡子である貴女にお願い致します」
「はい……! それに由加ちゃんは大切な友達ですし」
「ありがとう……助かるわぁ」
疲れた顔で笑う未来。それを見て、遥緋はどれだけの激務をこなして来たのかを肌で感じた。
そして──自分も何かしたい。そう決意を改めて走り出す。それも、緋眼を使って早く──更に早く。
体中の血液が沸騰するような熱い感覚。筋肉が悲鳴をあげ、軽く痛みが走るがそれもいつもの事。
建物の間を抜け、更に加速した遥緋は開けた倉庫地帯に辿り着く。
多数の壊れた建物。燃え盛る倉庫。様々な破壊の痕跡が一目でわかるほど。
(由加ちゃん……森羅さん)
少し離れた場所では、私服姿の由加と森羅が気絶していた。
すぐさま走りよった遥緋は、とりあえず怪我の具合と呼吸を確認した──どうやら、気を失っているだけのようである。
そして、周囲を見渡すと少し離れたコンテナと瓦礫の山から物が爆発するように吹っ飛び、現れたのは二人の少年空我と大和。
「ふいー死ぬかと思ったぁ」
「こいつら強すぎだっつーの! ……お、新しいお客さんかい?」
「貴方達が……森羅さんと由加ちゃんをやったの?」
「うん! ってか君中々可愛いね。どう? この後僕達とどっか遊びに行かない?」
「結構です!」
「ありゃりゃ、最近よくフられるなぁ……」
「もーちょい空気読めれば、フられないと思うぜぇ」
「……っ!」
何時までもふざけ続ける二人にイラついたのか、遥緋は緋眼を発動させ大和と空我へと迫る。
その速さに流石の空我と大和の顔色が変わり、空我はナイフを取り出すと遥緋を迎撃しようと構えた。
だが、遥緋は刃物を恐れない。輪廻転生を発動させてまずは武器から破壊しようと、ナイフに向かって手を突き出す、
が突如として大和が前に躍り出て、遥緋の手を受け止めた。
(腕、飛んじゃうよ?)
そう思ったが決して手加減はせずにそのまま認識して分解を発動──できない。
何度認識と分解を試みても大和の腕には傷一つ生まれず。そのヘラヘラとした表情も変わらない。
すると大和。遥緋の顔や体を覗き込むようにして数秒ほど観察すると、
「顔B+匂いは……うーんAだね。体つきは貧相だけど似合ってるからC……総評はBの上ぐらいかな?」
「……うるさいな!」
足を上げて大和の顔を蹴り飛ばすと、今度は方法を変えて大和が今まで受けた傷を"再生"する事にした。
顔を抑えてよろける大和の体に触れた遥緋は、再生の力を発動させる。
すると今度は効果がちゃんと発動し、大和の体や肩や顔から切り傷や擦り傷が文字通り、再生された。
「痛い! 何だよこれー!」
血の噴出した部分を押さえて後退する。バランスを崩したそこを狙ってさらに蹴りを叩き込む。
コンテナから転げ落ちる大和。「うう……最近の女の子はDVばっかだ」などとほざいてる事から、まだ余裕は失われてはいない。
そして、ポケットから刀の破片を取り出し再生すると切り伏せようと構え、
「姉ちゃん。やりすぎだぜぃ!」
背後からの空我の声。何時の間に──と遥緋が思ったときには、空我の腕が黒く変色し野太くなっていく。
革ジャンの腕の部分が膨らみ、やがてその大きさに耐えれなくなり千切れ始める。一通りの変化が終わると、
その腕に妙な違和感を感じる遥緋。とっさに後ろへと飛んだ瞬間、空我も腕を思い切り振る。
ごうっという轟音と共に激しい衝撃と風が襲い、数十メートルは裕に吹っ飛ばされた遥緋。激しい痛みを感じながら
地面をゴロゴロと転がり、何とか体勢を立て直し空我と大和を視認しようとするが、
「ぐっばーい」
「今度デートしようねぇ〜 ちなみにBランクは結婚してもいいぐらいだから〜!」
翼をはためかせ空へと消えていく二人。本当に最後まで掴み所のない相手である。
どっと疲れた気分になった遥緋は、軽く溜息をつくと由加と森羅の下へと急いで駆け寄った。
映画を見終わった二人は、昼食を取り服屋やその他雑貨店を見回った。
命は終始はしゃぎ倒し、蒼二も蒼二でいつもよりはテンションが上がっており中々の好感触。
