スザクのささやかな疑問縦書き表示RDF


あらすじにもあるように、スザクとロイドしかでてこない、軽いお話です。
ロイド・・・技術者。研究者。

スザク・・・パイロット。
スザクのささやかな疑問
作:うつりぎ


「その矛盾はさ、いつか君を殺すよ?」

 あなたはいったい、彼に何を言いたかったんですか?

「それが世界だというのなら、自分は、未練はありません」

 嘘だろう?……君は、何のために軍に入ったんだい?
 本当はただ、死んでいくなどできはしないだろう、したくはないんだろう?

「辛いかもしれないけど、あなたは職業軍人なのよ」

 ……わかっています。けれど、僕は…俺は………。

 ■     □

 目が覚めると、はじめに見えたのはロイドさんの笑った顔だった。

「ロ、ロイドさん……」

「あはぁっ」

 彼――ロイド・アスプルンドは、自分の所属する特派の研究者であり、ブリタニア貴族の伯爵閣下でもある。
 なぜ、彼が貴族ではなく研究者としての人生を選んだのかはわからない。
 ただ、少し変わった人だ。

「おはよぉう。………ん?どうかしたぁ?」

「あ、いえ……おはようございます…」

 ロイドさんに心配されるなんて、ちょっと焦った。
 どうやら、僕はロイドさんの顔をじっと見たまま停止してしまっていたようだ。

「なら、早く準備してねぇ・・・ランスロットが待ってるからぁ」

「・・・・はい」

 彼は機械しか見ていない。
 何故なのかは知らない。何しろ、彼と僕は他人だ。詮索するつもりは無い。
 たまに、もしかしたら・・・・彼は、人間のことを「ただこの世にある物」としか見ていないんじゃないかと思うことがある。そう思えるほどに、彼は人間に興味を抱いていないように見えるから。
 けれど、やはり彼だって人間だ。セシルさんにだって、(彼女は困っているけれど…)ちょっかいを出したりしているし、まったく無いということはないんだろう。

「スザクく〜ん!早くしてねぇ〜!」

 彼の間延びした声が、トレーラーの中に響く。
 ………どうやったらあの声が出るんだろう。
 あれが地声なんて信じがたい。
 ささやかだけれど、こんな疑問が浮かぶこのごろは幸せだと思った。
 


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

ここで一言。
ロイドさんは、小説で表現しにくい。

何の事件も無いお話でしたが、いかがだったでしょう。
余談で、私はこのアニメが好きです。(当たり前ですが・・・)とくに特派が。
そんなわけで挑戦してみた創作小説でした。(・・・が、多分もうこのアニメは書かないと思います)

話の構成(?)は・・・
前半(?)が、平和ではない状況。後半が、平和な状況。
最後のスザクの言葉を伝えやすく(なってはいませんが・・・)するためにこうなっています。

やたらと「?」が多いあとがきでしたが、そのところは目を瞑っていただけると幸いです。また、小説に関しても・・・。

できる方は、感想をいただけるとうれしいです。
では。













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