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栄光の勝利をGD (摂政戦記) 作者:死の商人S
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摂政戦記 0031話 聖なる教え

【筆者からの一言】

「汝はなんぞや!」

「イカれたなろう作家なり!」


1940年 『満洲国 某山脈』

 山の中腹に造られた練兵場。
 その広場に整列した連隊規模の少年兵達。
 正確には少年兵ではない。少女達も大勢いる。
 少年少女兵とでも言うべき集団だろう。 
 彼らは皆、朝鮮や中国で孤児だった者達である。
 まだ底冷えする寒さの中でただの一人も身動ぎせず前を見据えている。

 そこに彼らを指導する教官が現れ朝の日課を開始した。
 教官は腹の底から叫び少年少女兵達に問い掛ける。
 その問い掛けに少年少女兵達も腹の底から声を出し大声で答えた。

「皇軍は問う! 汝らは何ぞや!?」

「「「「「「「「我らは(いぬ)なり!」」」」」」」」
「「「「「「「「皇軍の戦う(いぬ)なり!」」」」」」」」
「「「「「「「「皇軍に忠実なる走狗なり!」」」」」」」」

「皇軍は問う! 皇軍の(いぬ)とは何ぞや!?」

「「「「「「「「「我らは皇軍にして皇軍に非ず!」」」」」」」」
「「「「「「「「「我らは兵士にして兵士に非ず!」」」」」」」」
「「「「「「「「「我らはただ皇国の敵を殺戮する(いぬ)なり!」」」」」」」」

「皇軍は問う! 皇軍の(いぬ)に求められしものとは何ぞや!?」

「「「「「「「「「八紘一宇の理想のもとに殉ずる事なり!」」」」」」」」
「「「「「「「「「命果てるまで戦う事なり!」」」」」」」」

「皇軍は問う! 汝らの敵とは何ぞや!?」

「「「「「「「「アメリカなり!」」」」」」」」
「「「「「「「「民主主義の美名のもとに人種差別を行う悪逆非道の大国なり!」」」」」」」」

「皇軍は問う! 敵はいかにすべきや!?」

「「「「「「「「殲滅なり!」」」」」」」」
「「「「「「「「滅殺なり!」」」」」」」」
「「「「「「「「殺せ! 殺せ! 殺せ!」」」」」」」」

「皇軍は問う! 我が身が傷つきし時はいかにすべきや!?」

「「「「「「「「敵を道連れに滅ぶべし!」」」」」」」」
「「「「「「「「一寸の躊躇いもなく敵と刺し違えるべし!」」」」」」」」

「皇軍は問う! 我が身が倒れし後に行く場所とはどこぞや!?」

「「「「「「「「極楽浄土なり!」」」」」」」」
「「「「「「「「「今生での徳を積んだ善行により、新たな生を受け、新たな家族と幸せに暮らす所なり!」」」」」」」」

 教えられた言葉を懸命に叫ぶ少年少女兵達。
 その鬼気迫る姿は正に狂信者の姿そのものであった。

 中国と朝鮮で集められた孤児達は、自分達が皇国の(いぬ)だと刷り込まれ、戦闘技術を叩きこまれ、アメリカが滅ぼすべき敵だと教え込まれ、敵を殺して死ねば極楽浄土の素晴らしい世界に行けると信じこまされた。

 人里離れた山奥の閉塞した世界で暮らし、それまでの過去を捨てさせられ、外の世界の者や情報と接する機会は全くない。
 そんな場所で厳しい監視を受けながら教官達から歪んだ教育だけを受けている。
 それしか受けていない。
 洗脳である。
 21世紀ならば国際法違反であり、非人道的と非難されるだろう。
 だが、今はまだ21世紀ではない。

 これを計画し実行させている閑院宮総長は法だの人道だのは気にも留めていなかった。

 狂信者に仕立て上げられている少年少女兵達の部隊はこれだけではなかった。
 他の山々の山腹でも同様の事が行われていた。
 その全ての少年少女兵を数えれば軽く10万は超すだろう。

 今、正に少年少女狂信者兵の一大部隊が完成しつつあった……  


【to be continued】
【筆者からの一言】

HELLSIN◯の狂気っぷりって好きです。
クスクスクス
+注意+
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