そんな二人は夕暮れの住宅街を手を繋いでゆっくりと歩いていた。
遠くに見える景色はオレンジ色に染まる海。そんな景色を坂の上から見つめながら二人は黙って歩く。
蒼二に至っては何故か緊張した面持ちで歩いているほど。
「ねぇ、蒼ちゃん」
「……何だ?」
「蒼ちゃんが昔住んでたのって八神のお屋敷なんだよね?」
「ああ」
幼少の頃蒼二達千島家は八神の屋敷の一部に部屋を借りて住んでいた。
だからこそ時雨には数え切れないほど世話になり、小学校も一緒だったので二人にとっては兄同然。
というよりも八神の若い衆や年よりも結構自分達の事を可愛がってくれた事は少しだけ覚えていた。
(そんな奴らを……俺は斬っちまったんだよな)
時に大切な思い出を人間は忘れてしまう事がある。その時の衝動に突き動かされて忘れてしまうのだ。
だからこそ、蒼二は八神の仕事の件に関してはほぼ無償で取り組み不器用ながらも自分から話す事もある。
それが罪滅ぼしとは言えないが、今の蒼二に出来る精一杯。
「この街とあそこの街どっちが好きー?」
「……どっちかっつーと、こっちだな」
「私もね。昔住んでいた場所より今のこの街が大好き」
「覚えてるのか?」
「……ラグナロクの奴とイギリスで戦った時からさ。たまに、知らない記憶が溢れ出してくるの」
「……それは、天美の家に居た時か?」
「うん。最近では、どうして私とお姉ちゃん達が出会った事もほとんど全部思い出した。
でも、その先は思い出せない──いや、思い出したくないんだと思う。それが空我の言っていた私の罪だと思うから」
「命……」
「蒼ちゃんも罪人だけど……私は、多分取り返しのつかない事をしたんだと思う」
「お、俺だって──」
「蒼ちゃんは何だかんだ言って優しいんだよね。この二年間ずっと見てきてわかったよ。
本当は、学校で英輔ちゃんとか志保達と話してるのが本当の蒼ちゃん何だと私は思うんだ」
「お前もそうだろ……」
「私は、お姉ちゃん達の──いや、色んな人達の人生を狂わせちゃったんだと思う。だから、相応しくない」
「お前……何言ってるんだよ」
「私、お姉ちゃん達と会う! 自分が何をしたのか、私は知りたい」
「別に会ってもいいんだけどよ……お前、帰って来るんだよな?」
「…………ごめん。わからないや」
「命……」
「今日は楽しかった。この二年間。いもーと達や皆と一緒に居れて本当に楽しかったよ!」
こんな時、俺はどうすれば良い──? 蒼二は必死に思考を巡らして手立てを考える。
が、何も浮かばない。自分が命にしてやれる事。自分が命にかけてやれる言葉。
どれを考えてもすぐに崩れ、自己嫌悪に陥る。そして蒼二は──ついに思考を止めて、自然体へと戻る。
心にかけていたフィルターをはがし、あらゆる倫理も排除し、ただ自分が一番したいことをしようと決めた。
すると、蒼二の体は──ごく自然に命を抱きしめる体勢へとなる。
「蒼ちゃん……」
「命……」
二人は見つめあい、唇を重ねようとした────が、突如として命が蒼二を突き飛ばした。
突然の事に受身も取れずに後ろへと転がる蒼二。直後、海からいくつもの閃光が尾を引きながらこちらへと向かってきている。
その数。ざっと見た感じ裕に五十本は超えているだろう。その全ての閃光は、自分達の足元へと向けられていた。
体勢を立て直し、防護の姿勢をとる蒼二。命は、ただ悲しそうな顔をしてその光が向かってくるのを待つ。
そして着弾。物凄い轟音が周囲一帯を完膚なきまでに蹂躙し、破壊しつくして粉塵が舞う。
「お姉ちゃん……相変わらずだね」
数十秒して、完全に粉塵が消え去ると命と自分の居た場所には十メートルほどの巨大な溝。
決して越えられない距離では無いが、蒼二は果てしなく遠くに命の姿を感じる。
そしてその中間辺りに刺さった街灯の上には一人の自分達と同年代ぐらいの少女。
セミロングの髪。赤と黒の服装。右腕に構えた巨大な斬馬刀──九尾の狐の天美運命がそこに居た。
「命ぉ! お姉ちゃんだよ!」
