第5話 後鳥羽上皇
5人の盗賊たちは唖然としていた。
「この時代の一番偉い人ってどこにいるの?誰か案内してよ」
ニコニコしながら沖田が話かける
1人が口を開いた
「この時代? あんた変なこというな。まさか後鳥羽上皇に会おうってのか?
暗殺するのかい? へへへへ おもしろそうだな」
後鳥羽上皇…となるとここは鎌倉時代か
沖田がノボルの体と分かれた
「わかりました?私の力。ピンチのときは私がノボルさんと同化します。一緒に頑張りましょう」
ノボルは不思議な感覚でいた
同化というものの体は沖田になる
意識がなくなるのかと思えば同化中もハッキリしている
「あ、その後鳥羽さん、別に暗殺するわけじゃないからね。とにかく案内してください。」
盗賊の中の1人に案内されて大きな屋敷の前に着いた
門番らしき男が1人立っていた
顔は痩せており、身長が高い
ヒゲが濃い
「なに用か?」
男が話かけてきた。
沖田が答えようとしたとき
案内人としてつれてきた五平という盗賊が口を開いた
「暗殺しにきやした」
…!?
なにをいうかこの男!
「後鳥羽さんにお会いしたく参りました。お話は直に会って話させていただきます」
「拙者、宗則と申す。後鳥羽上皇様の護衛を務めておる。最近、得体の知れない何者かが屋敷周辺をうろついておる。…まさかおぬしら?」
じろりとこちらを見ている
「我々もその者を追っています。どうか上皇様にお取り次ぎを」
沖田は頭をさげた
しばらくして宗則が口を開いた
「ついて参れ」
沖田はニコリと笑いノボルを見た
「なんだ?」
「ずっと黙ってますね。怖いですか?」
「…べつに」
門には菊の紋章がある。
沖田は背後に気配を感じた
が、知らないフリをして前に進んだ
中に入ると広い間に通された
やはりここにも菊の紋章が目立つ
すると容姿端麗の男が現れた
「かの者たちよ。我が後鳥羽上皇じゃ。我に何用か?」
「暗殺しにきやした」
…!?!?
「いえ失礼いたしました。私、沖田と申します。おそれながらお尋ねいたします。近頃変わったことはありませんか」
宗則と後鳥羽上皇は顔を見合わせた
「先日、屋敷周辺に虎の紋章がついた短刀が落ちていた」
虎…心当たりはない
目的の悪霊と関係があるのだろうか
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