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さて、どう転ぶか。
07☆:オタク世紀少年
〜キャンプから帰ってきた僕。少し兄のことが理解できた。バカってことを。


今日は兄と出かけます。
兄がついてこいというのです。
さて何の用があるのでしょうか。

「リョウタ、見てみろよ」
タツオはある店を指差して言った。
「あれ・・・?万屋じゃん」
驚いたことに、外見は少し違えど看板は万屋とあった。
「行くぞ」
タツオは中に入らず行ってしまった。
僕は意味もわからずついていく。
そして歩いて数十分。
タツオは黙って指差した。
「あれ!ここにも万屋?」
なんとそこにも万屋があった。
―驚いたなあ。

「いかん!」
―どっどうしたんだ!
「妹分が不足してきた!」
「いもうとぶん?」
「そうだ妹分だ!」
「それは糖分とか塩分みたいなものか?」
「その通りだ。外気に触れると減ってくる。妹分が足りなくなると、頭痛、めまい、吐き気、呼吸困難ひどい時には失明等の症状が表れる」
「妹分は・・・、妹に含まれているのか?」
「はっはっはっ早く!息が苦しい!」
「おっお兄ちゃん!」
「ふはっ!危ないところだった・・・。今の声はとてもグッドだったぞ」
―やっぱキンモー・・・。
「最近なかなか摂取できなくてな・・・。妹分欠乏症だ」
―そろそろ病院に連れていこうかしら。

とにかく、万屋は全国チェーンとなっているらしい。
「数年前から全国展開していたらしい。俺はニートだったばっかりに数ヵ月前まで気付かなかった」
―やっぱニートか!
「すごいじゃん、万屋」

「ああ、その人気は凄まじい」
「やっぱり皆、はまっちゃうんだ?」
僕は笑いながら言ったが、兄は真剣な目でこう言った。
「ああ、皆、はまっている。一大ムーブメントだ。つい最近与党になって政権を握った万民党は万屋の政治結社だ」
―こいつ誇大妄想狂か?

「もう誰にも万屋を止められなくなる?早く止めっ・・・」
「どうした!」

「妹分が不足してきた!」

「お兄ちゃん、もう森に帰ろうよ!」

タツオは苦しそうに呻きながら言う。
「ああ、すまない。ここは濃度が濃すぎる。肺が焼けるようだ・・・」
―マジでやってるのか・・・?

「このマスクをすれば苦しまなくて済むらしいのだが・・・」
タツオは顔全体を覆う白いガスマスクのような物を取り出し言った。
「何でつけないんだ?」

「これをつけたら負けかなっと思ってる」
―いっそ死んでしまえ!


「・・・帰るか」
「ああ、また発作が起きたら面倒だからね」
こうして僕らは家路に向かう。
これでよかったのだろうか。


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