「うん、わかってる」
「もぉ、こんなに可愛くなっちゃってぇ。ああ……本当に可愛い。今すぐ抱きしめたい」
「久しぶり、お姉ちゃん。そこに居るのが私の彼の蒼ちゃん」
命がそう紹介すると、運命は命に自分の表情が見えないように向きを変えると、
親しみの全く無い。というよりも、全ての殺意を込めたような視線で蒼二の事を睨みつける。
蒼二も蒼二で運命にメンチを切り、ありったけの殺意をぶつけ合う。すると運命が口を開き、
「命を保護してくれた事には感謝する。だけど、もういい。命は私達と共に行く」
「それはテメーが決める事じゃねーだろ」
「……私は命のお姉ちゃん。お前は赤の他人、お前だけには言われたくない」
「ハッ! テメーは戸籍上では姉だと認められてねーだろ。口だけ姉貴。俺なんか命の家主の息子だぜ?」
「……お前、殺すぞ?」
「返り討ちにしてやるよ。オラ、かかってこいよ女狐」
まさに一触即発の雰囲気の運命と蒼二。濃密な殺意が周囲に充満しお互いに緊張が走る。
お互いとも、相手が並みの相手ではない事は気配でわかっていた。だからこそ、膠着は続き中々動かない。
だが戦いの年期は運命の方が遥に上。だからこそ、運命は跳躍し蒼二に向かって、
「死ね!」
阿修羅姫を振りかぶって力任せに叩きつける──が、砕けたのは誰も居ないアスファルト。
その頃緋眼を発動させた蒼二は運命の背後に回って修羅雪で背中を袈裟切り。しかし運命も甘くは無い。
叩き付けた阿修羅姫で自分の体重を支え、そのまま後ろ回し蹴り。それを蒼二はもう片方の修羅雪で受け止める。
半端ではない鬼神の蹴り。それに耐えた蒼二は一度後ろへ跳躍し間合いを取る。
「逃がさないよ」
スカートのスリットから現れる九尾。その全ての先端には光の玉──九つの狐砲が照射される。
咄嗟に修羅雪を地面に突き刺し分厚い二枚の氷の壁を顕現させる蒼二。そして狐砲と氷壁がぶつかり合い爆砕。
一枚は完全に破壊されたが、保険としてかけていたもう一枚の氷壁は砕けてはいなかった。
「やるね。良い式神」
「フン」
あくまで余裕の表情の運命。その忌々しい表情を消し去ってやろうと蒼二は終式を発動。
今までとは全く違う速さに運命の表情が強張るのを確認すると、更に速度を上げ修羅雪ですれ違い様に切り伏せる。
あまりのスピードにグシャッと嫌な音がして、アスファルトに上半身がめり込む運命。そして蒼二は終式を解くと、
「命は……渡さない!」
「…………っ」
立ち上がる運命。その顔からは夥しい量の出血。だが、そんな事はどうでもよさそうに血を拭う。
そして全身から怒りの気を立ち上らせると、
「お前に……何がわかるっ!」
阿修羅姫が光り、周囲に十一人の天美運命が現れる。その全員が、怒りに満ちた表情。
流石の蒼二もこれには言葉が出なかったようで、一瞬面食らったように硬直してしまう。それが致命的な仇となる。
まず、三人の運命が走り出して蒼二を三方向から切りつける。緋眼と修羅雪を使い何とか避ける蒼二。
その間に更に三人の運命が走り出し、阿修羅姫の峰で蒼二の体を打つ。
「痛っ……」
骨が何箇所か嫌な音を立てる。そして最後に蹴り上げられ中へと体が浮く。
打ち上げられた蒼二を狙って更に二人の運命が九尾を取り出し、九つの狐砲を蒼二に向かって掃射。
一応手加減はされているようであり、致命的な攻撃ではない物のそれでも激痛は走った。
そして、最後にオリジナルの運命が蒼二へと向かって走り、落ちてきた蒼二の体に向かって全力で蹴りを放った。
「終わりだね」
ボールのようにバウンドして跳ねていく蒼二の体。やがて数メートルほど飛ぶと完全に動かなくなった。
それを満足そうに見つめた運命は、全ての運命を消すと命のほうに向き直る。
「命、ごめん。でも殺してはいない。障害も多分残らないぐらいの怪我」
「うん……少し怒ってるけど、でもこうしなきゃ蒼ちゃんは止まらないよ」
「ごめんね。結構強いからあんまり手加減できなかったの」
「うん……」
「命ぉ、そんな顔しないで。折角久しぶりに会えたんだから」
