第三話・・・
-ある日-
本家にて
「今日は学校休みだからサクラのとこ行こうかな〜♪」
紅葉が廊下を歩いていると話し声が聞こえてきた
「ハリィにキョーにユキ…?」
「はとり、あの娘の病気は……」
「ああ………もう治らん」
―あの娘………?
「なんとかならねぇのか?」
「……珍しいな、夾。お前がそういうことを言うとは…」
「べ、別にそんなんじゃ……!!」
「俺達もあの桜って娘も、似たような境遇だから……」
―……サクラ…?
「サクラがどうしたの!?」
「紅葉…!?」
「ねぇ、サクラがどうしたの!?」
「それは……」
言葉を濁すはとり
「あいつは…桜は………病気なんだ」
「……ビョーキ?」
「オレでも治せないほど進行していてな……もう、長くは…無い…」
「……サクラは知ってるの…?」
「………ああ……」
その場に崩れ落ちる紅葉
「なんで、病気なのにあんな……なんでもないような……顔して……」
「紅葉……」
由希は優しい口調で言った
「紅葉がいたからだろ」
「え……?」
「紅葉が、心の支えになってたんだろ」
「ボクが……心の支え…?」
「あいつがお前と居る時が一番楽しんでる顔してたからな……」
「ユキ…キョー………ありがと」
「これからも、側にいてやれよ」
紅葉はゆっくりと立ち上がった
「当たり前でしょ!ボクはサクラのコト嫌いになったりしないよ♪」
「さて、一件落着したし帰るぞ、夾」
「ああ………」
そう言うと由希と夾は帰って行った
「さて、じゃボクはサクラのとこ行ってくるね」
「ああ、行ってこい」
「サクラ♪居る?」
「紅葉くん?居るよ」
「遊びに行かない?といっても本家からは出ないけど」
「うん、いいよ」
着いたのは紅葉の家
「ここ、紅葉くんの家だよね?」
「そこに座ってて」
「???」
しばらくして、紅葉がやって来た
「ヴァイオリン?」
「そう♪ボクね、ヴァイオリンが弾けるの〜」
静かな庭にヴァイオリンの美しい音色が響く………
「すごいね」
「エヘヘ♪」
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