「私も嬉しいけど……でも、何かあんまり喜べない」
「……お姉ちゃんの事嫌いになっちゃったの?」
心から悲しそうな顔をする運命。命はそんな姉の頬を軽く触るとそのまま抱きつく。
あんまり記憶は戻ってはいなかったが、その優しい温もりだけは忘れてはいなかった。
運命の鼓動、体温。それらを一身に感じ二人はしばらく黙ったまま抱き合う。すると、
「あああああああああああ!!! 駄目! 駄目! レズ禁止!」
上空から響く大和の声。運命は無言で狐砲を照射すると、数秒後に鈍い音がして大和が落ちてきた。
だが全くダメージを感じさせない動きで大和は起き上がると、すぐに命と運命を引き剥がす。
殺すぞ? といわんばかりの表情で大和を睨む運命。そんな二人を見ると自然に笑いがこみ上げてきた。
だが、命はすぐに表情を引き締めると、
「大和……私の記憶を戻して」
「あらら……やっぱり言霊も薄れちゃったのね。ま、でもここまで持っただけありがたいか」
「うん……」
「じゃ、嫌な事はさっさとやっちゃいましょう。運命ちゃん。空我よろしくね」
「おう」
「うん」
大和の手が優しく命の頭へと触れる。すると運命と空我も命を囲うように立ち抱きしめる。
三人に囲まれた命は、幸せそうな表情で最悪の記憶を呼びさまそうと待つ。
「言霊、解除」
大和がそう言葉を紡いだ瞬間。命の頭の中に雑音が走り、一個一個全てを思い出していく。
自分が道具だった事。運命と出あった事。空我と大和と一緒に遊んだ事。そして──父親を殺した事。
絶望が心を埋め尽くし、改めて自分は取り返しのつかない事をしたのだと理解。それと同時に、死にたくなった。
本心から自分は生きていてはいけない。そう思う。
「嫌……嫌ぁ! ワ、ワタシ」
「大丈夫! 命は生きる! 命は私達が守る!」
「そう、俺らはどんな事になってもミコちゃんの味方!」
「例え、世界だろうが僕達は敵に回すよ!」
「ああああああああああああああ! でも! でも! お父さん! 皆! 殺した!」
「でも、今の貴女は人殺しじゃない! 命は優しい子! 償っていけば良い」
「俺達は、君が死ぬまで絶対に裏切らない!」
「君を笑わせるために、僕達は人生を捧げる!」
命の言葉一つ一つに自分達の決意を大声で叫ぶ三人の鬼神。
それは姫を守る騎士のようであり、何よりも美しく見える光景。そんな中で泣きじゃくる命を必死に押さえつける。
何分が経過しただろうか……やがて命の抵抗も大人しくなり、運命は抱きしめていた手を離す。すると命は涙を拭き、
「私……全部思い出した。昔の私は……あはっ…………あはははははははっ」
「命……」
「私はもうここに居ちゃいけない気がする……厚かましいけどお姉ちゃん達と一緒に行って良いかな?」
「勿論、命は私の大切な妹だから」
「そう、そして俺達の大事な姫様だからな」
「僕の結婚相手の候補しぐぶぇっ」
さり気なく命の拳が大和の顔に叩き込まれ、命は薄く笑った。
それと同時に今までの思い出が、急に光り輝いていき眩しくてそれを直視──思い出を真っ直ぐに受け止められない。
誰も彼もが良い人だった。悪人なんかほとんど居ないに等しい。それは──自分が一番の悪人だったから。
親殺しという人間として最悪の罪を背負う自分。だからこそ、ここに居る人達は温かすぎて自分が耐えれない。苦しい。
「ごめんね……皆。私は最悪の人間だったよ。でも、楽しかった」
そう呟き、懐から一枚の封筒を取り出す。そしてそれを気絶した蒼二の下へと持って行き、握らせる。
この封筒は最悪の時に備えての物。自分の封じられていた記憶が最悪だった時の為の保険。
そんな事にはなってほしくなかったが、全て自分のまいた種。自分の罪。そして命は顔を上げ──
「こんな罪人ですが、またよろしくお願いします」
そんな命の頭を軽く叩き、空我が笑う。それにつられて運命も、大和も笑った。
そして三人の鬼神と一人の人間は、夕闇に染まる町をゆっくりと歩き出し、やがて消えた。 |